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深刻な室内空気環境問題:原因究明と解決への道筋
ご質問の内容から、居住されている賃貸住宅の室内空気環境に深刻な問題があることが推察されます。発酵臭、酸素欠乏症状、そして様々な身体症状は、放置すれば健康に重大な影響を及ぼしかねません。まずは、原因究明と解決策を段階的に検討していきましょう。
1. 専門家による室内空気環境調査の依頼
大家さんには既に状況を説明されていますが、現状では効果的な対策が取られていません。そのため、客観的なデータに基づいた調査が不可欠です。
* 公的機関や専門業者への依頼: 環境測定機関や建築士、シックハウス症候群に詳しい医師などに依頼し、室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)、二酸化炭素濃度、カビの有無、ホルムアルデヒド濃度などを測定してもらいましょう。測定結果を元に、原因物質を特定し、具体的な対策を立てることが重要です。費用はかかりますが、健康を確保するためには必要な投資です。
* 測定項目: VOC、二酸化炭素濃度、カビの種類と濃度、ホルムアルデヒド濃度、 radon(ラドン)ガス濃度、湿度、温度など。特に、床下や壁内の状況も調査してもらうことが重要です。
2. 原因特定に基づいた対策
専門家による調査結果を基に、原因物質と対策を検討します。考えられる原因と対策を以下に示します。
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(1) 床下からの湿気やガス
既に床下の砂の除去が行われたとのことですが、それでも改善が見られない場合は、床下の換気状況や断熱状況に問題がある可能性があります。
* 床下換気扇の設置: 床下に湿気がこもらないよう、換気扇を設置する必要があります。
* 床下断熱材の改善: 断熱材が適切でなければ、湿気がこもりやすくなります。専門家と相談して、適切な断熱材の選定と施工が必要です。
* シロアリ被害の有無: シロアリ被害によって木材が腐敗し、悪臭や有害物質が発生している可能性も考慮する必要があります。
(2) カビや酵母による汚染
カビや酵母は、湿気が多く、温度が高い場所で繁殖します。
* 徹底的な清掃と除菌: 専門業者に依頼し、壁や床、天井のカビを徹底的に除去し、除菌処理を行う必要があります。
* 換気: 常に窓を開けて換気を行うことで、室内の湿度を下げ、カビの繁殖を防ぎます。
* 除湿機の使用: 除湿機を使用することで、室内の湿度をコントロールし、カビの繁殖を防ぎます。
(3) 建材からの有害物質放出
建材から揮発性有機化合物(VOC)などが放出されている可能性があります。
* 建材の調査: 使用されている建材の種類を調べ、VOCの放出量を確認する必要があります。
* 空気清浄機の設置: 高性能な空気清浄機を設置することで、VOCを除去することができます。
(4) その他
* 配管からの漏水: 配管からの漏水によって、カビや酵母が繁殖している可能性があります。
* ガス漏れ: ガス漏れによって、一酸化炭素中毒などの危険性があります。
3. 大家さんとの交渉
調査結果を元に、大家さんと改めて交渉を行い、適切な修繕や改善を求めましょう。専門家の調査結果を提示することで、大家さんも対応しやすくなるでしょう。
* 書面での請求: 改善要求は、書面で残しておくことが重要です。
* 法的措置: それでも改善が見られない場合は、弁護士などに相談し、法的措置を検討する必要があるかもしれません。
4. 一時的な対策
専門家の調査結果が出るまでの間、以下の対策を講じましょう。
* 換気: 窓を開けて換気を徹底しましょう。
* 空気清浄機: 空気清浄機を使用し、室内の空気を浄化しましょう。
* 除湿機: 除湿機を使用し、室内の湿度を下げましょう。
* マスクの着用: 室内にいるときは、マスクを着用しましょう。
具体的なアドバイス
* 記録を詳細に取る: 症状、臭いの変化、行った対策、その効果などを記録に残しましょう。これは、大家さんとの交渉や、専門家への相談に役立ちます。写真や動画も有効です。
* 健康状態の記録: 症状の記録とともに、健康状態の記録も残しておきましょう。
* 専門家への相談: 建築士、環境測定機関、医師など、複数の専門家に相談し、多角的な視点から原因と対策を検討しましょう。
* 賃貸契約書を確認: 賃貸契約書に、修繕義務に関する条項がないか確認しましょう。
ご自身の健康を守るために、早急に専門家による調査を行うことを強くお勧めします。 現状では、エタノールによる消毒は一時的な効果しかなく、むしろ健康被害を招く可能性もあります。