賃貸マンションの水漏れ被害と健康被害、引越しと損害賠償請求について

賃貸マンションに入居して5年になるのですが、入居して半年後に壁からキノコが生え、その半年後に同じ部屋の床が黒く変色し、この度はまた別の部屋の天井から水漏れが起こりました。(私の住まいは最上階の角部屋で、原因はちょうど真上にある貯水タンクや防水シートの破損によるものだと業者から説明を受けました) この水漏れにより、布団とその下に敷いているマットレスが濡れ、マットレスにはカビが生えてしまいました。最近は床も緑色っぽく変色してきています。 このマンションには管理会社が入っておらず、このような被害が起きた場合には、いつでも大家に直接連絡し、大家が業者を手配し修理しています。修繕費は大家が支払ってますが、いつでもカビの根本はそのままで破損した部分だけを修理している状態です・・・ この水漏れがあってから、1歳の子供がよく咳をするようになり、私も主人もくしゃみが止まらなくなったり、喉が痛くなったりします。 ①これは部屋の湿気・カビのせいでしょうか? 度重なる被害で頭にきているのはもちろんですが、今回は健康被害も出ていそうなので、引越しを考えざるおえません。 本当なら、住み続けたかったのですが大家の管理不備が原因なので、引越し代や迷惑料を請求したいです。 ②このような場合、どれくらいの金額を請求できますでしょうか? ③直接、大家に口頭で伝えて応じてくれるものでしょうか? ④また、健康被害が出ているという証明(例えば診断書)は必要ですか?先日、耳鼻科に行きましたが、カビが原因だと断定はできないため、診断書は出せないと言われました。 ⑤診断書を出してもらうには、どのように医師にお願いしたらよいでしょうか? 何分にも無知ですので、皆様の意見や経験談など、なんでも結構ですのでお教えください!!カビやキノコが発生した家に住んでいると、人体に影響がでるようなので、一刻も早くこの家から出たいのが本音です。宜しくお願いします。

1.部屋の湿気・カビが原因の可能性が高い

壁からキノコが生え、床が変色し、天井から水漏れ、そしてマットレスにカビが発生している状況から、部屋の湿気とカビが原因で健康被害が出ている可能性は非常に高いと言えます。特に、最上階ということもあり、雨漏りや結露による湿気がこもりやすく、カビの繁殖に適した環境になっていると考えられます。

1歳の子供やご自身、ご主人も咳やくしゃみ、喉の痛みといった症状が出ていることから、カビによる健康被害を疑うのは自然なことです。カビは、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などの原因となるだけでなく、シックハウス症候群のような深刻な健康問題を引き起こす可能性もあります。専門家(医師や建築士など)に相談し、状況を詳しく説明することで、より正確な原因究明と対処法を検討することが重要ですです。

2.引越し費用と慰謝料の請求について

大家の管理不備により、居住環境が悪化し、健康被害まで及んでいる状況では、引越し費用と慰謝料の請求は正当な権利と言えるでしょう。請求できる金額は、以下の要素によって大きく変動します。

  • 被害の程度:キノコ、黒変、水漏れ、カビの発生状況、その面積、健康被害の程度など
  • 期間:被害が発生してから現在までの期間、そして現状の改善の見込みなど
  • 証拠:写真、動画、修理記録、医師の診断書など
  • 地域の相場:同様のケースでの裁判例や示談例などを参考にします

具体的な金額については、専門家(弁護士など)に相談するのが最も確実です。弁護士費用はかかりますが、適切なアドバイスを受け、請求額の算定、交渉、訴訟手続きをスムーズに進めることができます。無料相談を実施している弁護士事務所も多いので、まずは相談してみることをお勧めします。

目安として、引越し費用は実費相当、慰謝料は数万円から数十万円となる可能性があります。ただし、これはあくまで目安であり、個々の状況によって大きく異なります。専門家への相談が不可欠です。

3.大家への対応と交渉方法

まず、これまでの被害状況を写真や動画で記録しておきましょう。そして、書面で、これまでの被害状況、健康被害、そして引越し費用と慰謝料の請求を明確に記載した内容証明郵便を送付することをお勧めします。口頭での交渉では、証拠が残らず、後々トラブルになる可能性があります。内容証明郵便は、証拠として法的効力を持つため、非常に重要です。

書面には、以下の点を具体的に記述しましょう。

  • 発生した被害の詳細:日付、場所、被害の状況を具体的に記述
  • 健康被害の詳細:症状、通院状況、医師の診断(あれば)
  • 請求内容:引越し費用、慰謝料の金額を明記
  • 交渉期限:大家への回答期限を明記

大家が応じない場合は、弁護士に相談し、法的措置を検討する必要があります。弁護士を立てて交渉することで、より有利な条件で解決できる可能性が高まります

4.健康被害の証明と診断書

診断書は、健康被害と住居環境との因果関係を証明する上で非常に重要な証拠となります。しかし、医師が「カビが原因」と断定することは難しい場合もあります。なぜなら、様々な要因が健康状態に影響を与える可能性があり、特定の要因を断定するには、多くの場合、専門的な検査が必要となるからです。

診断書を取得するためには、医師に以下の点を明確に伝えましょう。

  • 住居環境の問題:カビ、湿気、水漏れなどの状況を詳しく説明
  • 健康被害の症状:具体的な症状、発症時期、症状の経過などを詳細に説明
  • 因果関係の疑い:住居環境と健康被害の因果関係を疑っていることを明確に伝える

医師によっては、専門的な検査を勧める場合もあります。その場合は、検査を受け、結果を診断書に記載してもらうように依頼しましょう。複数の医師に相談し、セカンドオピニオンを得ることも有効です。専門医(アレルギー科、呼吸器科など)に相談することも検討しましょう。

5.専門家への相談

今回のケースは、法律問題、健康問題、住宅問題が複雑に絡み合っています。弁護士、医師、建築士など、それぞれの専門家に相談することで、より的確なアドバイスを得ることができ、スムーズな解決に繋がります。それぞれの専門家の意見を総合的に判断し、最善の行動をとるようにしましょう。

特に、弁護士への相談は早めに行うことを強くお勧めします。弁護士は、法的観点から適切な対応策をアドバイスし、大家との交渉、訴訟手続きなどをサポートしてくれます。無料相談を実施している弁護士事務所も多いので、まずは相談してみることをお勧めします。

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