賃貸マンションの火災保険とタバコの火災:大学生の子どもの過失による損害と保険金の支払いについて

賃貸マンションの火災保険についてお聞きします。大学生の息子が煙草の火の不始末で,賃貸中のマンションの部屋のフローリングをかなり焼いてしまいました。 保険会社からの正式な返事はまだですが,煙草の火の不始末は,「重大な過失」にあたるから,保険は支払われず,実費になるだろう・・というような話です。加入する側は,子供は煙草を喫うから,念のために火災保険はきちんと加入させているのに,訳がわかりません。この見解は,一般的な常識でしょうか? 炊事中のガスレンジの火とか,煙草は普通の火災原因と思われますが,加入者は,「不払い」と言われ納得するしかないのでしょうか。

火災保険と過失:タバコの火の不始末は保険適用外?

賃貸マンションで発生した火災による損害と火災保険の適用について、ご心配ですね。タバコの火の不始末による火災で、保険金が支払われない可能性があると保険会社から伝えられたとのこと、非常に残念な状況です。結論から言うと、保険会社の「重大な過失」による不払いという見解は、必ずしも一般的な常識とは言えません。 状況によっては保険金が支払われる可能性もありますし、支払われる割合もケースバイケースです。

火災保険の適用範囲と「過失」の解釈

火災保険は、火災によって生じた建物や家財への損害を補償する保険です。しかし、すべての火災が保険の対象となるわけではありません。保険契約書には、保険金の支払いを除外する事項(免責事項)が記載されています。 「故意または重大な過失による火災」は、多くの火災保険で免責事項に含まれています。

問題は、「重大な過失」の定義が曖昧な点です。 タバコの火の不始末は、状況によっては「重大な過失」と判断される可能性があります。例えば、

* **寝タバコ**:寝ている間にタバコが燃え移り、火災が発生した場合。
* **放置したまま外出**:タバコを消し忘れ、放置したまま外出中に火災が発生した場合。
* **可燃物への着火**:タバコを消し損ね、カーテンや布団などに燃え移った場合。

これらのケースは、「注意義務を著しく怠った」と判断されやすく、保険金の支払いが拒否される可能性が高くなります。

一方、

* **灰皿を使用し、きちんと消火したものの、不運な事故で再発火**:灰皿を使用し、消火したにも関わらず、何らかの理由で再発火した場合。
* **一時的に目を離した際に発生した小さな火災**:タバコを一時的に置いた際に、不注意で燃え移った場合。

このようなケースでは、「重大な過失」と判断されない可能性があります。

保険会社の見解と交渉の余地

保険会社の見解は、あくまで保険会社の判断です。必ずしも最終的な結論ではありません。 保険契約書の内容、火災の状況、過去の保険金支払い実績など、様々な要素を考慮して判断されます。

保険会社との交渉は非常に重要です。 以下のような点を主張することで、保険金の支払いを認めさせる可能性があります。

* **息子さんの状況説明:** 息子さんがタバコを吸う習慣、当日の状況、火災発生時の状況などを詳細に説明します。過失の程度を軽減する要素があれば、積極的に主張しましょう。
* **火災の規模:** 火災の規模が小さければ小さいほど、保険金支払いの可能性が高まります。損害の程度を明確に示す証拠(写真、動画など)を準備しましょう。
* **保険契約書の確認:** 保険契約書に記載されている免責事項を改めて確認し、今回のケースが免責事項に該当するかどうかを検討します。
* **専門家への相談:** 弁護士や保険代理店に相談し、交渉のサポートを受けるのも有効です。

火災予防と保険加入:再発防止策と適切な保険選び

今回の出来事を教訓に、再発防止策と適切な保険選びについて考えてみましょう。

火災予防対策

* **禁煙または指定場所の徹底:** タバコを吸う場合は、必ず灰皿を使用し、完全に消火してから捨てるよう徹底しましょう。
* **可燃物の整理:** タバコを吸う場所周辺には、可燃物を置かないようにしましょう。
* **火災報知器の設置・確認:** 火災報知器は、早期発見に非常に有効です。定期的に動作確認を行いましょう。
* **消火器の設置:** 消火器を設置し、使用方法を家族全員で理解しておきましょう。

適切な火災保険選び

* **補償内容の確認:** 保険契約書をよく読み、補償内容、免責事項などをしっかり確認しましょう。
* **保険金額の見直し:** 建物の価値や家財の価値に見合った保険金額に設定しましょう。
* **複数の保険会社との比較:** 複数の保険会社で比較検討し、自分に合った保険を選びましょう。
* **専門家への相談:** 保険選びに迷う場合は、保険代理店などに相談しましょう。

まとめ:冷静な対応と今後の対策が重要

賃貸マンションでの火災は、大きな損害につながる可能性があります。今回のケースでは、保険会社との交渉が重要になります。冷静に対処し、証拠を揃え、必要に応じて専門家の力を借りましょう。 そして、今回の経験を活かし、火災予防対策を徹底し、適切な火災保険に加入することで、将来の同様の事故を防ぎましょう。

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