賃貸マンションの防音性能:RC造と木造、賃貸と分譲の違い

賃貸の鉄筋コンクリート(RC造)のマンションですが 木造に比べて隣人の声や物音や音響機器の音量などは、だいぶ軽減されるモノなのでしょうか? 知り合いから聞いた話では、RCでも壁を蹴りたくなるほどの足音が響くというようなことを聞いたのですが。 あと賃貸と分譲では、同じRCでも違いますか? 宜しくお願いします。補足RCって壁と壁の間にコンクリが入ってるんですよね? それで聞こえるって、よほどコンクリの量が少なかったんでしょうか?

RC造マンションの防音性能:木造との比較

鉄筋コンクリート造(RC造)マンションは、木造マンションに比べて防音性能が高いと一般的に言われています。これは、コンクリートが優れた遮音性を有する材料であるためです。しかし、「壁を蹴りたくなるほどの足音が響く」というご経験を耳にするように、RC造でも防音性能に差があることは事実です。

木造の場合、壁や床の構造自体が音を伝えやすい性質を持っています。一方、RC造はコンクリートの厚さや壁の構造、そして建物の設計によって遮音性能が大きく左右されます。厚いコンクリート壁は、空気伝搬音(話し声など)や固体伝搬音(足音など)を効果的に遮断します。しかし、コンクリートの厚さが薄かったり、壁の構造に問題があったりすると、隣室の音漏れが大きくなってしまう可能性があります。

RC造マンションにおける音の伝わり方

RC造マンションでも音が聞こえる原因はいくつか考えられます。

1. 固体伝搬音

足音や家具の移動音などは、床や壁といった固体を通して伝わる「固体伝搬音」です。特に、床スラブ(床のコンクリート部分)が薄い場合や、防振対策が不十分な場合は、下階への音漏れが大きくなります。 ご質問にある「壁を蹴りたくなるほどの足音」は、この固体伝搬音によるものと考えられます。

2. 空気伝搬音

話し声やテレビの音などは、空気中を伝わる「空気伝搬音」です。これは、壁や窓の遮音性能によって影響を受けます。コンクリートの厚さだけでなく、窓の性能(複層ガラスなど)も重要な要素となります。

3. 隙間からの音漏れ

壁や床の施工不良による隙間から音漏れが発生することもあります。特に、配管や電気配線の貫通部などは、音の抜け道になりやすい箇所です。

賃貸と分譲RCマンションの違い

賃貸と分譲のRCマンションで防音性能に違いがあるかどうかは、建物の築年数や施工品質、そして建材の種類など、様々な要因に依存します。

一般的に、分譲マンションの方が、より高品質な建材や施工が用いられる傾向があり、防音性能も高いと言えるでしょう。しかし、古い分譲マンションや、コスト削減のために防音性能が低い建材を使用しているマンションも存在します。賃貸マンションも同様で、築年数やグレードによって防音性能は大きく異なります。

賃貸マンションでの防音対策

もし、現在の賃貸マンションの防音性能に不安を感じている場合、いくつかの対策を試みることができます。

1. カーテンや絨毯の活用

厚手のカーテンや絨毯は、空気伝搬音の吸収に効果があります。特に、窓からの音漏れを防ぐためには、遮音性の高いカーテンを選ぶことが重要です。絨毯は、床への衝撃音を軽減する効果も期待できます。

2. 防音マットや防音シート

床に防音マットや防音シートを敷くことで、足音などの固体伝搬音を軽減することができます。特に、キッチンやリビングなどの生活音の発生しやすい場所には効果的です。

3. 家具の配置

家具を適切に配置することで、音の反射を制御することができます。例えば、壁際に本棚などを置くことで、音の反響を抑える効果が期待できます。

4. 室内での生活音への配慮

騒音を出さないように生活習慣に気を配ることも重要です。夜間の騒音は特に注意が必要です。

専門家の意見

建築音響の専門家によると、RC造マンションでも、建物の設計や施工、そして建材の選定によって防音性能は大きく異なるとのことです。特に、床スラブの厚さや、壁の構造、窓の性能などは、防音性能に大きく影響します。賃貸マンションを選ぶ際には、これらの点を考慮し、事前に確認することが重要です。

まとめ

RC造マンションは木造に比べて防音性能が高い傾向がありますが、必ずしも完璧ではありません。賃貸と分譲、あるいは築年数やグレードによっても差があります。気になる場合は、事前に物件の防音性能を確認したり、入居後に適切な防音対策を行うことが重要です。 防音対策は、カーテンや絨毯、防音マットなどの利用、家具の配置、そして生活習慣の見直しなど、様々な方法があります。 快適な生活を送るために、適切な対策を検討してみてください。

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