賃貸住宅の床鳴り、本当に普通?
10年も住んでいる賃貸住宅の一戸建てで、床鳴りが発生しているとのこと、ご心配ですね。結論から言うと、床鳴りは決して「普通」ではありません。 居住の快適性を著しく損なう問題であり、管理会社は適切な対応を取る義務があります。管理会社が放置しているのは、残念ながら不適切な対応と言えます。
床鳴りの原因は様々で、経年劣化による木材の乾燥や収縮、床下地材のズレ、釘の緩み、シロアリ被害など、多くの可能性が考えられます。 放置すると、さらに音が大きくなったり、床材の破損に繋がる可能性もあります。 まずは、問題を放置せず、適切な解決策を見つけることが重要です。
床鳴りの原因を特定する
まずは、床鳴りの原因を特定するために、以下の点をチェックしてみましょう。
1. 音の発生場所と状況の把握
* どの部屋で、どの場所で音が鳴るかを具体的に記録しましょう。
* 音が鳴る状況(人が歩いた時、家具を動かした時など)も記録しておきましょう。
* 音の大きさをメモしておくと、後々の比較に役立ちます。
* 可能であれば、動画や音声で記録しておくと、管理会社への説明がスムーズになります。
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2. 床下へのアクセス
床下点検口があれば、そこから床下を確認してみましょう。 ただし、安全に配慮し、一人で無理に作業しないようにしてください。 床下は暗く危険な場所ですので、懐中電灯と手袋を着用し、必要に応じて専門業者に依頼することをお勧めします。 床下で、木材の腐食、シロアリの被害、断熱材の劣化などを確認することができます。
3. 専門家への相談
自分で原因を特定できない場合は、建築業者や不動産管理会社に詳しい業者に相談してみましょう。 専門家は、床鳴りの原因を特定し、適切な修理方法を提案してくれます。 複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することも重要です。
管理会社への対応
管理会社が対応してくれない場合、以下の方法を試してみましょう。
1. 再度、書面で連絡する
電話だけでは対応が曖昧な場合、内容証明郵便で状況と要求を明確に伝えましょう。 具体的な発生場所、状況、写真や動画などを添付し、修理を依頼する旨を明確に記載します。 内容証明郵便は、証拠として残るので、後の交渉に有利に働きます。
2. 賃貸借契約書を確認する
賃貸借契約書に、修繕に関する条項が記載されているか確認しましょう。 契約書に、修繕義務の範囲や、連絡方法などが明記されている場合があります。 契約書の内容を根拠に、管理会社に再度交渉してみましょう。
3. 消費者センターや弁護士に相談する
それでも対応がない場合は、地域の消費者センターや弁護士に相談することをお勧めします。 消費者センターでは、適切な対応方法をアドバイスしてくれます。 弁護士に相談すれば、法的措置を検討することもできます。
床鳴りのDIY対策(応急処置)
管理会社への連絡と並行して、応急処置としてDIYでできる対策もあります。ただし、根本的な解決にはなりませんので、あくまで一時的な対策として考えてください。
1. 釘打ち
床鳴りがしている箇所に、木工用ボンドと釘を打ち込むことで、一時的に音を軽減できる場合があります。ただし、床材を傷つける可能性があるので、慎重に行いましょう。
2. 床下への断熱材追加
床下点検口からアクセスできる場合、断熱材を追加することで、床鳴りを軽減できる可能性があります。ただし、原因によっては効果がない場合もあります。
3. カーペットやラグの敷設
カーペットやラグを敷くことで、音を吸収し、床鳴りを軽減することができます。 特に、音の気になる箇所に敷くことで効果があります。 インテリアとしても効果的なので、一石二鳥です。
専門家による修理方法
専門家による修理方法は、原因によって異なります。
* 木材の乾燥・収縮: 木材の補修、湿気対策
* 床下地材のズレ: 床下地材の補強、固定
* 釘の緩み: 釘の打ち直し、補強材の設置
* シロアリ被害: 防蟻処理、木材の交換
これらの修理は、専門業者に依頼する必要があります。 費用は、原因や修理範囲によって大きく異なりますので、事前に複数の業者に見積もりを依頼することをお勧めします。
まとめ
賃貸住宅の床鳴りは、放置すると状況が悪化し、居住環境を大きく損なう可能性があります。 管理会社に適切な対応を求めることが重要です。 それでも解決しない場合は、消費者センターや弁護士に相談しましょう。 DIYによる応急処置も有効ですが、根本的な解決策ではないことを理解しておきましょう。 快適な住環境を維持するために、適切な対応を心がけてください。