賃貸リフォーム騒音問題と敷金返還請求:東京都のルールと解決策

賃貸マンションに住んでおりますが、真上の部屋と隣の部屋でリフォーム工事がはじまって、ノイローゼになりそうです。 引越しをしたいのですが、敷金を返してくれません。 リフォーム工事は、月曜日から土曜日の間に行なっていて、朝から電動のこぎりや釘を打つ音が私の部屋に響き渡っています。 私も妻も変則シフトの勤務の為、午前中に寝ていることもあり、最近は全く寝れません。妻とも相談し、引越しを考えて家を探していて気に入った物件があったので、今の部屋を解約して戻る敷金を予算に加えようとしたのですが、大家に言ったところ、敷金は 一円も返さないとのことです。ちなみに敷金は3ヶ月分です。(本当は2ヶ月分なのですが、犬を飼っているため、追加で払いました。)契約書を見直したところ、確かに敷金は全て償却と記載がありました。契約時に、今回はリフォームに何百万円もかけているので、償却になりますと言われたのは、うっすら覚えていますが、まさか全て償却になるとは思いませんでした。ちなみに、今の部屋は、同じマンション内の別の広い部屋に引越しをしたのに、敷金・礼金から全て払いました。(マンション一棟をオーナーが所有してます。)友人の不動産屋に相談したら、東京都の物件は、東京ルールがあって、償却の特約があっても、あまりに不当なので敷金は戻ると言われました。一日も早く引っ越したいのですが、敷金を返してもらうにはどうすれば良いのでしょうか?

騒音問題と敷金返還請求:解決へのステップ

賃貸住宅でのリフォーム騒音による苦痛と、敷金返還問題、非常に辛い状況ですね。東京都の賃貸住宅では「東京ルール」と呼ばれる慣習があり、敷金全額償却の特約があっても、必ずしもそれが認められるとは限りません。具体的に解決に向けて、以下のステップで進めていきましょう。

1. 騒音問題への対応:証拠集めと大家さんへの交渉

まずは、騒音問題への対応です。現状では、睡眠不足による健康被害も懸念されます。

  • 騒音の記録:騒音発生日時、時間、内容(電動のこぎり、釘打ちなど)を詳細に記録しましょう。可能な限り、スマートフォンやビデオカメラで録音・録画するのも有効です。日付と時刻を正確に記録することが重要です。近隣住民の証言もあれば、証拠として有効です。
  • 大家さんへの交渉:騒音問題について、記録した証拠を提示し、工事時間や方法の変更、騒音対策(防音工事など)を依頼しましょう。書面で要望を伝えることで、後のトラブル防止にも繋がります。内容証明郵便を使用すると、証拠としてより有効になります。
  • 専門機関への相談:状況が改善しない場合は、弁護士や不動産会社、消費者センターなどに相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応策が見えてきます。東京都には、住宅問題に関する相談窓口も多数あります。

2. 敷金返還請求:契約書と東京ルールを理解する

次に、敷金返還請求についてです。契約書に「敷金全額償却」と記載されていても、それが必ずしも法的根拠となるわけではありません。

  • 契約書の精査:契約書を改めて確認し、償却に関する条項の具体的な内容を精査しましょう。曖昧な表現や、不当に不利な条項が含まれていないかを確認します。専門家に見てもらうのも良いでしょう。
  • 東京ルール:東京都では、敷金償却に関する独自の慣習(東京ルール)が存在します。敷金は、原状回復費用を差し引いた上で返還されるべきであり、過大な償却は認められないというものです。ただし、これはあくまで慣習であり、法的根拠ではありません。
  • 不当な償却:今回のケースでは、リフォーム工事の騒音による精神的苦痛や、睡眠不足による健康被害を考慮すると、敷金全額償却は不当であると主張できる可能性が高いです。具体的な損害額を算出する必要があります。

3. 具体的な解決策:交渉、調停、訴訟

敷金返還請求は、以下の手順で進めることが考えられます。

  • 大家さんとの交渉:まずは、大家さんと直接交渉し、敷金の返還を請求しましょう。騒音問題と合わせて交渉することで、より効果的です。交渉の際には、証拠となる資料をすべて提示し、冷静かつ丁寧に説明することが重要です。
  • 調停:交渉がまとまらない場合は、弁護士や司法書士を通じて、調停を申し立てることができます。調停は、裁判よりも費用と時間がかからず、合意に至る可能性が高い手続きです。
  • 訴訟:調停でも解決しない場合は、裁判を起こすこともできます。裁判は費用と時間がかかるため、最終手段として検討しましょう。弁護士に相談し、勝訴の見込みなどを確認する必要があります。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談することで、より具体的な解決策を得ることができます。弁護士は、契約書の内容を精査し、東京ルールに基づいた適切な対応をアドバイスしてくれます。また、交渉や調停、訴訟などの手続きをサポートし、あなたの権利を守ります。

具体的なアドバイス:証拠集めと記録の重要性

騒音問題と敷金返還請求において、最も重要なのは証拠集めです。騒音の記録、契約書のコピー、交渉記録などをきちんと保管しておくことで、有利に交渉を進めることができます。

  • 日付と時刻を正確に記録する
  • 証拠となる資料をすべて保管する
  • 専門家(弁護士、司法書士など)に相談する

まとめ:諦めずに権利を主張しましょう

賃貸住宅でのトラブルは、非常にストレスの溜まるものです。しかし、諦めずに権利を主張することが重要です。専門家の力を借りながら、冷静に、そして粘り強く対応することで、解決への道が開けるはずです。

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