Contents
1. ユニットバス換気扇とエアコン漏水の修理費用について
13年間トラブルなく居住されているにも関わらず、経年劣化による設備故障の修理費用を請求されたとのこと、ご心配ですね。まず、ユニットバス換気扇の交換費用6,000円についてですが、築15年以上のマンションであれば、換気扇の故障は経年劣化による可能性が高く、通常は家主負担です。賃貸借契約書に特約がない限り、借主が修理費用を負担する義務はありません。領収書の発行がない点も問題です。きちんと領収書を発行してもらうよう、家主へ改めて請求しましょう。
エアコン漏水については、家主の発言は不適切です。エアコンの故障原因は、必ずしも借主の清掃不足だけとは限りません。経年劣化や内部部品の故障の可能性も十分考えられます。まずは、ご自身でドレン配管の清掃を試みるのは良いですが、それでも改善しない場合は、家主へ修理を依頼するよう強く求めましょう。修理を拒否された場合、状況証拠を写真や動画で記録し、証拠として残しておくことをお勧めします。
2. 賃貸借契約書と原状回復について
家賃の値上げや敷金に関する記述、そして原状回復についても、賃貸借契約書をよく確認しましょう。契約書に、経年劣化による修繕の負担割合や原状回復に関する規定が記載されているはずです。契約書がない場合は、家主または不動産会社に写しを請求しましょう。
2-1. 契約書の確認ポイント
* 修繕義務の規定:設備の修繕責任は家主にあるのが一般的です。ただし、借主の故意または過失による故障は借主負担となるケースがあります。
* 原状回復義務:退去時の原状回復は、借主の負担ですが、通常の使用による経年劣化は家主負担となるのが一般的です。具体的な範囲は契約書に記載されているはずです。
* 敷金精算:敷金の返還方法や、原状回復費用との相殺方法について確認しましょう。
ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)
2-2. 原状回復費用に関する注意点
原状回復費用は、「通常の使用の範囲」を超えた損耗に対してのみ請求できます。12年間居住したフローリングの経年劣化は、通常使用の範囲内とみなされる可能性が高いです。家主が不当に高額な費用を請求してきた場合は、専門家(弁護士や不動産会社)に相談することをお勧めします。
3. 不当な請求への対処法
家主との交渉が難航する場合は、以下の方法を検討しましょう。
3-1. 不動産会社への相談
契約時に仲介した不動産会社に相談してみましょう。不動産会社は、家主と借主の双方に説明責任があります。客観的な立場で問題解決のサポートをしてくれる可能性があります。
3-2. 弁護士への相談
家主との交渉がうまくいかない場合、または不当な請求を受けた場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、法律に基づいた適切なアドバイスと、家主との交渉をサポートしてくれます。弁護士費用はかかりますが、不当な請求を回避し、損失を最小限に抑えるためには有効な手段です。
4. 退去時のスムーズな手続きのために
退去の際には、以下の点を注意しましょう。
4-1. 退去届の提出
退去予定日の1ヶ月~2ヶ月前に、家主または不動産会社に退去届を提出しましょう。
4-2. 立ち会い
退去時には、家主または不動産会社立ち会いのもと、部屋の現状を確認しましょう。その際、写真や動画で証拠を残すことをお勧めします。
4-3. 敷金精算
退去後、家主から敷金精算の内訳書が送られてきます。内訳に納得できない場合は、すぐに家主または不動産会社に連絡を取りましょう。
5. まとめ
長年住み慣れた部屋からの退去は、様々な不安が伴います。しかし、冷静に状況を把握し、適切な対応をとることで、不当な請求を回避し、スムーズな退去を実現できます。契約書をよく確認し、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。