賃貸マンションの避難経路とエレベーター故障時の対応:消防法と入居者負担について

先日夫が出勤しようとした際、エレベーターが故障していたのか全く動いておらず、マンションに閉じ込められた状態になりました。 そのことで、マンションの避難経路について不安になったので質問させて頂きます。 私達は5ヶ月前に現在住んでいる賃貸マンションに引っ越してき、 6階建ての6階に入居してますが、エレベーター以外に避難経路がありません。 エレベーターホールには避難用に見える扉があるのですが、鍵穴が塞がれ施錠されてるので中から開けることはできず、エレベーター以外に出口はありません。 入居してから気づいたのですが、その施錠された扉の外側は断崖絶壁でか細い梯子が外壁に取り付けられているだけでした。 部屋のバルコニーには隣のバルコニーとの間に隔板があり、管理会社によるとエレベーターが使えない時はそこを破り、隣室のバルコニーに設置されてる外階段から避難するよう言われました。(1フロアに3部屋あり、真ん中の我が家にだけ外階段は設置されていません。) しかもエレベーターホールにあった施錠された扉は永遠に開かないようになっているそうです! 災害時など何か開け方があるのだろうと思っていたので驚愕でした。 何のための扉なのか不思議です。 先日、冒頭でも申しました通りエレベーターが動いておらず、マンションから出れなくなりました。 その時はすぐに管理会社へ連絡し、結局一時間以上出勤が遅れました。 災害ではない、ですが仕事に支障をきたす事です。 この場合もバルコニーの板を破らないといけないのでしょうか? しかも、破ったのが入居者の場合、板の弁償は入居者負担とも言われました。 エレベーター以外に出口がないのに、負担するのは不当な気がします。 災害時であればもちろん破って逃げますが、毎月行われているエレベーターの点検時(いつも仕事中で不在の時なので出くわした事はないです)や、またエレベーターがいきなり故障した時でも破って、その後弁償しろということなんでしょうか… これはなにか消防法違反とかにはならないのでしょうか? ご存知の方がいらっしゃいましたらご享受ください。

マンションの避難経路と消防法

ご質問の状況、大変不安な思いをされたことと思います。6階建てマンションの最上階に居住し、エレベーター以外の避難経路が確保されていない、しかも非常口と思しき扉が施錠されているという状況は、深刻な問題です。

まず、消防法について確認しましょう。消防法では、一定規模以上の建物には、複数の避難経路の確保が義務付けられています。これは、火災や地震などの災害時に、安全に避難できるよう、複数のルートを用意する必要があるためです。エレベーターは、非常時には使用できないとみなされるため、避難経路には含まれません。

ご質問のマンションの場合、エレベーター以外の避難経路がない、もしくは事実上使用できない状態であることは、消防法違反の可能性が非常に高いと言えます。隣室のバルコニーを経由する避難方法も、現実的とは言えず、安全性が確保されているとは言い切れません。か細い梯子についても、高齢者や身体の不自由な方にとって危険なため、適切な避難経路とはみなされません。

管理会社への対応と法的措置

管理会社は、入居者に対して安全な居住環境を提供する義務があります。現状は、その義務を著しく怠っていると言えるでしょう。まずは、管理会社に対して、消防法違反の可能性を指摘し、適切な避難経路の確保を強く求める必要があります。

具体的な対応としては、以下の点を管理会社に伝えましょう。

  • エレベーター以外の避難経路がないことによる不安と危険性
  • 施錠された非常口扉の現状と、その理由の説明を求めること
  • バルコニーの隔板を破る避難方法の危険性と、その負担を求めることの不当性
  • 消防署への通報も検討している旨を伝えること

管理会社が改善に応じない場合は、消防署への通報や、弁護士への相談を検討しましょう。消防署は、建物の防火・防災設備の状況を検査し、法令違反があれば是正を命じます。弁護士は、法的観点から適切なアドバイスや、必要に応じて管理会社への法的措置を検討できます。

エレベーター故障時の対応と弁償問題

エレベーターが故障した場合、バルコニーの隔板を破って避難するよう指示されているとのことですが、これは不適切です。緊急時を除き、勝手に隔板を破損させることは、損害賠償責任を負う可能性があります。管理会社が弁償を請求する根拠は、契約書などに明記されているか確認する必要があります。もし明記されていなければ、不当な請求と言えるでしょう。

エレベーター故障時の対応としては、まず管理会社に連絡し、状況を説明することが重要です。管理会社は、修理対応や、代替手段(例えば、非常階段など)の確保を行う義務があります。

インテリアと安全性の両立

今回の件は、インテリアとは直接関係ないように見えますが、安全な住環境は快適な生活を送る上で非常に重要です。インテリアを選ぶ際には、安全性も考慮することが大切です。例えば、家具の配置を工夫することで、避難経路を確保したり、地震対策をしたりすることができます。

具体的には、

  • 家具の固定:地震時に家具が倒れてこないよう、壁に固定しましょう。
  • 避難経路の確保:家具を配置する際は、避難経路を妨げないように注意しましょう。通路は広く確保し、家具を動かしやすいようにしましょう。
  • 非常用照明の設置:停電時に備えて、非常用照明を設置しましょう。LEDランタンや懐中電灯などを用意しておくと安心です。
  • 防災グッズの備蓄:非常食、飲料水、毛布などを備蓄しておきましょう。場所も考慮し、すぐに取り出せるようにしておきましょう。

これらの対策は、インテリアの雰囲気を損なうことなく、安全性を高めることができます。

専門家の意見

建築士や不動産専門家などの意見を参考に、マンションの避難経路について、改めて管理会社と話し合われることをお勧めします。専門家の意見を交えることで、より建設的な議論ができるでしょう。

まとめ

ご質問の状況は、消防法違反の可能性が高く、管理会社に改善を求めることが重要です。エレベーター故障時にも、安易にバルコニーの隔板を破るのではなく、管理会社への連絡を優先しましょう。そして、日頃から、インテリア選びと並行して、安全な住環境づくりにも意識を向けることが大切です。

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