賃貸マンションの遮音性チェック:RC造3階角部屋の騒音対策

賃貸マンションの遮音性について教えてください。現在H14年築 三階建ての 三階角部屋を検討中です。先日 内覧をしました。遮音性の点で二つ気になる事があります。1.壁…隣りの部屋との壁を叩いてみたら RCの上に直接クロスを施工してある感じの 「コンコン」という固い感じです。(今までみて来た物件は 合板の様なボーンという感じです。)2.床…壁と同じで 歩いたり叩いたりすると RCの上に直接フローリングが施工してある様な固い感じです(今までみて来た物件は 木造アパートみたいに 階下に響きそうな感じです)上記の場合 「遮音性」という面では良い物件でしょうか? 「無音」は望みませんが 騒音に悩まされたくありません。どんな事でも構いません。良きアドバイスお願い致します

RC造マンションの遮音性:壁と床の確認方法

築14年のRC造3階建てマンション、3階角部屋の遮音性を検討中とのこと。内覧で壁と床を叩いて確認されたとのことですが、RC造特有の音(コンコンという固い音)は、必ずしも遮音性が高いとは限りません。木造のように「ボーン」という音がしないからといって安心はできません。遮音性と感じる音は異なるため、注意が必要です。

壁の遮音性チェックポイント

* 壁の厚さ:RC造であっても、壁の厚さが薄い場合は遮音性が低くなる可能性があります。内覧時に壁の厚さを確認するか、管理会社に問い合わせて確認しましょう。
* 隣室との境:隣室との間に、二重壁構造や遮音材が使用されているか確認しましょう。コンコンという音がするのは、RC壁そのものの音であり、必ずしも遮音材が入っていないことを示すわけではありません。しかし、遮音材の有無は重要なポイントです。
* 窓の材質と性能:窓は、音の侵入経路になりやすい部分です。窓の材質(複層ガラスか単層ガラスか)や性能(遮音性能を示す等級)を確認しましょう。

床の遮音性チェックポイント

* 床の構造:RCスラブの上に直接フローリングが施工されている場合、階下への音漏れが懸念されます。床と天井の間に遮音材(例えば、防音マットなど)が敷設されているかを確認しましょう。
* 足音のテスト:実際に歩いてみて、足音の響き方をチェックしましょう。また、ジャンプしたり、重いものを落としたりするなど、様々な状況で音を確かめることが重要です。
* 階下への音漏れ:もし可能であれば、階下の住戸を見学し、上階からの音漏れがないかを確認するのも有効です。

遮音性の良し悪しを判断する要素

RC造は木造に比べて遮音性が高いと一般的に言われますが、あくまで構造上の話です。実際の遮音性能は、建物の設計、施工、そして建材の選択によって大きく異なります。

重要なのは「空気伝搬音」と「固体伝搬音」

騒音には大きく分けて「空気伝搬音」と「固体伝搬音」の2種類があります。

* 空気伝搬音:会話やテレビの音など、空気中を伝わって聞こえる音です。RC造は、空気伝搬音に対しては比較的効果があります。
* 固体伝搬音:足音や物音など、固体(床や壁)を伝わって聞こえる音です。RC造であっても、固体伝搬音は、建物の構造や施工方法によっては、十分に伝わってしまいます。

今回のケースでは、コンコンという音がするということは、固体伝搬音に対する対策が不十分である可能性を示唆しています。

専門家の意見を参考にする

遮音性について不安な場合は、建築士や不動産のプロに相談することをお勧めします。専門家は、建物の構造や施工方法を詳しく理解しており、より正確な判断を下せるでしょう。

騒音対策:実践的なアドバイス

「無音」は望めなくても、騒音に悩まされないためには、いくつかの対策があります。

賃貸物件を選ぶ際のポイント

* 築年数:築年数が古い物件は、遮音性能が低い可能性があります。
* 階数:高層階の方が、騒音の影響を受けにくい傾向があります。角部屋は、隣接する部屋が少ないため、騒音問題が少ない可能性があります。
* 周辺環境:物件周辺の騒音レベルを確認しましょう。
* 内覧時のチェック:壁や床を叩いて音を確認するだけでなく、実際に生活する時間帯に内覧し、周辺の音環境を確認しましょう。

入居後の騒音対策

* 防音カーテン:窓からの騒音対策として、防音カーテンを設置しましょう。
* カーペットやラグ:床にカーペットやラグを敷くことで、足音などの固体伝搬音を軽減できます。厚手のものが効果的です。
* 防音マット:床に防音マットを敷くことで、さらに効果を高めることができます。
* 家具の配置:家具の配置を工夫することで、音の反射を防ぐことができます。
* 生活習慣:夜間や早朝は、騒音に配慮した生活を心がけましょう。

まとめ

RC造であっても、遮音性については、建物の構造や施工方法、そして建材によって大きく異なります。「コンコン」という音がするからといって、必ずしも遮音性が低いとは限りませんが、固体伝搬音への対策が不十分である可能性は考慮する必要があります。専門家の意見を聞きながら、物件選び、そして入居後の対策を検討しましょう。騒音問題は、快適な生活を送る上で非常に重要です。慎重に判断し、後悔のない物件選びをしてください。

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