賃貸マンション退去時の修繕費用:タバコ臭による19万円請求の妥当性

退去費用についてお伺いしたいです。 本日、管理会社/施工業者が立会のもと、 賃貸マンションの退去を行いました。 私は部屋でタバコを吸っていたのですが、 修繕費用の見積もり/請求で、195,480円(税込)と言われ、 少し戸惑ってしまいました。 費用の内訳/契約内容は、下記です。 タバコのヤニ/臭いによる壁紙の全面張替え: 1,080円(90cm×1mあたり)×146m分=157,680円(税込) タバコによるエアコンクリーニング: 27,000円(税込) タバコによる風呂場換気扇クリーニング:10,800円(税込) ・契約書の修繕負担特約事項は下記とありました(確認不足でした) ===契約書より一部を抜粋=== 以下に定める事項は「特別な義務」として借主の負担と致します。 1.次の各号については入居期間を問わずに退去時に実施するものとし、 その汚損、破損等が経年変化・自然損耗にあたる場合でも借主が費用を 全額負担するものとします。 ・貸室専有部分全体の美装(室内クリーニング) 2.次に揚げる事例は、経年変化、自然損耗になりませんので、 借主の負担が発生します。 ・タバコのヤニやお香によるクロス等の変色 ・エアコンのフィルター清掃、交換は借主の負担です。 ・クロス等の張替は面単位、床材は部屋単位 (部分補修が可能な素材については素材の一枚単位)となります。 ※今回の退去にともない、関係ない部分の内容は割愛しています。 ================ ・部屋は1k(25.62㎡) ・入居期間1年8ヶ月 ・入居時壁紙を新装していたかは不明(確認したおけばよかったと思っています) ・敷金/礼金なし ・入居時キャンペーン適用により、最初の3ヶ月の家賃が30,000円 ※2年契約必須で2年以内の解約は違約金家賃(66,000円)の2ヶ月が適用 ・入居時、クリーニング代として21,000円支払い済み ★契約書の特約に上記内容があったので、 修繕費用の負担自体は了承せざるをえないのかなと 思ってきましたが、上記金額は一般的に考えて妥当なのでしょうか? また、全額借主負担する必要があるのでしょうか? タバコによる壁紙の汚れや臭いは築年数や入居時に張替していたかは 関係なく、全額借主負担だと言われました。 まだ、修繕費用は払っていませんが、その場で見積もりされた書類に サインはしてしまいました。 タバコが原因による修繕費用を請求された同じ経験をお持ちのかたや、 不動産/管理会社/オーナーさん等、ご意見いただければ幸いです。 何卒、よろしくお願いします。

19万円の退去費用請求の内訳と妥当性の検証

賃貸マンション退去時の修繕費用として195,480円の請求を受け、その妥当性についてお悩みのとのこと、大変お困りのことと思います。請求の内訳は、タバコのヤニによる壁紙全面張替え157,680円、エアコンクリーニング27,000円、風呂場換気扇クリーニング10,800円です。契約書に「タバコのヤニによるクロス等の変色」は借主負担と明記されているとのことですが、金額の妥当性と全額負担の必要性について詳しく見ていきましょう。

壁紙張替え費用:157,680円

1,080円/㎡ × 146㎡ = 157,680円という計算ですが、まず㎡単価が妥当かどうかを確認する必要があります。一般的に壁紙張替えの費用は、㎡あたり1,000円~3,000円程度とされています。ただし、これは一般的なものであり、使用する壁紙の種類や施工の難易度によって大きく変動します。高級な壁紙を使用したり、特殊な施工が必要な場合は、㎡単価が高くなるのは当然です。

しかし、今回の場合、1,080円/㎡という単価は、やや高めの設定と言えるかもしれません。1Kの部屋で146㎡という面積も、現実的ではありません。1Kの広さはおおよそ20㎡~30㎡程度です。146㎡という面積は、計算ミスか、何らかの理由で実際よりも大幅に面積が上乗せされている可能性があります。見積書を詳細に確認し、計算方法や面積の根拠を確認する必要があります。

エアコンクリーニング費用:27,000円

エアコンクリーニング費用は、機種や汚れ具合によって異なりますが、一般的な相場は10,000円~20,000円程度です。27,000円という金額は、やや高めに設定されている可能性があります。こちらも、見積書に記載されている内容を精査し、高額な理由を確認する必要があります。

風呂場換気扇クリーニング費用:10,800円

換気扇クリーニングの費用は、機種や汚れ具合によって異なりますが、一般的な相場は5,000円~10,000円程度です。10,800円は相場の上限に近いため、特に問題はないでしょう。

契約書の確認と交渉

契約書に「タバコのヤニによるクロス等の変色」が借主負担と明記されているとはいえ、請求金額の妥当性については、改めて確認する必要があります

見積書の精査

まず、見積書を詳細に確認しましょう。

* 面積の算出方法:壁紙の面積はどのように算出されたのか?
* 使用材料:どのような壁紙が使用されたのか?その価格帯は?
* 施工内容:どのような施工が行われたのか?
* 各項目の単価:各項目の単価が妥当かどうか?

これらの項目を一つずつ確認し、不明な点があれば、管理会社に問い合わせましょう。

交渉の可能性

見積書に不備や不当な点があれば、管理会社と交渉する余地があります。例えば、面積の算出方法に誤りがあったり、使用材料が実際よりも高価なものであったりする場合、請求金額の減額を交渉できます。

専門家の意見を聞く

どうしても納得できない場合は、不動産鑑定士や弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、契約書の内容や見積書の妥当性を客観的に判断し、適切なアドバイスをしてくれます。

今後の対応

すでにサインをしてしまったとしても、まだ支払いを済ませていないのであれば、交渉の余地は残されています

* 冷静に状況を説明する:感情的にならず、冷静に現状と疑問点を説明しましょう。
* 証拠となる資料を準備する:契約書、見積書、写真などを準備しましょう。
* 書面でのやり取りを残す:メールや手紙でやり取りを行い、記録を残しましょう。

予防策:退去時のトラブルを防ぐために

今回のケースのように、退去時の修繕費用でトラブルを避けるためには、以下の点を事前に確認しておきましょう。

* 契約書の確認:契約書の内容を丁寧に確認し、不明な点は必ず質問しましょう。特に、修繕に関する特約事項は、入居前にしっかり理解しておきましょう。
* 入居時の状態を記録する:入居時に、部屋の状態を写真や動画で記録しておきましょう。退去時にトラブルになった場合、証拠として使用できます。
* 定期的な清掃:日頃から部屋を清潔に保つことで、退去時の修繕費用を抑えることができます。特に、タバコを吸う方は、こまめな換気と清掃を心がけましょう。
* 退去清掃業者への依頼:退去時の清掃は、専門業者に依頼するのも良い方法です。プロの清掃によって、修繕費用を抑えることができる可能性があります。

まとめ

退去費用に関するトラブルは、多くの場合、契約書の内容や見積書の精査不足が原因です。今回のケースでは、請求金額の妥当性について疑問が残る部分があります。まずは、見積書を詳細に確認し、不明な点を管理会社に問い合わせましょう。それでも納得できない場合は、専門家に相談することをお勧めします。 今後の賃貸生活において、契約書を丁寧に確認し、入居時の状態を記録するなど、予防策を講じることで、トラブルを未然に防ぎましょう。

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