賃貸マンション退去時のフローリング補修費用とハウスクリーニング費用に関するQ&A

賃貸マンションを退去する時、椅子で床がめくれあがった部分があり、フローリングを張替えなければならないと言われ、裁判を考えています。賃貸マンションを退去する時、椅子で床がめくれあがった部分があり、フローリングの張替えが必要と言われました。その部屋の見える部分の張替えで、見積もりは18万円。こちらに過失があるのは確かですが、その部分だけの張替えで良いのではないかと言いました。すると大家さんからは、「車でもドアに傷を付けると、面で直さないと色があわない。フローリングは型も模様も数年で変わるので、同じ物があれば部分張替えも可能だが、大工手間2~3万円、材料3万円で6万円かかる。今回は在庫もないので、面で張り替えなければ浮いてしまう。せめて半分の9万円にして欲しい」と言われました。9万円でも高いのではないかと思っています。その中には、部屋の周りに壁と一緒に張ってある幅木を傷つけた分(7000円)も含まれています。裁判で4万円くらいにならないでしょうか?ハウスクリーニングで2万5千円と言われましたが、トイレと風呂にカビが少々あり、綺麗とは言えません。これもこちらが払うものなのでしょうか?契約書には退去時にハウスクリーニング代を頂くと記載されていますが…高いのではないか、裁判で勝てるでしょうか。

賃貸マンション退去時のフローリング補修費用について

ご質問ありがとうございます。賃貸マンションの退去時におけるフローリングの補修費用とハウスクリーニング費用に関するご相談ですね。まず、ご自身の過失による損傷であることは認めつつも、18万円という見積もりが妥当かどうかを検討する必要があります。

フローリング補修費用に関するポイント

* 損傷の程度: 椅子によるめくれあがった部分の大きさ、深さ、範囲が重要です。写真や動画で記録しておきましょう。小さな傷であれば、部分補修で済む可能性もあります。
* フローリングの種類と状態: 同じフローリング材の在庫があるか、類似品で対応できるかによって費用は大きく変わります。古いタイプのフローリングや、すでに生産終了しているものだと、全面張替えが必要になる可能性が高まります。
* 見積もりの内訳: 見積書には、材料費、人件費、廃材処理費などが詳細に記載されているべきです。内訳が不明瞭な場合は、詳細な説明を求めましょう。
* 相場価格の確認: 複数の業者に見積もりを依頼し、相場価格を把握することが重要です。インターネット検索や、地域の工務店などに問い合わせてみましょう。
* 専門家の意見: 不安な場合は、不動産管理会社や弁護士に相談し、客観的な意見を聞きましょう。

大家さんの主張の検証

大家さんの「車と同様、面で直さないと色があわない」という主張は、必ずしも正しいとは限りません。フローリングの種類によっては、部分補修でも目立たない場合があります。また、「型も模様も数年で変わる」という点も、必ずしも全面張替えの理由にはなりません。類似品で対応できる可能性を探るべきです。

裁判の可能性

裁判で4万円になるかどうかは、損傷の程度、証拠、裁判所の判断などによって大きく異なります。裁判は時間と費用がかかるため、まずは大家さんとの交渉で解決を目指すべきです。交渉が難航する場合は、弁護士に相談することをお勧めします。

ハウスクリーニング費用について

契約書に「退去時にハウスクリーニング代を頂く」と記載があるとのことですが、2万5千円という費用が妥当かどうかを検討する必要があります。

ハウスクリーニング費用に関するポイント

* 清掃範囲: 契約書に清掃範囲が具体的に記載されているか確認しましょう。通常は、キッチン、浴室、トイレ、洗面所などが含まれます。
* 清掃内容: 契約書に清掃内容が具体的に記載されているか確認しましょう。カビの除去など、特別な清掃が必要な場合は、追加料金が発生する可能性があります。
* 相場価格の確認: ハウスクリーニング業者のホームページなどで、相場価格を調べましょう。
* 写真や動画の撮影: 退去時の状態を写真や動画で記録しておきましょう。これにより、清掃が必要な範囲を明確にできます。

カビの程度

トイレと浴室に「少々」のカビがあるとのことですが、写真や動画でカビの程度を記録し、大家さんと共有しましょう。軽微なカビであれば、ご自身で清掃できる範囲かもしれません。しかし、専門的な清掃が必要な場合は、費用を交渉する必要があるでしょう。

具体的なアドバイス

1. 証拠を確保する: 損傷箇所の状態を写真や動画で詳細に記録しましょう。これは、交渉や裁判において重要な証拠となります。
2. 見積もりを複数取得する: 複数の業者に見積もりを依頼し、相場価格を把握しましょう。これにより、大家さんの見積もりの妥当性を判断できます。
3. 交渉を行う: まずは大家さんと話し合い、費用を交渉しましょう。冷静に、損傷の程度や相場価格を説明し、妥協点を探ります。
4. 専門家に相談する: 交渉が難航する場合は、不動産管理会社や弁護士に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より有利な交渉を進めることができます。
5. 契約書を確認する: 契約書をよく読み、退去時の原状回復に関する規定を確認しましょう。

専門家の視点

弁護士の視点から見ると、このケースは、損害の程度と責任の範囲が争点となります。過失責任は認めつつも、修理費用が妥当かどうかが争点となります。裁判では、写真や動画などの証拠、専門家の意見書などが重要になります。

まとめ

今回のケースでは、まず大家さんとの交渉で解決を目指すことが重要です。交渉が難航する場合は、専門家に相談し、適切な対応を検討しましょう。裁判は最後の手段として考えてください。

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