賃貸マンションの家賃交渉:前住人より高い家賃を支払っている場合の対処法

賃貸マンションの家賃についてです。住んでいる部屋の前住人よりも高い家賃を払っていることがわかりました。家賃値下げなどの交渉はできないものでしょうか? 住んでいるマンションは元々分譲マンションでオーナーは個人、仲介で某大手不動産会社が契約にからんでおり、勤務先の法人契約です。入居して約1年半ですが、私と同じ部屋の前住人ともお付き合いのあった階下の方と家賃の話になった際に、前住人よりも高い家賃であると聞かされました。住居として年数が経てば部屋も古くなっていきさまざまな不具合が出てきますから(実際、入居時のハウスクリーニングが粗雑であったり、トイレの水が止まらなくなったり、玄関ドアに隙間がみつかったり…等のことがありました。)地価が上がらないかぎりは家賃が下がっていくのが普通だと思っていますので、正直納得できませんでした。 不動産会社へその事実を確認するため連絡してみたのですが、最初は女性の社員から「前住人はオーナーとなっているのでそのようなことはない」と説明され、同じマンションの住人情報から前住人がオーナーではないはずと伝えると数日保留され、やっと連絡がきたと思えば、店長に代わるといって店長が出てきて、「あなたが住む前はこの部屋を管理していなかったので書類上賃貸していた情報がない」とのことでした。 ご近所の方からは前住人のときも私と同じ不動産会社が管理していたという情報を聞いており、明らかに事実を隠しているとしか思えません。 不動産会社には家賃値下げの交渉はできないか問い合わせましたが、「契約更新時だったら下がる保障はありませんが・・・」と言われ、次の更新が5カ月後なのでそこでお願いしたいと申し出ると、「その時期になったらまた申し出て下さい」とのことでした。 家賃設定、不動産会社の明らかに何かを隠そうとする対応などに納得できず、今すぐどうにかできないものかと思い質問させていただきました。よろしくお願いします。

賃貸マンションの家賃交渉:現状と問題点

ご質問ありがとうございます。賃貸マンションで前住人よりも高い家賃を支払っており、不動産会社の対応にも不信感をお持ちとのこと、大変お困りのことと思います。 現状は、①前住人より高い家賃、②不動産会社の不誠実な対応という2つの大きな問題を抱えていると言えるでしょう。 特に、不動産会社が賃貸履歴を隠蔽しようとしている可能性がある点は、非常に深刻です。

家賃値下げ交渉:成功のための戦略

残念ながら、契約更新以外で家賃を値下げすることは非常に困難です。しかし、更新時を待つ間にもできることがあります。以下に、家賃値下げ交渉を成功させるための戦略を具体的にご説明します。

1.証拠集めと情報収集

まず、家賃値下げ交渉の根拠となる証拠を集めましょう。 具体的には、以下の情報が重要です。

  • 前住人の家賃:階下の方から聞いた情報に加え、他の住人からも情報収集を試みましょう。できれば、具体的な金額と契約時期を記録しておきましょう。
  • 物件の状況:ハウスクリーニングの不備、トイレの水漏れ、玄関ドアの隙間など、物件の欠陥を写真や動画で記録します。修繕を依頼した履歴も残しておきましょう。
  • 類似物件の相場:インターネットや不動産情報誌などで、同じ地域、同じ規模のマンションの家賃相場を調べましょう。これにより、現在の家賃が高すぎることを客観的に示すことができます。
  • 不動産会社の対応記録:不動産会社とのやり取り(メール、電話)は全て記録に残しましょう。特に、事実を隠蔽しようとする発言は重要な証拠となります。

2.交渉の準備:具体的な提案を用意する

契約更新時に家賃値下げを交渉する際には、具体的な提案を用意することが重要です。単に「家賃を下げてください」と言うだけでは、相手に受け入れられません。

例えば、以下の様な提案を考えてみましょう。

  • 家賃値下げ額の提示:相場調査に基づき、具体的な値下げ額を提示します。例えば、「近隣物件の相場を考慮すると、月額○○円程度の値下げが妥当と考えます」のように、根拠を示すことが重要です。
  • 修繕条件の提示:物件の欠陥について、修繕を条件に家賃交渉を行うことも有効です。「トイレの水漏れや玄関ドアの隙間を修繕していただければ、家賃を現状維持でも構いません」という提案も考えられます。
  • 契約期間の延長:長期契約を条件に家賃を下げてもらう交渉も可能です。「2年間の更新を条件に、月額○○円の値下げをお願いします」という提案も有効です。

3.交渉時の注意点

交渉時は、冷静かつ客観的に、証拠を提示しながら交渉を進めましょう。感情的に訴えるのではなく、論理的に説明することが重要です。

  • 記録を残す:交渉の内容は必ず記録に残しましょう。メールやメモで記録しておけば、後々のトラブル防止にも役立ちます。
  • 専門家の相談:交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社に相談することを検討しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より有利な条件で交渉を進めることができます。
  • 契約書をよく読む:契約書の内容をよく理解し、不明な点は必ず質問しましょう。契約書に記載されている条項は、交渉の際に重要な証拠となります。

不動産会社への不信感への対処

不動産会社の不誠実な対応には、以下の対応が考えられます。

  • 書面での抗議:不動産会社の対応について、内容証明郵便で抗議しましょう。書面に残すことで、証拠として残ります。
  • 消費者センターへの相談:不動産会社の対応に問題があると感じた場合は、消費者センターに相談しましょう。消費者センターは、消費者の権利を守るために活動しています。
  • 国土交通省への相談:不動産会社が法律に違反している可能性がある場合は、国土交通省に相談しましょう。

まとめ:家賃交渉は諦めないで

家賃値下げ交渉は、簡単ではありませんが、諦める必要はありません。適切な証拠を集め、具体的な提案を用意し、冷静に交渉を進めることで、成功の可能性を高めることができます。 不動産会社との交渉が難航する場合は、専門家の力を借りることも検討しましょう。 ご自身の権利を守るためにも、積極的に行動を起こすことをお勧めします。

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