賃貸マンションの解約要請と立ち退き問題:グレーな不動産取引とあなたの権利

私は、あるマンションに家族で住んでいます。 特に変哲のない、2LDKが6部屋あるマンションです。 契約は「住人~管理会社~大家」となっています。 2年ずつの更新で、次は来年の4月で更新だったはずです。 ところが、ある日、上記の契約ラインに存在しない、「別の不動産屋」が突然たずねてきて、 解約要請書とやらを持って立ち退き要請をしてきました。 話を聞くと、なんでも、 「住人~管理会社~大家」の契約だったのが、不動産が売却されて、 「住人~別の不動産屋~大家」になっているらしいのです。(初耳) で、建物を取り壊したいからさっさと出て行けと。 これ、なんなんでしょう? いくつも疑問があって。 契約時点では、「住人~管理会社」間で2年の賃貸契約があったはずです。 これって、契約ごと勝手に売っぱらうことってできるんですか? 金銭契約を結んでおいて、旗色が悪くなったら無断でペーパー会社に売ってから処分・・・ あまりに都合よくないですかね、不動産だとありとか? 管理会社って、もう2年の賃貸契約は知らぬ存ぜぬでいいんでしょうか? 自分の感覚では、法的にも人道的にもあり得ないんですが。 大家って、どこまで権限持ってるんでしょう? 住人が居て管理会社と契約があっても、大家って、それを全部ひっくり返せるんですか? 話をしてみても、自分は知らん、こっちだって苦労してる、不動産会社に任せてあるの一転張りです。 今、「別の不動産屋」に立ち退きを迫られていますが、この人なんなんですか? 契約時に全く噛んでいない会社が後から出てきて、なんで命令できるんでしょう? しかも、話を聞いてみると、「土地を買う予定」になってるだけで、現時点でこいつの持ち物なんにもないみたいなんですけど。 脅迫罪で警察に言った方がいいんでしょうか? なんとなく、大家が一番悪いんじゃないかと思ってます。 計画詐欺なんじゃないかと。 こういうのってどうすればいいんでしょう?補足アドバイスありがとうございます、書き忘れたことがありまして。 大家が経営を止めたいのであれば、次の更新を拒否されることはかまわないのです。 「別の不動産屋」は、来月出て行けと言っているのです。 そもそも、今、私は誰と賃貸契約を結んでいるんでしょう? 本人が知らないうちに勝手に変わるものなんでしょうか(変更の条項も契約に書いてある?) 契約書を見直してみます。 あと、相談するのって行政書士と弁護士どちらですか?

賃貸契約の譲渡とあなたの権利

まず、落ち着いて状況を整理しましょう。ご質問は、賃貸契約の譲渡、不動産売買、そして不当な立ち退き要請に関する深刻な問題を含んでいます。 重要なのは、あなたが誰と契約を結んでいるのか、そしてその契約がどのような条件で成立しているのかを明確にすることです。

賃貸契約の譲渡可能性

賃貸借契約は、原則として譲渡可能です。しかし、契約書に譲渡に関する条項がない場合、大家は勝手に契約相手を変更できません。 あなたの契約書に、大家が賃貸借契約を第三者に譲渡できる旨の条項が記載されているか、今一度確認しましょう。 もし記載がない場合、大家による契約の譲渡は、あなたにとって有効な契約変更とはみなされません。

「別の不動産屋」の立場

「別の不動産屋」は、不動産の売買によって新たな所有者になった大家を代理している可能性が高いです。しかし、土地を購入予定であるだけで、現時点では所有権を持っていないという状況は問題です。 彼らは、所有権移転登記が完了する前に、あなたに立ち退きを迫っている可能性があります。これは、不当な圧力と言えるでしょう。

管理会社の責任

管理会社は、大家を代理して賃貸物件の管理を行う立場にあります。 契約更新について、管理会社はあなたに知らせる義務があります。 今回の件で、管理会社が知らぬ存ぜぬを貫くのは、適切な対応とは言えません。 管理会社にも責任の一端があると考えるべきでしょう。

大家の権限と責任

大家は、建物の所有者として、建物の取り壊しなどの決定権を持っています。しかし、既存の賃貸借契約を無視して、一方的に立ち退きを要求することはできません。 特に、契約書に譲渡条項がない場合、大家は契約期間中はあなたの居住権を尊重する義務があります。

具体的な対処法

1. **契約書を確認する:** 賃貸借契約書を詳細に確認し、譲渡に関する条項、更新に関する条項、違約金に関する条項などを確認しましょう。 契約書に不備があったり、条項が曖昧だったりする場合は、その点を明確にする必要があります。

2. **証拠を集める:** 「別の不動産屋」とのやり取り(訪問、電話、メールなど)の記録をすべて残しましょう。 これは、今後の交渉や訴訟において重要な証拠となります。

3. **管理会社に連絡する:** 管理会社に状況を説明し、契約更新に関する彼らの立場を明確にさせましょう。 彼らの対応が不適切であれば、責任を追及する準備も必要です。

4. **大家に連絡する:** 大家に直接連絡し、状況を説明し、あなたの権利を主張しましょう。 書面で連絡を取り、記録を残すことが重要です。

5. **専門家に相談する:** 行政書士と弁護士、どちらに相談するべきか迷うかもしれませんが、このケースでは弁護士への相談が推奨されます。 弁護士は、法律的な観点から適切なアドバイスを行い、必要であれば訴訟手続きをサポートしてくれます。行政書士は契約書作成や手続きのサポートに長けていますが、今回のケースは法的紛争に発展する可能性が高いため、弁護士の方が適切です。

6. **警察への相談:** 「別の不動産屋」の行為が脅迫に当たる可能性がある場合は、警察に相談することを検討しましょう。 脅迫罪が成立するかどうかは、状況証拠によって判断されますが、証拠をしっかり集めておくことが重要です。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談することで、以下のメリットがあります。

* **法的根拠に基づいたアドバイス:** 弁護士は、民法や不動産に関する法律に精通しており、あなたの権利を擁護するための法的根拠に基づいたアドバイスを提供してくれます。
* **交渉のサポート:** 弁護士は、大家や不動産会社との交渉をサポートし、あなたの立場を有利に進めることができます。
* **訴訟手続きの支援:** 交渉がうまくいかない場合、弁護士は訴訟手続きを支援し、あなたの権利を守るために尽力します。

弁護士費用は、相談内容や手続きによって異なりますが、初期相談は無料または低料金で行っている弁護士事務所も多いです。 まずは複数の弁護士事務所に相談し、最適な弁護士を選んでください。

まとめ

今回のケースは、不動産取引におけるグレーゾーンを突いた、不当な立ち退き要請の可能性があります。 慌てず、冷静に状況を把握し、適切な証拠を集め、専門家のアドバイスを得ながら対応することが重要です。 あなたの権利を主張し、不当な圧力に屈することなく、解決に向けて進んでいきましょう。 早めの行動が、結果を左右する可能性が高いです。

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