賃貸マンションの壁と畳の縁のカビ、原因と対策|結露以外の可能性も解説

賃貸アパートですが、壁紙が濡れてきています。畳の縁も濡れています。黒くカビもついてきました。結露かもしれませんが、窓がない壁だし、他の部屋は大丈夫です。なぜでしょう?不動産屋に問い合わせたら、見ていませんが結露ですと言われました。補足 2階の結露が下にくることはありますか?

賃貸マンションの壁と畳の縁のカビの原因:結露だけではない?

ご質問ありがとうございます。賃貸アパートの壁と畳の縁にカビが生え、壁紙が濡れているとのこと、ご心配ですね。不動産会社からは「結露」と判断されたようですが、窓のない壁で他の部屋に問題がないことから、結露以外の原因も考えられます。 まずは、可能性をいくつか検討してみましょう。

1. 上階からの漏水

最も可能性が高いのは、上階からの漏水です。 2階の結露が原因で下の階に影響することは、直接的には少ないですが、上階の浴室やキッチン、トイレからの漏水、あるいは排水管の破損などが原因で、水が壁や床を伝って下階に浸透している可能性があります。特に、経年劣化による配管の老朽化や、上階の住人の不注意による水漏れなどが考えられます。畳の縁が濡れている点も、この可能性を強く示唆しています。 漏水は、目に見えるような大きな水漏れだけでなく、少しずつ染み込むような場合もあります。そのため、表面上は気づきにくく、カビの発生で初めて問題に気付くケースも少なくありません。

2. 外壁からの浸水

建物の外壁に亀裂や劣化があり、雨水が浸入している可能性も考えられます。特に、築年数の古い建物では、外壁の防水機能が低下しているケースも多いため、注意が必要です。 この場合、雨漏りの経路が複雑なため、窓のない壁でも浸水が起こる可能性があります。 外壁からの浸水は、壁の内部に湿気がこもり、カビの発生を招きます。

3. 配管からの漏水

壁の中を通る給排水管や、その他の配管からの漏水も考えられます。配管の接続部分の劣化や、配管自体の破損などが原因で、水が壁内部に浸透し、カビが発生する可能性があります。 この場合も、漏水箇所が特定しにくいことが多く、専門家の調査が必要となるケースが多いです。

4. その他の可能性

上記以外にも、以下の可能性が考えられます。

  • 結露: 窓のない壁でも、室内の湿気が壁に凝縮し、結露が発生する可能性はゼロではありません。特に、換気が不十分な場合や、湿度が高い環境では、結露が発生しやすくなります。
  • 施工不良: 建物の施工不良により、壁の防水性が不十分な場合、湿気が侵入しやすくなります。
  • 隣接する部屋からの湿気: 隣接する部屋からの湿気が壁を伝わって侵入している可能性も考えられます。

賃貸マンションのカビ問題への対処法

まずは、不動産会社に改めて状況を説明し、原因調査を依頼することが重要です。 写真や動画で現状を記録しておき、不動産会社に提示しましょう。 「結露」という判断だけで済ませず、上階からの漏水や外壁からの浸水などの可能性についても、具体的に質問し、調査を依頼してください。

不動産会社への対応

不動産会社が原因調査を拒否する場合、または調査の結果が納得できない場合は、専門業者(建築士や害虫駆除業者など)に依頼して原因調査を行うことを検討しましょう。 専門業者による調査結果を元に、不動産会社に改めて対応を求めることができます。 この場合、調査費用は自己負担となる可能性が高いですが、原因究明と適切な対策を行うためには、必要な費用と考えるべきです。

具体的な対策

原因が特定された後、具体的な対策を実施する必要があります。

  • 漏水修理: 上階からの漏水や配管からの漏水であれば、漏水箇所の修理が必要です。これは、不動産会社が責任を持って対応すべき事項です。
  • カビ除去: カビが発生している場合は、専門業者に依頼してカビの除去を行う必要があります。 市販のカビ取り剤を使用する場合は、必ず使用方法をよく確認し、換気を十分に行いながら作業を行いましょう。 健康被害を防ぐため、マスクや手袋を着用するなど、安全対策を徹底することが重要です。
  • 壁紙張替え: 壁紙が濡れている場合は、壁紙の張替えが必要となる可能性があります。これも、原因が不動産会社の責任であれば、費用負担は不動産会社が負担すべきです。
  • 換気対策: 原因が結露である場合、換気対策が重要になります。 定期的に窓を開けて換気を行う、換気扇を使用する、除湿機を使用するなど、室内の湿度を下げる工夫をしましょう。

専門家の意見:建築士の視点

建築士の視点から見ると、窓のない壁にカビが発生しているということは、壁内部に何らかの問題がある可能性が高いです。 結露だけでは説明がつかないケースが多いです。 特に、畳の縁まで濡れているということは、床下からの湿気の影響も考えられます。 まずは、原因を特定するために、専門業者による調査が不可欠です。 自己判断でカビ取り剤を使用したり、修理を試みたりするのではなく、専門家の意見を聞きながら、適切な対応を行うことが重要です。

まとめ

賃貸マンションの壁と畳の縁のカビは、結露以外にも様々な原因が考えられます。 不動産会社に原因調査を依頼し、専門家の意見を聞きながら、適切な対策を行うことが重要です。 放置すると、健康被害や建物の劣化につながる可能性もあるため、早めの対応を心がけましょう。

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