賃貸マンション契約解除と損害賠償請求について

先月6月28日、知り合いの紹介によりマンションを契約しました。契約が終わり、敷金・礼金・紹介手数料・前家賃を払ったら部屋のクリーニングをしてカギを渡す。と言われました。なるべく早く引越しをしたかったので、契約した翌日にお金は振込み、相手にも確認してもらいました。その後、忙しいという理由でなかなかカギがもらえず結局もらったのは7月13日でした。その間、引越し業者さんへ依頼し7月18日に引越す予定で荷造りなど準備をしていました。カギをもらったので簡単に運べる荷物は自分で先に入れておこうと思い、15日に部屋に行ったところ愕然としました。クリーニングをしたと言った部屋には全く掃除された形跡がなく、換気扇はホコリまみれ・ガスコンロはサビだらけ・畳にはカビ&虫・トイレタンクから水漏れ・排水溝に髪の毛という悲惨な状況でした。18日に引越しをするのは無理だと思い、引越し屋さんはキャンセルしました。その後、電話できちんと住める状態にして下さい。と何度もお願いし、なんとか状況は改善されたのですが、こちらから催促しないと何の連絡もなく催促しても明日中にはという言葉で逃げられます。こんな状態で引越しをするのは無理だと思い始めました。この場合、契約を解除すれば契約金は全額戻ってきますか?あと引越し業者へのキャンセル料など、引越し準備の為にでたお金は請求できますか?今日会って話しをしようと思うので、皆さんどうかお知恵を貸して下さい。よろしくお願いします。補足契約開始日は契約書に書いてある6月28日だと思います。契約相手は会社名になっています。たぶん会社所有のマンションになっているんだと思います。紹介してくれた相手はその会社の社員だと思います。立会人のところにその人の名前があります。今日、引越しの予定でしたが今現在、畳は入っておらずトイレのタンクからも水漏れがあり、とても住める状況ではありません。

賃貸契約解除の可能性と損害賠償請求について

今回のケースは、賃貸物件の引渡しにおける瑕疵(かし)が重大であり、契約解除と損害賠償請求の可能性が高いと言えます。契約書に記載された「クリーニング済み」という状態と、実際のお部屋の状態に大きな乖離(かいり)があるためです。 具体的にどのような対応が可能か、段階的に見ていきましょう。

1. 契約解除の可能性

民法では、賃貸物件に重大な瑕疵がある場合、借主は契約を解除できる権利を有します(民法613条)。今回のケースでは、換気扇の汚れ、ガスコンロのサビ、畳のカビや虫、トイレの水漏れ、排水溝の汚れなど、居住に支障をきたす重大な瑕疵が複数存在します。これらの状態は、通常の清掃では解消できないレベルであり、契約時に説明された「クリーニング済み」の状態とは明らかに異なるため、契約解除の要件を満たしていると言えるでしょう。

2. 損害賠償請求の可能性

契約解除が可能であれば、既に支払った敷金・礼金・紹介手数料・前家賃の返還請求ができます。さらに、引越し業者のキャンセル料や引越し準備にかかった費用についても、損害賠償として請求できる可能性があります。これらの費用は、賃貸会社の債務不履行によって発生した損害であるためです。

3. 具体的な対応策

まず、今日予定されている話し合いの前に、以下の準備をしておきましょう。

  • 契約書のコピー:契約内容、特に「クリーニング済み」の記述を確認します。
  • 写真・動画の証拠:お部屋の状態を写真や動画で記録しておきましょう。これは、損害賠償請求の際に重要な証拠となります。
  • 引越し業者からのキャンセル料領収書:キャンセル料の金額を証明する必要があります。
  • 引越し準備費用に関する領収書:梱包資材代、その他準備費用を証明する領収書を集めましょう。
  • 賃貸会社とのやり取りの記録:メールや電話でのやり取りを記録しておきましょう。

話し合いでは、冷静に現状を説明し、契約解除と損害賠償請求の意思を明確に伝えましょう。賃貸会社が応じない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士に相談することで、法的根拠に基づいた対応が可能になり、より有利に交渉を進めることができます。

4. 専門家の視点:弁護士への相談

賃貸契約に関するトラブルは、専門知識が必要となるケースが多いです。特に、損害賠償請求の金額や請求方法、法的根拠などについては、弁護士に相談することで、より確実な解決に繋がるでしょう。弁護士費用はかかりますが、不当な負担を強いられることを防ぎ、正当な権利を主張するために有効な手段となります。

5. 交渉のポイント

交渉では、感情的にならず、事実関係を冷静に説明することが重要です。証拠となる写真や領収書などを提示することで、主張の信憑性を高めることができます。また、相手方との話し合いの様子も記録しておきましょう。

6. 事例紹介

類似の事例として、物件の状態が契約内容と大きく異なり、借主が契約解除と損害賠償請求を行い、裁判で勝訴したケースが多数あります。これらの判例は、今回のケースでも参考になるでしょう。

まとめ

今回のケースは、賃貸会社による債務不履行が明らかであり、契約解除と損害賠償請求の可能性が高いです。今日、賃貸会社との話し合いを行う際には、証拠となる資料を準備し、冷静かつ明確に意思表示を行うことが重要です。話し合いがうまくいかない場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。 ご自身の権利を守るためにも、適切な対応を心がけてください。

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