賃貸マンション玄関のシャッターと消防法:夜間閉鎖による安全性の検証と対策

入居予定の賃貸マンションの入居者全員が使う出入り口にシャッターがあって、夜10時前には下ろされています。それって消防など問題は無いでしょうか? 入居予定の賃貸マンションについて質問があります。(まだ賃貸契約を正式に結んでいません。) 大家さんの店舗が1F、住居が2Fの端にあり、それ以外の空いている2Fと3Fを貸しているマンションに今度入居する予定です。 先日と今日、そのマンションの前を通ったのですが、夜9時台でマンション玄関にシャッターが下ろされていました。 日中、不動産屋と一緒に部屋の下見をした際は、マンションの玄関にガラスのドアがあり、そこを開けて入居者皆さんの個別ポストがあり、その横の階段を上がる・・・という普通のマンションだと認識していましたが、 下見した時間よりも遅い時間にマンション前を通ってみたら、そのドアの更に外側に店舗と同じようなシャッターが下ろされていました。 夜の9時頃帰宅するなんて、普通にありえるので、そのたびにガラガラとシャッターを上げて、更にガラスドアを開けて・・・階段を昇って、最後に自宅のドアを開ける・・・近所迷惑(近所は戸建ての家が多い)じゃないだろうか?と思いました。 更に、もし万が一、火事か地震があって外に出ないといけない場合は、咄嗟にマンションから逃げ出す・・・ということは無理じゃないか?とも思いました。唯一の出入り口が頑丈に封鎖されているのですから。 消防法に引っ掛かる物件なら、今回は見合わせて賃貸契約はしないでおこうか・・・とも考えましたが、家賃、広さや間取り、土地の利など私の希望条件にあった物件だけに残念です。 シャッターを下ろさないでもらえる良い知恵をお授け下さい。宜しくお願いします。補足先日、不動産屋に問い合わせて貰いました。 マンション入り口のガラスドアの鍵が壊されてしまったので、大家さんが酒屋の終業時刻に、店舗とガラスドアの外側のシャッターを一緒に下ろすようになったそうです。防犯という意味では凄く強力ですが、それならガラスドアの鍵を修理すればいいだけの話だと思うのですが・・・。帰宅が夜9時過ぎの皆さんは、その鍵を開けてシャッターの上げ下ろしをしているとのことです。

賃貸マンション玄関シャッターの安全性と消防法

夜間、マンションの玄関シャッターが下ろされることによる安全性と消防法への抵触について、ご心配されているとのことですね。ご指摘の通り、唯一の出入り口が閉鎖されている状態は、火災や地震などの緊急時における避難を困難にする可能性があり、大きな問題です。

まず、消防法との関係性について確認しましょう。消防法では、建築物の防火・避難に関する規定が定められており、避難経路の確保は非常に重要です。 シャッターの設置自体が違法というわけではありませんが、常時閉鎖状態であることや、容易に開閉できない状態であることは、避難の妨げとなり、消防法に抵触する可能性があります。特に、夜間や無人時間帯に閉鎖される場合は、避難経路を確保できないという点で問題視されます。

具体的な違反かどうかは、建物の構造、避難経路の設計、シャッターの材質・構造、非常口の設置状況など、様々な要素を総合的に判断する必要があります。 そのため、専門家(消防署や建築士など)に相談することが最も確実な方法です。

具体的な解決策と大家さんとの交渉方法

では、現状を改善するためにどのような行動をとることができるでしょうか?

1. 大家さんとの直接交渉

まずは、大家さんと直接話し合うことが重要です。現状の問題点と、消防法への抵触の可能性、そして入居者全体の安全性を訴えましょう。 感情的にならず、冷静に事実を伝え、具体的な解決策を提案することが大切です。例えば、以下の点を伝えましょう。

  • 夜間のシャッター閉鎖による危険性:火災や地震発生時の避難困難性、近隣への迷惑性
  • ガラスドアの鍵修理:シャッター閉鎖の根本原因である鍵の修理を提案し、シャッター閉鎖の必要性を改めて検討してもらう
  • 代替案の提案:防犯カメラの設置、防犯ガラスへの交換など、シャッター以外の防犯対策を提案する
  • 消防署への相談:大家さんと一緒に消防署に相談し、専門家の意見を聞くことを提案する

交渉の際には、具体的な事例を示すことで説得力を高めることができます。例えば、「類似のマンションで、夜間シャッター閉鎖が問題になった事例」や「シャッターによる避難困難事例」などをインターネットで検索し、資料として提示しましょう。

2. 不動産会社への相談

不動産会社にも状況を伝え、大家さんとの交渉をサポートしてもらいましょう。不動産会社は、大家さんと入居者双方の立場を理解しており、円滑な交渉を進めるための仲介役として機能します。

3. 消防署への相談

大家さんとの交渉がうまくいかない場合、または消防法違反の可能性が高いと判断した場合は、消防署に相談しましょう。消防署は、建築物の防火・避難に関する専門知識を持っており、適切なアドバイスや指導を受けることができます。

4. 賃貸契約の見直し

交渉の結果、安全性が確保できないと判断した場合は、賃貸契約を見送るという選択肢も考慮しましょう。安全・安心は、住まいを選ぶ上で最も重要な要素の一つです。

専門家の視点:建築士の意見

建築士の視点から見ると、夜間シャッター閉鎖は、避難経路の確保という点で大きな問題です。 消防法だけでなく、建築基準法にも抵触する可能性があります。 特に、複数世帯が居住するマンションにおいては、避難経路の確保は非常に重要であり、唯一の出入り口を夜間閉鎖することは、重大な安全上のリスクとなります。 大家さんには、鍵の修理や防犯カメラの設置など、シャッター以外の安全対策を講じるよう強く促すべきです。

まとめ

賃貸マンションの玄関シャッターの夜間閉鎖は、安全面と消防法の観点から懸念される問題です。大家さんとの冷静な交渉、不動産会社や消防署への相談、そして最悪の場合には賃貸契約の見直しも視野に入れ、安全な住まいを確保しましょう。 ご自身の安全と安心を最優先し、適切な判断をしてください。

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