賃貸マンション退去時の敷金精算:壁紙、フローリングの損傷について

賃貸マンションに15年住んでいますが、退去時に敷金からどのくらい引かれるか気になります。下記のような破損箇所があるのですが、どのくらい払う事になってしまうのでしょうか。破損箇所 ①壁紙はガムテープを剥がしたときに壁紙も剥がれてしまった跡が数箇所あります。(以前何かで見たのですが、壁紙は居住期間が6年を越えると減価償却とかで10%に価値が減るから、たとえ、居住者原因で破損した場合でも請求される金額はごくわずかに減ると聞いた事があります。) ②以前マンションの外壁工事の時にバルコニーに元々あった大家さん所有の倉庫をどかさなければならなくて、本来なら大家さんが何とかしてどかさなければならないところを私達夫婦が大家さんからお願いをされたので、仕方なく夫婦でどかした際に、フローリングをけっこう大きく傷つけてしまったのです。大家さんへは報告してあり問題ないと言われてはいます。 ③地震の時にフローリングに落ちた置物の跡 因みに大家さんが不動産会社に管理を任せている点は気になっています。 ②については一応、万一の事を考えて大家さんへ破損箇所の 写真と説明文を記載した手紙は送ってあり、了承していただいてはいます。【質問】1.上記の場合、①と➂は原因が私達側にあると思うので払わなければならないと思うのですが、①の壁紙は6年以上住んでいるので10%以下で済むのでしょうか? 2.②については、大家さんから倉庫の移動を依頼された時に「専門ではないので万一の場合、部屋を傷つけてしまう可能性も ありますが、それでも良いですか?」と確認したら「しょうがないと思っておりますから、大丈夫です。」とも言葉もいただいていますので、払わされる事はないと思っていますがいかがでしょうか。お手数をお掛けいたしますが何卒、ご回答の程宜しくお願い致します。

賃貸マンション退去時の敷金精算に関する不安

15年間住んだ賃貸マンションの退去を控え、敷金精算に関する不安を抱えているとのこと、ご心配ですね。壁紙の剥がれ、フローリングの傷など、具体的な損傷箇所について、一つずつ詳しく見ていきましょう。 退去時の敷金精算は、多くの場合、トラブルに発展しやすい部分です。事前にしっかりと状況を把握し、対応することで、スムーズな精算につなげることが重要です。

ケース別解説と具体的なアドバイス

ケース①:壁紙の剥がれ(ガムテープ跡)

壁紙の剥がれは、居住者の責任となる可能性が高いです。しかし、ご質問にあるように、6年以上経過している物件では、減価償却が適用される可能性があります。減価償却率は、物件の築年数や使用状況、賃貸契約の内容によって異なりますが、一般的には6年を超えると、年数に応じて減価償却が認められるケースが多いです。10%に減るというご認識は、あくまで一つの目安です。実際には、不動産会社や大家さんの判断によって変動します。

具体的な対策

* **写真撮影:** 剥がれた箇所の状況を写真で記録しましょう。複数枚撮影し、剥がれの大きさや状態がわかるようにしてください。
* **証拠の確保:** ガムテープを使用せざるを得なかった状況を説明できる証拠があれば、提示しましょう(例えば、小さなお子さんのいる家庭で、安全対策として使用したなど)。
* **交渉の準備:** 減価償却を主張する場合は、根拠となる資料(過去の判例や専門家の意見など)を集めておくことが重要です。
* **早期相談:** 不安な場合は、退去時期を考慮し、早めに不動産会社や大家さんと相談しましょう。

ケース②:フローリングの傷(倉庫移動)

大家さんからの依頼に基づき、倉庫移動中にフローリングを傷つけてしまったケースです。これは、大家さんの指示による行為であるため、居住者側の責任とは言い切れません。 大家さんとの間で「大丈夫」という合意が得られているとはいえ、念のため、以下のような対応をしておきましょう。

具体的な対策

* **書面での確認:** 口頭での合意に加え、大家さんとのやり取りをメールや手紙で改めて確認しておきましょう。「倉庫移動の依頼と、それに伴うフローリングの損傷について、合意済みである」旨を明確に記載してもらうことが重要です。
* **写真・動画の証拠:** 倉庫移動前後のフローリングの状態を写真や動画で記録しておきましょう。
* **専門家の意見:** 万が一、トラブルになった場合に備え、不動産管理の専門家に相談し、アドバイスを求めるのも良いでしょう。

ケース③:地震によるフローリングの傷(置物落下)

地震による被害は、通常、居住者の責任とはみなされません。 ただし、地震保険に加入している場合は、保険適用を検討しましょう。

具体的な対策

* **地震による被害であることを明確に示す:** 地震発生日時や状況を記録しておきましょう。
* **地震保険の確認:** 地震保険に加入している場合は、保険会社に連絡し、被害状況を報告しましょう。

不動産会社への対応と専門家の活用

大家さんが不動産会社に管理を委託している場合、退去時の精算は不動産会社を通して行われることが多いです。 不動産会社は、多くの退去精算を経験しており、一定の基準に基づいて判断します。

具体的な対策

* **早期連絡:** 退去予定日の1ヶ月~2ヶ月前には、不動産会社に退去の意思を伝え、敷金精算に関する手続きを開始しましょう。
* **明確な説明:** 損傷箇所の状況を写真付きで詳しく説明し、それぞれの損傷について、責任の所在や減価償却の適用などを明確に伝えましょう。
* **専門家への相談:** どうしても不安な場合は、弁護士や不動産鑑定士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、客観的な視点からアドバイスを行い、トラブルを回避するお手伝いをしてくれます。

まとめ:スムーズな退去に向けて

賃貸マンションの退去時の敷金精算は、多くの場合、トラブルに発展しやすいものです。 しかし、事前にしっかりと準備し、適切な対応をすることで、スムーズな精算につなげることが可能です。 今回のケースでは、写真や動画による証拠の確保、大家さんや不動産会社との丁寧なコミュニケーション、そして必要に応じて専門家への相談が重要となります。 ご自身の権利を守りながら、円満な退去を目指しましょう。

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