状況確認と可能性の検討
まず、ご心配されていること、そして乳児がいるご家庭でネズミ問題に直面されている状況を理解いたします。全長20cmの大きさ、そして壁の中からのガリガリという音から、単なるネズミではなく、より大型の動物の可能性も考慮する必要があります。ハクビシンも可能性としてはありますが、ネズミよりもさらに大きな音を発する傾向があります。また、ハクビシンは屋根裏などに巣を作るため、屋根裏からの侵入の可能性も高いです。
しかし、忌避剤に反応していることから、ネズミの可能性が高いと推測できます。大型のネズミ、もしくは複数匹のネズミが活動している可能性も考えられます。
具体的な駆除・対策ステップ
ステップ1:専門家の相談と調査
ご自身で忌避剤を使用されているとのことですが、状況が改善しない場合は、専門業者への相談が最善策です。業者であれば、ネズミの種類の特定、侵入経路の特定、そして適切な駆除方法を提案してくれます。特に、壁の中からの音や、20cmという大きさから、専門家の調査が不可欠です。
ステップ2:侵入経路の特定と封鎖
専門家に見てもらう前に、ご自身でできる範囲で侵入経路の調査をしてみましょう。
- 屋根裏点検:屋根裏へのアクセス口を全て確認し、隙間がないかチェックします。小さな隙間でもネズミは侵入できます。隙間があれば、金属製のブラシで掃除し、隙間を埋めるためのコーキング材などを活用しましょう。
- 壁の点検:壁の内部で音がしている箇所を重点的に確認します。外壁と内壁の間に隙間がある可能性があります。外壁に小さな穴や割れがないか確認し、見つけたら補修しましょう。
- 配管周り:配管の貫通部分や、配管と壁の接合部にも隙間ができていないかチェックしましょう。配管の周りに隙間があれば、ネズミが侵入する可能性があります。
- 基礎部分:家の基礎部分に隙間がないか確認しましょう。特に、地面と接している部分に隙間があると、ネズミが侵入しやすくなります。
ステップ3:忌避剤の効果的な使用方法
忌避剤は、ネズミが嫌がる臭いを発するもので、効果は限定的です。全てのネズミを追い払うことは難しいです。
- 複数種類の忌避剤を使用する:一つの忌避剤に慣れてしまう可能性があるので、複数の種類の忌避剤をローテーションで使用してみましょう。
- 忌避剤の配置場所:ネズミの通り道や、巣の近くに配置することが重要です。屋根裏や壁の中など、直接置くことが難しい場合は、忌避剤の効果が持続するスプレータイプを使用するのも良いでしょう。
- 定期的な交換:忌避剤の効果は時間とともに薄れていきます。定期的に交換することで、効果を維持することができます。
ステップ4:ネズミの侵入を防ぐための環境整備
ネズミはエサとなるものがあれば侵入してきます。
- 食べ残しやゴミの処理:食べ残しやゴミはきちんと処理し、ネズミのエサとなるものを極力減らしましょう。ゴミ箱はしっかりとした蓋付きのものを使用し、こまめにゴミを捨てましょう。
- 食品の保管:食品は密閉容器に入れて保管し、ネズミがアクセスできないようにしましょう。
- 家の周りの清掃:家の周りには雑草が生い茂っていたり、不用品が放置されていたりすると、ネズミが隠れ家として利用する可能性があります。定期的に清掃を行い、清潔な環境を保ちましょう。
専門家の視点:駆除の際の注意点
ネズミの駆除は、専門知識と適切な方法が必要です。間違った方法で駆除しようとすると、かえってネズミの繁殖を助長したり、危険な状況を招いたりする可能性があります。
特に、乳児がいるご家庭では、安全性が最優先されます。毒性のある殺鼠剤の使用は避けるべきです。専門業者に相談することで、安全で効果的な駆除方法を選択できます。
まとめ
ネズミの駆除は、早めの対応が重要です。ご自身でできる範囲で対策を行うとともに、状況が改善しない場合は、速やかに専門業者に相談することをお勧めします。乳児の安全を最優先し、安心安全な環境を確保しましょう。