賃貸マンション入居前の修繕:家主負担はどこまで?具体的な事例と解決策

賃貸マンションの入居前の修繕についての質問です。どこまで家主さん負担で修繕、清掃してもらえるものなのでしょうか?①一部屋の扉がすべりが悪いのか、立て付けが悪くなっているのか、開きづらい。②和室の照明の差込口に穴があいている。③押入れの取っ手が外れかかっている。④ベランダの窓などのサッシの部分に白い蜘蛛の巣らしきものの除去。見学の際同じマンションで造りが違う二部屋をみたのですが、希望していた部屋は下の階の人が子どもがいるとうるさいからと、不動産屋に戻ってから家主さんから連絡があり、もうひとつの部屋で契約しました。本当は見学のときに詳しく見て、その時に交渉したらよかったのでしょうが、その時はもうひとつの部屋で決まりと思っていたので、契約した部屋はよく見ていませんでした。よく見ていなかったので、もう一度部屋を見たいといい詳しく見たら、上記のようなことがわかりました。不動産屋に相談したら、全部は難しいと言われました。どれも、これから入居する上で支障が出るようなことばかりだと思うのですが、それが当たり前なのでしょうか?(特に扉、建具は修繕は難しいかもといわれました。)もう、費用なども全て払って、契約も済んでいます。この場合はこのまま納得するしかないのでしょうか?それとも何か方法があるのでしょうか?文章が読みにくいとは思いますが、詳しい方いたら是非意見をお聞かせください。よろしくお願いします。

賃貸物件の修繕責任:家主と借主の役割

賃貸マンションの入居前に発見した修繕箇所について、家主負担となるかどうかは、「通常の使用による損耗」かどうかが判断基準となります。 簡単に言うと、経年劣化による自然な摩耗であれば家主負担、借主の故意・過失による破損であれば借主負担となります。 しかし、判断が難しいケースも多いので、具体的な事例を元に見ていきましょう。

ケース別解説と解決策

ご質問のケースを一つずつ見ていきましょう。

① 一部屋の扉が開きづらい

扉が開きづらい原因が、経年劣化による建具の歪みヒンジの緩みなどであれば、家主の修繕義務に該当する可能性が高いです。しかし、過去に強い力が加えられた痕跡があったり、明らかに不適切な使用方法によるものだと判断された場合は、借主負担となる可能性があります。

解決策:不動産会社に、扉が開きづらい状況を写真や動画で記録し、経年劣化によるものだと主張しましょう。専門業者による点検を依頼し、その結果を根拠に交渉することも有効です。

② 和室の照明差込口の穴

照明差込口に穴が開いているのは、明らかに損傷であり、通常の使用による損耗とは考えにくいです。これは、前の居住者の故意・過失、もしくは物件の管理不足が原因と考えられます。家主の修繕義務に該当する可能性が高いです。

解決策:不動産会社に状況を説明し、修繕を依頼しましょう。写真や動画で証拠を残しておくことが重要です。

③ 押入れの取っ手が外れかかっている

押入れの取っ手が外れかかっている場合も、経年劣化の可能性が高いです。ただし、取っ手の材質や使用頻度によっては、家主負担とならないケースもあります。

解決策:写真や動画で状況を記録し、不動産会社に状況を説明しましょう。経年劣化によるものだと主張し、修繕を依頼します。

④ ベランダのサッシの蜘蛛の巣

ベランダのサッシの蜘蛛の巣は、清掃の問題です。これは、入居前の清掃として家主の責任範囲に含まれます。

解決策:不動産会社に清掃を依頼しましょう。これは比較的容易に解決できる問題です。

契約後でも交渉は可能?

契約後であっても、重大な瑕疵(かし)があれば、契約解除修繕費用負担の交渉が可能です。重大な瑕疵とは、居住に支障をきたすような欠陥のことです。今回のケースでは、扉の開きづらさなどが該当する可能性があります。

解決策:まず、不動産会社に改めて状況を説明し、修繕を依頼しましょう。交渉が難航する場合は、弁護士や専門家に相談することをお勧めします。

専門家のアドバイス

不動産会社に相談しても解決しない場合は、弁護士不動産鑑定士などの専門家に相談することをおすすめします。専門家は、法律的な観点から適切なアドバイスをしてくれます。

具体的な交渉手順

1. 証拠を揃える:写真、動画、状況を説明したメモなどを準備します。
2. 不動産会社に連絡:状況を詳しく説明し、修繕を依頼します。
3. 書面でのやり取り:メールや手紙でやり取りを記録しておきましょう。
4. 専門家への相談:交渉が難航する場合は、専門家に相談します。

まとめ

賃貸マンションの入居前の修繕は、「通常の使用による損耗」かどうかが判断基準となります。 ご質問のケースでは、家主負担となる可能性が高いものもあれば、そうでないものもあります。 まずは、不動産会社に状況を説明し、交渉を試みましょう。交渉が難航する場合は、専門家の力を借りることを検討してください。 写真や動画などの証拠をしっかり残しておくことが、交渉を有利に進める上で非常に重要です。 また、冷静に、丁寧に、そして粘り強く交渉することが大切です。

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