賃貸マンションの無断侵入?怒り心頭!住居侵入罪の可能性と対処法

住居侵入罪となるのでしょうか? 2年程住んだ賃貸マンションを引っ越すことになり、5月下旬に不動産屋で解約手続きをしました。 その際決めたことは、6月30日までの契約とし、6月30日の午後に退去の立会いを行うということで、引っ越し日などは伝えていません。 引っ越しは自力で数日に分けて行ったため、最終的に荷物を運び出したのが6月25日でした。 新居は隣の市であり、退去予定のマンション近くのスポーツクラブを6月末まで契約していたため、寝袋等持参すれば泊まれるよう、電気・ガス・水道も6月末まで利用できるよう契約しており、電気のブレーカーも落とさず、退去予定の部屋にはトイレットペーパーのみ残した状態でいました。 結局仕事が忙しく、25日以降に退去予定のマンションを訪れたのは6月29日の夜だったのですが、部屋の電気がつかなかったのです。確認すると、上げたまま出たはずの電気のブレーカーが落とされていたのです。 その他にも ・自分の身長では届かない高さにあるキッチンの電気のカバーが半分外れていた ・閉めたはずのクローゼットが開いていた ・ブレーカーを上げると、普段使用していなかった場所も含め全ての電気・換気扇がついた 賃貸の内見に空き部屋に行く際、大抵の部屋はブレーカーが落とされていて、ブレーカーを上げるとすべての電気がついて・・・まるで内見のための準備をされたような状態でした。 部屋の鍵が壊されていた様子もなく、合鍵を持つ人間はいません。 翌日に退去の立会いであったため、泊まるつもりでいましたが、気持ちが悪くなって一度新居に戻ることにしました。 翌日来ることがわかっていたため、29日もブレーカーをあげたまま、鍵をかけ部屋を出ました。 翌日の30日の午前中、ガス・電気およびマンション退去の立会いのため再び退去予定の部屋を訪れると、再び電気がつかず、上げたはずのブレーカーが下げられていたのです。 再び誰かが部屋に入ったと思うと、気持ち悪いと思うと同時に怒りがこみ上げてきました。 賃貸契約書には、借主の同意なく立ち入ることができない旨が記されています。 もちろん私は30日までの家賃を払っているし、立ち入りの連絡も一切受けていません。 その後も急に誰か入ってくるのではとびくびくしながら立会いを待ちましたが、このことを不動産屋に伝えると「管理会社かもしれないがわからない」と言うのです。 もしや今までも勝手に入られていたのではないかと、正直賃貸に住むことが怖くなってしまいました。 これって住居侵入罪になるのでしょうか? 私は怒っても良いのでしょうか?

賃貸マンションへの無断侵入の可能性:住居侵入罪の要件を検証

ご自身の賃貸マンションに、退去手続き後にも関わらず、複数回に渡り無断で侵入された可能性があるとのこと、大変なご心配とご怒り、お察しいたします。 まず、落ち着いて状況を整理し、住居侵入罪に該当するかどうか、そしてどのような対処法があるのかを検討していきましょう。

住居侵入罪とは?

住居侵入罪とは、人の住居に無断で侵入し、または住居に侵入した後、正当な理由なく退去しない行為を指します(刑法130条)。 この罪が成立するためには、以下の要件を満たす必要があります。

  • 人の住居への侵入:マンションの部屋は明らかに「人の住居」に該当します。
  • 無断:あなたの承諾を得ずに侵入されている必要があります。今回のケースでは、明らかにあなたの承諾はありません。
  • 正当な理由がない:管理会社による点検や修理など、正当な理由があれば罪には問われません。しかし、あなたの説明からは、そのような正当な理由は伺えません。

今回のケースにおける住居侵入罪の成立可能性

あなたのケースでは、ブレーカーが落とされていたこと、クローゼットが開いていたこと、そして二度も同様の状況が確認されていることから、第三者による無断侵入の可能性が高いと言えます。 鍵が壊れていないことから、合鍵による侵入の可能性は低く、窓やベランダからの侵入も考えられますが、その痕跡がないことから、管理会社もしくは不動産会社関係者による侵入の可能性も否定できません。

しかし、住居侵入罪の成立には、侵入の事実を明確に立証する必要があります。 防犯カメラの映像や、侵入者の目撃証言など、客観的な証拠が不可欠です。 残念ながら、現状では直接的な証拠がないため、住居侵入罪として刑事告訴するのは難しいかもしれません。

具体的な対処法と今後の対応

では、どうすれば良いのでしょうか? まずは以下の対応を検討しましょう。

1. 証拠の収集

現状では証拠が不足しているため、追加で証拠を集める必要があります。

  • マンション管理会社への問い合わせ:管理会社に状況を説明し、点検や修理などの作業が行われたかを確認しましょう。 作業記録があれば、無断侵入の事実を否定する証拠となります。 この際、冷静に事実を伝え、感情的な表現は避けましょう。
  • 警察への相談:警察に相談し、状況を説明することで、今後の対応についてアドバイスを受けることができます。 警察が現場検証を行う可能性もあります。
  • 防犯カメラの確認:マンションに防犯カメラがあれば、映像を確認できるか問い合わせてみましょう。 もし映像に侵入者が映っていれば、強力な証拠となります。

2. 不動産会社への対応

不動産会社には、無断侵入の可能性について強く抗議し、責任ある対応を求めましょう。

  • 書面での抗議:内容証明郵便で抗議することで、証拠として残ります。 具体的な被害状況と、今後の対応を求める内容を明確に記載しましょう。
  • 弁護士への相談:弁護士に相談し、法的措置を検討することも可能です。 弁護士は、証拠収集や交渉、訴訟などの手続きをサポートしてくれます。

3. 心理的なケア

無断侵入は、大きな精神的ストレスとなります。 必要であれば、専門機関に相談し、心理的なケアを受けることも検討しましょう。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談することで、以下のメリットがあります。

  • 法的観点からのアドバイス:住居侵入罪の成立可能性や、民事上の損害賠償請求の可能性について、専門的な見解を得ることができます。
  • 証拠収集のサポート:証拠収集の方法や、証拠の有効性についてアドバイスを受けられます。
  • 交渉や訴訟手続きのサポート:不動産会社との交渉や、裁判などの訴訟手続きをサポートしてもらえます。

弁護士への相談は、費用がかかりますが、あなたの権利を守るためには非常に有効な手段です。 まずは無料相談を利用してみるのも良いでしょう。

まとめ:冷静な対応と権利の主張が重要

今回のケースは、非常に不快な出来事であり、怒りを感じるのも当然です。 しかし、感情的な対応はかえって事態を悪化させる可能性があります。 冷静に証拠を集め、適切な対応を取ることで、あなたの権利を守り、安心できる生活を取り戻せるよう願っています。 弁護士への相談も視野に入れ、適切な対応を検討しましょう。

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