賃貸マンション退去時のリフォーム費用に関する疑問と解決策

賃貸マンションを退去した際のリフォーム費用についてお聞きします。先日、6年間(正確には5年11ヶ月と10日)住んだ賃貸マンションを退去しました。このマンションは最初の入居時には大家さんとの直接の契約だったのですが、入居後2年程して某管理会社が間に入るようになりました。そして、先日の退去時にはその管理会社の方とリフォーム会社の方がみえて、その場でリフォーム費用の見積もりを提示されました。部屋自体は引越し後、掃除もしたので「奇麗にしていただいてありがとうございます」との言葉は頂きました。そして見積もりの金額は全てで¥284,435だったのですが、担当の方いわく「大家さんのこれまでのやり方として、壁紙・畳・襖に関しては大家3割、借主7割で、他は全て借主の負担でお願いします」と言われました。私も今回の退去に伴い管理会社との契約書を見直しており、その最後に修理箇所の範囲として〔国土交通省発行の原状回復をめぐるトラブルとガイドライン〕といった記載があった為、事前にそのガイドラインに目を通していたので、「その負担割合はおかしいのではないですか」と言う主張をしたところ、こちらの話を聞いていただき、壁紙・襖・畳の減価償却をガイドラインにそって決めてもらえるなら過失分の修復分と室内清掃(こちらも大家さん負担じゃないかと訴えたのですが、これだけはお願いしたいとのことで)をこちらの負担とするという内容で大家さんと交渉してみますと言うことになり、その場は終わりました。後日、担当者から「こちらの言う内容では大家さんは納得いかないので、大家さんの言われる負担割合にて仮の請求書を送付して、届く頃にご連絡させていただきます」という内容の電話がありました。そして2日前に書類が届いたのですが、その内容としては壁紙・巾木・襖は39.6%、畳は28.1%、過失分の修復・室内清掃は借主の負担をと言う内容でした。ちなみに負担の割合は「財務省令資産別表および、固定資産課税比率」というものから割合を出しているのですが「原状回復をめぐるガイドライン」という目的に適合しているもののあるなか、訳のわからない固定資産税やら所得税を割り出す為に運用されているものを持ち出してこれだけ払えというのは、はっきり言って全く納得できません。担当者からの連絡もないのでこちらから連絡しようと思って改めて書類を見てみたところ、電話では仮の請求書と言っていたわりには社印も押してあり、何より「退去者様証人額」という名目のところに請求額が載っていて、別紙には振込先の口座まで書いてありました。まるでこちらが知らないうちに話をまとめられている様な気がし、怒れてきてすぐに連絡を入れたのですが、今日は休みだった為、連絡を取れませんでした。また明日連絡をしようと思うのですが、もし担当者から「この内容できまりましたから」みたいな事を言われた場合、どうしたらよいのでしょうか?もちろん訳のわからない内容の請求には応じるつもりはないとははっきりと伝えますが・・・この様な形になった以上、室内清掃も払う気はないので、こちらとしては過失分の修復費を払う気しかないのですが、どこへ相談したらよいのでしょうか。解りにくい文章で申し訳ございませんが、どなたか詳しい方がみえましたら教えてください。

賃貸マンション退去時の原状回復費用に関する問題点

このケースは、賃貸マンションの退去時に発生する原状回復費用をめぐるトラブルです。管理会社による一方的な請求、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」との矛盾、そして不透明な費用計算などが問題となっています。 特に、「固定資産税やら所得税を割り出す為に運用されているもの」を根拠に算出された負担割合は、ガイドラインの趣旨から大きく逸脱しており、不当な請求である可能性が高いです。

原状回復ガイドラインと減価償却

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」は、借主の負担と貸主の負担を明確にするための指針です。 このガイドラインでは、経年劣化による損耗は貸主の負担、借主の故意または過失による損耗は借主の負担とされています。 壁紙、畳、襖などの消耗品は、使用年数に応じた減価償却を行い、その残存価値を考慮して負担割合を決定する必要があります。 管理会社が提示した「財務省令資産別表および、固定資産課税比率」は、原状回復とは異なる目的で使用されるものであり、このケースでは適切な根拠とはなりません。

具体的な対応策

管理会社からの連絡を待つのではなく、積極的に行動を起こすことが重要です。

1. ガイドラインを熟読し、証拠を収集する

まず、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を改めて熟読し、具体的な条文を理解しましょう。 そして、以下の証拠を収集します。

  • 賃貸契約書
  • 入居時の写真・動画(現状を記録したもの)
  • 退去時の写真・動画(現状を記録したもの)
  • 管理会社からの見積書・請求書
  • 管理会社とのメールや電話の記録

これらの証拠は、今後の交渉や紛争解決に役立ちます。

2. 管理会社との交渉

管理会社に連絡を取り、「固定資産課税比率」に基づいた負担割合はガイドラインに沿っておらず、不当であることを明確に伝えましょう。 減価償却を適切に計算し、ガイドラインに沿った負担割合を提示します。 交渉の際には、収集した証拠を提示し、冷静かつ毅然とした態度で対応することが重要です。

3. 第三者機関への相談

交渉がうまくいかない場合は、以下の機関に相談することを検討しましょう。

  • 消費者センター:消費者問題に関する相談窓口です。無料で相談できます。
  • 弁護士会:弁護士による法律相談を受けることができます。有料ですが、専門家のアドバイスを受けることができます。
  • 不動産相談センター:不動産に関する相談窓口です。地域によっては無料相談を実施しているところもあります。

4. 証拠に基づいた反論

管理会社が「この内容できまりましたから」と一方的に主張してきた場合、証拠に基づいて反論する必要があります。 「ガイドラインに照らし合わせると、この負担割合は不当です。 証拠に基づいて再計算し、妥当な金額を提示してください」と、冷静に主張しましょう。 必要であれば、弁護士に相談し、法的措置を検討することも視野に入れるべきです。

専門家の意見

弁護士や不動産鑑定士などの専門家は、原状回復費用に関する紛争解決に豊富な経験を持っています。 交渉が難航する場合は、専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることを強くお勧めします。 専門家の意見を参考に、適切な対応を検討することで、不当な請求を回避し、自身の権利を守ることができます。

事例紹介

過去には、同様のケースで、管理会社の一方的な請求が認められず、借主が大幅に減額された事例があります。 これらの事例は、適切な証拠と主張があれば、不当な請求に対抗できることを示しています。 インターネット検索などで、過去の判例などを参考にすると、交渉の際に役立つ情報を得られる可能性があります。

まとめ

賃貸マンションの退去時の原状回復費用は、国土交通省のガイドラインに基づいて判断されるべきです。 不当な請求を受けた場合は、冷静に証拠を収集し、管理会社と交渉、必要であれば専門家に相談しましょう。 適切な対応をすることで、不当な負担を回避し、円滑な退去手続きを進めることができます。

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