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現状渡しとは?そして、その注意点
「現状渡し」とは、物件の現状をそのまま引き渡すことを意味します。つまり、修繕やリフォームは行われないということです。 契約前に物件の状態をしっかりと確認し、承知の上で契約することが重要です。 今回のケースのように、写真や説明だけでは分かりにくい劣化や損傷がある場合、契約前にしっかりと確認し、写真や動画で記録を残しておくことを強くお勧めします。 特に、築年数の古い物件や、前入居者とのトラブルがあった物件は、現状渡しの可能性が高く、注意が必要です。
賃貸物件の修繕義務:誰が負担するのか?
賃貸物件の修繕義務は、大きく分けて「借主負担」と「貸主負担」に分けられます。
借主負担
* 通常の使用による損耗:日常生活における小さな傷や汚れなどは、借主の負担となります。例えば、壁に小さな穴が開いたり、フローリングに小さな傷がつくなどです。
* 故意または過失による損傷:借主の故意または過失によって生じた損傷は、借主が負担します。例えば、物を落として床に大きな穴を開けたり、壁に大きな傷をつけたりした場合です。
貸主負担
* 老朽化または自然災害による損傷:建物の老朽化や自然災害によって生じた損傷は、貸主が負担します。今回のケースで挙げられているサッシ枠の腐食や壁紙のはがれ、ふすまの不具合などは、老朽化による損傷の可能性が高く、貸主の修繕義務に該当する可能性があります。
* 重大な瑕疵:契約時に知らされていなかった重大な欠陥は、貸主が責任を負います。例えば、雨漏りやシロアリ被害などです。
交渉のポイント:具体的な改善策を提案する
現状渡しとはいえ、完全に放置できる状態ではありません。 具体的な問題点を指摘し、改善を求める交渉が必要です。 交渉する際には、以下の点を意識しましょう。
1. 問題点を具体的に指摘する
「サッシ枠の腐食」「壁紙のはがれ」「ふすまの不具合」「床の深い傷」など、具体的な問題点を写真や動画で記録し、不動産会社に提示しましょう。 曖昧な表現ではなく、客観的な事実を伝えることが重要です。
2. 改善案を提案する
「サッシ枠の修理」「壁紙の張り替え」「ふすまの修理」「床の補修」など、具体的な改善案を提案します。 費用負担の割合についても、交渉の余地があります。 例えば、貸主負担で修繕できない部分については、家賃の減額を交渉するのも一つの方法です。
3. 前例を示す
類似の事例や、法律・条例などを根拠に、交渉を進めることが有効です。 インターネットで検索したり、専門家に相談したりすることで、交渉に有利な情報を集めることができます。
4. 書面で記録を残す
交渉の内容は、必ず書面で記録を残しましょう。 メールや手紙でやり取りを行い、証拠として残しておくことが重要です。
専門家の意見:弁護士や不動産会社に相談
交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社に相談することをお勧めします。 弁護士は法的観点からアドバイスを行い、不動産会社は仲介役として交渉をサポートしてくれます。 初めての賃貸契約で不安な場合は、専門家の力を借りるのも一つの手段です。
他の物件を探すという選択肢
交渉がうまくいかない場合、他の物件を探すという選択肢もあります。 時間と労力はかかりますが、安心して暮らせる物件を選ぶことが重要です。 今回の経験を活かし、次の物件探しでは、より慎重に物件の状態を確認し、契約前に疑問点を解消するようにしましょう。
まとめ:具体的な行動ステップ
1. 現状を詳細に記録する:写真、動画、メモなどで、物件の現状を詳細に記録します。
2. 問題点を明確に伝える:不動産会社に、具体的な問題点と改善案を提示します。
3. 交渉記録を残す:メールや手紙でやり取りを行い、交渉の内容を記録に残します。
4. 専門家に相談する:交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社に相談します。
5. 他の物件を探す:交渉がうまくいかない場合は、他の物件を探すことを検討します。
今回のケースでは、築年数や前入居者のトラブルなどから、現状渡しの可能性が高いと予想されますが、交渉次第では、一部の修繕や家賃減額が認められる可能性もあります。 諦めずに、積極的に交渉を行いましょう。