Contents
退去時立ち会い:5分で終了…本当に大丈夫?
賃貸マンションを退去する際、立ち会い検査は非常に重要です。しかし、質問者さんのケースのように、短時間で終了し、特に指摘がない場合、後からトラブルに発展する可能性も否定できません。5分間の立ち会いでは、部屋全体の状況を十分に確認できたとは言い難く、不安に感じるのも当然です。
礼金と原状回復費用
礼金は、一般的に家賃の1ヶ月分~2ヶ月分を支払うもので、敷金とは異なります。敷金は、退去時の原状回復費用に充当される可能性がありますが、礼金は返還されないのが通常です。そのため、礼金を支払っているからといって、原状回復費用が請求されないとは限りません。
「もういいですよー」の言葉の意味
担当者の「もういいですよー」という言葉は、必ずしも全ての瑕疵(かし)を見落としているという意味ではありません。しかし、簡潔すぎる言葉遣い、そして部屋のチェックが不十分だったという事実から、後々のトラブルを懸念するのも無理はありません。
気になる点:壁の汚れとドレッサーのヒビ
壁の黒い汚れとドレッサーのヒビは、質問者さん自身も懸念されている点です。これらの状態は、入居時の状態と比較して、居住者の責任によるものなのか、経年劣化によるものなのかを判断する必要があります。
退去時トラブルを防ぐための対策
退去時のトラブルを防ぐためには、以下の点を徹底することが重要です。
1. 立ち会い前に写真・動画撮影を
退去する前に、部屋全体の状況を写真や動画で記録しておきましょう。特に、壁や床、設備などに傷や汚れがあれば、その状態を詳細に撮影します。これは、後からトラブルになった際に、証拠として非常に有効です。
2. 立ち会い時のチェックポイント
立ち会い時には、担当者と一緒に部屋全体をくまなく確認しましょう。
- 壁:汚れ、傷、穴、剥がれなど
- 床:傷、汚れ、へこみなど
- 天井:汚れ、シミ、剥がれなど
- 窓:破損、汚れなど
- 設備:キッチン、浴室、トイレ、エアコンなどの動作確認と傷、汚れなど
- 共用部分:玄関、廊下などの状態
これらの点をチェックリストにまとめておき、一つずつ確認していくと漏れを防げます。
3. 気になる点は必ず指摘する
壁の汚れやドレッサーのヒビなど、気になる点があれば、担当者に必ず指摘しましょう。写真や動画を提示しながら説明すると、より理解を得やすくなります。
4. 立ち会い記録の確認と保管
立ち会い終了後には、必ず記録(チェックシートなど)を確認し、双方で署名・捺印しましょう。この記録は、後々のトラブル発生時に重要な証拠となりますので、大切に保管してください。
5. 記録がない場合の対応
もし、記録がない、または不十分な場合は、後日、家主または管理会社に状況を説明し、改めて確認してもらうよう依頼しましょう。メールや手紙で記録を残すことをお勧めします。
専門家の意見:弁護士・不動産会社
退去時のトラブルは、弁護士や不動産会社に相談することで解決できるケースが多いです。特に、原状回復費用に関するトラブルや、担当者との間で意見が合わない場合は、専門家の助言を求めることが重要です。
弁護士への相談
弁護士は、法律的な観点から適切なアドバイスを与えてくれます。特に、高額な原状回復費用を請求された場合や、家主との交渉が難航している場合は、弁護士への相談が有効です。
不動産会社への相談
不動産会社は、賃貸物件に関する豊富な知識と経験を持っています。そのため、原状回復費用に関する疑問や、立ち会い時の対応について相談することで、適切な解決策を見つけることができるでしょう。
まとめ:安心な退去のために
退去時の立ち会い検査は、入居者にとって非常に重要な手続きです。短時間で済ませるのではなく、時間をかけて丁寧に確認し、記録を残すことが大切です。不安な点があれば、すぐに家主または管理会社、もしくは専門家に相談しましょう。 今回のケースのように、不安が残る場合は、写真や動画の証拠を元に、冷静に状況を説明し、適切な対応をしてもらうように働きかけることが重要です。