賃貸マンションの防音対策と結露・カビ問題

(自室)家具 → ロックウール吸音材 → 遮音シート → 壁→(隣室)、と設置している場合、壁にカビが発生する事って、ありますか? 賃貸の鉄骨マンションに住んでいます。 壁が薄すぎるので、自分で↑の様に、設置しているのですが、冬場はサッシに結露が毎日ついていて、湿度が気になりました。 結露は窓ガラスにはほぼつかず、窓枠のサッシにだけつきます。ちなみに。 壁に、画鋲(跡は退去時修復します)でくっつけている遮音シートは、厚さ1.2mmです。 黒いシートで、3メートルでも結構重さがありました。 その遮音シートの上に、吸音材をくっつけています。(密度:80kg/m3 、巾605mm×高さ910×厚さ25mmの物を、壁に並べる様にして) 昨年末頃に、床から910mmの高さに、この防音措置をして、効果あったので上に延長しようと考えています。 天井にはりがあるので、天井までギチギチには敷き詰めませんが、はりを除く壁全面です。 (面積は、縦2メートル×横3メートル) 部屋環境としては、室内、お風呂場なども、カビは見た事は無いのですが… 遮音シートが、ゴムっぽくていかにも通気性ゼロなので、壁にビニール貼ってる様なもんか?と不安に。 今後、カビる心配、あるでしょうか??

賃貸マンションにおける防音対策と結露・カビ発生リスク

鉄骨造マンションで、吸音材と遮音シートによる防音対策を実施されているとのこと、そして結露とカビ発生への懸念をお持ちですね。ご自身の状況を詳しく説明していただきありがとうございます。結論から言うと、現状の施工方法では壁のカビ発生リスクは高いと言えます

結露とカビ発生メカニズム

まず、結露とカビ発生の関係を理解しましょう。窓枠のサッシに結露が発生するのは、室内の暖かい湿った空気が、冷たいサッシに接触し、水滴として凝結するためです。この水滴は、壁との間に隙間があれば、壁内部に浸透する可能性があります。さらに、遮音シートと吸音材によって壁面の通気性が著しく阻害されているため、湿気がこもりやすく、カビの繁殖に最適な環境が作られています。

現状の防音対策の問題点

* 通気性の欠如:遮音シートは、その名の通り遮音性を重視した素材です。通気性を考慮していないため、壁とシートの間に湿気が溜まりやすいです。
* 吸音材の吸湿性:ロックウールは吸音性が高い反面、吸湿性も高い素材です。湿気を吸収しやすく、乾燥しにくい環境ではカビの温床となります。
* 壁体内の結露:壁自体にも結露が発生する可能性があります。特に、外壁との断熱性が低い鉄骨造マンションでは、このリスクが高まります。

カビ発生リスク軽減のための対策

では、どうすればカビ発生リスクを軽減できるのでしょうか?いくつかの対策を提案します。

具体的な対策とアドバイス

1. 通気性を確保する

現状の遮音シートと吸音材では通気性が全くありません。そこで、通気層を設けることが重要です。具体的には、以下の方法が考えられます。

* 透湿防水シートの導入:遮音シートと壁の間に、透湿防水シートを挟み込みます。これは、湿気を外に逃がしながら、水分の浸入を防ぐ役割を果たします。
* 間柱の活用:壁と遮音シートの間に、小さな間柱を設けることで、通気層を確保できます。ただし、賃貸マンションの場合、壁に穴を開けることは難しいので、専門業者に相談する必要があります。
* 吸音材の見直し:ロックウール以外の吸音材を使用することも検討しましょう。例えば、グラスウールはロックウールよりも通気性に優れています。ただし、吸音性能はロックウールに劣る可能性があります。

2. 換気を改善する

室内の湿度を下げるためには、十分な換気が不可欠です。

* 窓の開閉:定期的に窓を開けて、室内の空気を入れ替えるようにしましょう。
* 換気扇の活用:キッチンや浴室の換気扇を適切に使用しましょう。
* 除湿機の導入:特に冬場は、除湿機を使用することで室内の湿度をコントロールできます。

3. 結露対策

窓枠のサッシに結露が発生しているのは、窓からの熱損失が大きいことを示しています。

* 窓ガラスの断熱性能を高める:窓に断熱シートを貼ったり、複層ガラスに交換したりすることで、結露を抑制できます。
* 窓枠の断熱:窓枠に断熱材を貼り付けることで、結露を軽減できます。

4. 定期的な点検

防音対策後も、定期的に壁の状態をチェックすることが重要です。カビの発生を発見したら、すぐに除去し、原因を特定して対策を講じましょう。

専門家の意見

防音工事や結露対策は、専門知識が必要です。不安な場合は、建築士や防音工事の専門業者に相談することをお勧めします。専門家は、状況に合わせて最適な対策を提案してくれます。

まとめ

賃貸マンションでの防音対策は、快適な生活を送る上で重要ですが、結露とカビの問題を軽視してはいけません。通気性を確保し、換気を改善することで、カビ発生リスクを大幅に軽減できます。必要に応じて専門家の意見を聞きながら、適切な対策を行いましょう。

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