賃貸マンションの遮音性:鉄筋コンクリート造2階角部屋の騒音対策と期待できる遮音レベル

このような賃貸マンションの遮音性について。こんにちは。この度引っ越しをすることになりまして、気になる物件を見つけました。この物件の遮音性についていかがなものかご助言をお願いいたします。今春完成予定の新築物件で、構造は鉄筋コンクリート造です。部屋の位置は2階角部屋です。戸境壁やスラブについて管理会社に訪ねたところ、◆戸境壁… 道路側:165mm お隣との間:125mm ◆スラブ…150mmとのことでした。色々なサイトで調べた平均的な厚さに対してかなり薄いような気がします…。ちなみに、建設会社(管理会社)は生/和/不動産さんで、HPで確認したところ、床と壁はこのような断面になっているようです。http://www.seiwa-stss.jp/product/technical_guide/ferroconcrete.htmそれぞれの物件を商品として売っているので、木造などの構造が違わない限り壁や床の断面の作りが変わることはないと仰っていました。管理会社の方にも「住んでみないと分からないですからね~…」と言われましたし、上下隣に住むことになる方の生活の仕方によって音は違ってくるということは重々承知なのですが、ある程度どのくらいの遮音性が期待できるのかを教えて頂きたいです。どうぞ宜しくお願いいたします。補足上記のHPでは表示がおかしいようで、見れないみたいです。◆壁 外側から… <壁仕上げ材→石膏ボード(二重貼り)→吸音材(グラスウール)・スタッド>◆床 上から… <クッションフロア→合板→パーティクルボード→支持脚→コンクリート>こういった断面構造になっています。(分かりにくく申し訳ありません)

鉄筋コンクリート造でも遮音性は様々!壁と床の厚さから考える遮音性

新築の鉄筋コンクリート造マンション、2階角部屋とのこと、おめでとうございます! しかし、遮音性に関するご心配、よく分かります。 鉄筋コンクリート造とはいえ、壁や床の厚さ、そして建物の構造全体によって遮音性は大きく異なります。「住んでみないと分からない」というのは事実ですが、現状の情報からある程度の予測は可能です。

まず、ご提示いただいた戸境壁の厚さ(道路側165mm、隣室125mm)とスラブ厚150mmは、一般的な鉄筋コンクリート造マンションと比較するとやや薄めと言えるでしょう。平均的な厚さは、戸境壁で200mm以上、スラブで200mm以上が望ましいとされています。特に隣室との壁が125mmというのは、生活音の伝達を懸念するレベルです。

しかし、厚さだけが全てではありません。重要なのは、壁や床の構造です。ご説明いただいた断面図から、以下の点が分かります。

* **壁:二重の石膏ボードとグラスウールを使用** これは遮音性向上に効果的な構成です。二重構造にすることで、空気伝搬音の遮断効果を高めます。グラスウールは吸音材として、音の反射を抑える役割を果たします。
* **床:クッションフロア、合板、パーティクルボード、支持脚、コンクリートの構成** こちらも一般的な構成ですが、支持脚の構造や、パーティクルボードの厚さによって遮音性が変わってきます。

期待できる遮音レベルと改善策

上記の構造から、低音域の音(例:足音、家具の移動音)は比較的伝わりやすい可能性があります。特に、125mmの隣室壁は、隣人の生活音が聞こえてくる可能性があります。高音域の音(例:話し声、テレビの音)は、二重石膏ボードとグラスウールによってある程度遮断されるでしょう。しかし、角部屋であるため、窓からの騒音も考慮する必要があります。

具体的にどの程度の遮音性が期待できるか、数値で示すのは難しいですが、一般的なマンションと比較すると、遮音性は低めと予想されます

しかし、諦める必要はありません!いくつかの改善策で遮音性を向上させることができます。

1. カーテンやラグなどの防音対策

比較的簡単にできる対策として、厚手のカーテンやラグ、カーペットなどを活用しましょう。これらは、音の反射を抑え、室内での音の反響を減らす効果があります。特に、窓からの騒音対策には、遮音性の高いカーテンが効果的です。

2. 壁や床への吸音材の追加

賃貸マンションの場合、壁や床に直接手を加えることは難しいですが、吸音パネルや防音シートなどを活用することで、遮音性を向上させることができます。これらは、壁や床に貼り付けるだけで手軽に設置できます。ただし、賃貸物件の場合は、退去時の原状回復を考慮し、管理会社に確認することが重要です。

3. 家具の配置による遮音効果

家具の配置にも工夫が必要です。壁際に本棚やタンスなどを置くことで、直接音が壁に伝わるのを防ぐ効果があります。また、ソファやクッションなどを活用することで、音の反射を抑えることができます。

4. 生活音への配慮

隣人とのトラブルを防ぐためには、生活音への配慮が不可欠です。夜間の騒音は特に注意し、歩く際にはスリッパを履く、家具の移動は時間帯を選んで行うなど、配慮が必要です。

5. 管理会社への相談

もし、入居後に予想以上に騒音が気になる場合は、管理会社に相談しましょう。管理会社によっては、騒音対策のためのアドバイスや、追加の防音工事を行ってくれる場合があります。

専門家の視点:建築音響の観点から

建築音響の専門家によると、遮音性能は、材料の厚さだけでなく、材料の種類、構造、施工精度など多くの要素に影響を受けます。今回の物件の場合、壁や床の厚さは平均より薄めですが、二重石膏ボードやグラスウールなどの吸音材の使用は、ある程度の遮音効果を期待できます。しかし、低音域の遮音性能は、構造全体の影響を大きく受けるため、必ずしも期待通りとは限らない可能性があります。

まとめ:遮音性を考慮した賃貸選びと生活

賃貸マンションの遮音性は、入居後の生活の質に大きく影響します。今回の物件は、遮音性がやや低い可能性があるため、入居前にしっかりと確認し、必要に応じて防音対策を行うことが重要です。上記で紹介した対策を参考に、快適な生活空間を築いてください。

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