賃貸住宅の結露・カビ問題と管理会社への対応:具体的な解決策と交渉方法

賃貸住宅のカビ、結露について質問です。 去年の6月に引越してきたのですが、結露とカビがひどいです。 南向きの2階角部屋です。 寝室が1番ひどく、本棚は全てカビだらけ、クローゼットにいれていた服も全滅です。 また、気付けば床に水溜りが出来ています。 床は綺麗に拭いてもまた二、三日で水溜りができます。 もちろん換気扇は回し、湿気とりシートは貼っていますし、除湿剤もクローゼットや靴箱、タンスにも入れています。 二度ほど管理会社に連絡し、湿気対策もしているので、とりあえず壁紙などにカビが生えたとしても、敷金は返してもらうということを約束しました。 そして引越し資金が貯まるまで我慢しようかと思っていましたが、なんと備え付けの靴箱に入れてある、大事な靴たちも全滅していました。 もちろん除湿剤や防カビ剤をいれてあります。 そして、和室にあるたんすの奥までカビていました。 しばらく我慢しようと思っていましたが、このままでは病気になると思い、三度目になりますが管理会社に連絡しようと思います。 その際の要求なのですが、 1.引越し費用を負担してもらい、他の部屋へ移らせてもらう 2.もし空いていなければ他の自社物件で同等の部屋を探してもらい、引越し費用を負担してもらう のどちらかを考えていますが、無理な要求でしょうか? もちろん一度見にきてもらおうと思っています。 腹が立って、主人とこの要求を考えたのですが、不当な要求に当たらないか、意見をお願いします。 25歳なのですが夫婦揃って若く見られ、今までも少し舐められた態度を取られているので、きちんと対応したいです。 よろしくお願いします。

深刻な結露・カビ問題:原因と現状の確認

南向きの2階角部屋という立地は、日当たりが良い反面、夏場の高温と冬場の寒暖差によって結露が発生しやすい環境です。 既に湿気取りシートや除湿剤、換気扇を使用されているにも関わらず、深刻な結露とカビ被害が発生している状況は、建物の構造的な問題施工不良の可能性が高いことを示唆しています。 床に水溜りができるという点も、非常に深刻な状況です。これは、建物の防水層に問題があるか、配管からの漏水など、根本的な原因の究明が必要となります。

現状の把握と証拠の確保

管理会社に連絡する前に、現状を正確に把握し、証拠を確保することが重要です。

  • 写真撮影:カビの発生状況、水溜りの状況、被害を受けた家具などを詳細に撮影しましょう。日付と時刻の情報も記録しておきましょう。
  • 動画撮影:特に床の水溜りについては、動画で記録することで、状況をより明確に伝えられます。
  • 記録の保管:管理会社との連絡履歴(メールや電話記録)、修理依頼の内容、過去の対応状況などを全て記録し、保管しておきましょう。

これらの証拠は、後日の交渉において非常に重要な役割を果たします。

管理会社への連絡と交渉:具体的なステップ

3度目の連絡となるため、これまでの対応状況を整理し、具体的な要求を明確に伝えましょう。

連絡方法と内容

電話ではなく、書面(メールまたは内容証明郵便)で連絡することをお勧めします。書面にすることで、記録が残るだけでなく、管理会社側も対応を真剣に検討する可能性が高まります。

メールや内容証明郵便には、以下の点を明確に記載しましょう。

  • これまでの経緯:結露・カビ被害の発生状況、これまでの管理会社への連絡と対応状況を時系列で詳細に記述します。
  • 現状の被害状況:写真や動画などを添付し、具体的な被害状況を説明します。家具や衣類の損害についても具体的に記載します。
  • 健康被害への懸念:カビによる健康被害への懸念を明確に伝えましょう。これは、管理会社に責任を促す上で重要な要素となります。
  • 具体的な要求:引越し費用負担による転居(他の部屋への移動または同等物件への転居)を明確に要求します。具体的な金額についても提示しましょう。
  • 期限の設定:管理会社への回答期限を設定します。例えば、「○○日までに回答がない場合は、弁護士に相談する」といった文言を入れることで、対応を促す効果があります。

交渉のポイント:自信を持って対応する

25歳という若さゆえに、舐められた対応をされる可能性がありますが、自信を持って、冷静かつ毅然とした態度で交渉することが重要です。

  • 専門家の意見を参考にする:必要であれば、不動産会社や弁護士に相談し、専門家の意見を参考に交渉を進めましょう。専門家の意見は、交渉において強い味方となります。
  • 感情的な表現を避ける:感情的な表現は、交渉を不利にする可能性があります。冷静に事実を伝え、具体的な要求を明確にしましょう。
  • 記録を徹底する:管理会社との全てのやり取りを記録し、証拠として保管しておきましょう。

賃貸借契約と法律:あなたの権利

賃貸借契約において、居住する部屋が安全で健康的な状態であることは、家主(管理会社)の義務です。深刻な結露やカビは、居住者の健康を害する可能性があり、家主の義務違反に当たる可能性があります。

借地借家法

借地借家法では、家主は「善良な管理者の注意義務」を負っています。これは、建物が安全で居住に適した状態を維持する義務を意味します。深刻な結露・カビ問題が、建物の構造的問題や施工不良に起因するものであれば、家主は責任を負う可能性が高いです。

民法

民法では、賃貸借契約において、家主は「瑕疵担保責任」を負います。これは、建物に欠陥があった場合、家主がその責任を負うことを意味します。深刻な結露・カビ問題は、建物の欠陥とみなされる可能性があります。

具体的な解決策と予防策

仮に転居が実現した場合でも、今後のために結露・カビ対策を学ぶことは重要です。

転居後の対策

新しい部屋に移った後も、結露・カビの発生を防ぐために、以下の対策を講じましょう。

  • 定期的な換気:こまめな換気は、結露・カビ対策の基本です。窓を開けて自然換気を行うか、換気扇を使用しましょう。
  • 除湿機の活用:除湿機を使用することで、室内の湿度を適切に保つことができます。
  • 湿度計の設置:湿度計を設置して、室内の湿度を常に確認しましょう。湿度の高い状態が続くと、結露・カビが発生しやすくなります。
  • 家具の配置:壁際に家具を配置すると、通気が悪くなり、結露・カビが発生しやすくなります。家具の配置にも気を配りましょう。
  • 断熱対策:窓に断熱シートを貼ったり、カーテンを使用したりすることで、窓からの熱の逃げを防ぎ、結露を抑制することができます。

グレーインテリアにおける結露・カビ対策

グレーのインテリアは、シックで落ち着いた雰囲気を演出しますが、色の性質上、湿気を吸い込みやすい素材を使用している場合、結露やカビの発生に繋がりやすい可能性があります。そのため、通気性の良い素材を選び、定期的な清掃を心がけることが重要です。

まとめ

今回のケースは、深刻な結露・カビ問題であり、管理会社に責任を問うことは十分に可能です。証拠をしっかり確保し、冷静かつ毅然とした態度で交渉を進めましょう。専門家の意見を参考にしながら、適切な対応を取ることで、安心して暮らせる住環境を手に入れることができるはずです。

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