賃貸マンションの初期不良:トイレの臭いと換気扇、エアコンのカビ問題への対処法

お世話になります。新しい家に引っ越して一ヶ月が経ちます。引っ越してすぐ、トイレの臭いが気になったので掃除をし、換気扇をつけっぱなしにしてみたり、消臭剤をかけてみたりしたのですが、一向に改善されません。どうやら換気扇が機能していないようです。このマンションは築10年ほどで、わたしが入居するまでは、大家さんが住んでいました。内見の際に、大家さんがこの部屋の掃除をされていたのですが、換気扇の掃除はされていなかった可能性があります。(ついでにエアコンもカビ臭いです…)都内では、退去の際にハウスクリーニングが必須とのことで、借主がその費用を負担するみたいな条例があるようですが、家の持ち主の場合どうなってしまうのでしょうか?換気扇の掃除は、電気が通っているのでプロにお任せするしかなさそうです。この費用は、契約した自分が支払わなくてはならないのでしょうか?とりあえず不動産屋さんに相談しようかと思いますが、もう契約して住んでるんだから、自分でなんとかして下さいとか言われそうで。お知恵をお貸しください。よろしくお願いします!

賃貸物件の初期不良と修繕費用:家主と借主の責任

新居への引っ越し、おめでとうございます!しかし、トイレの臭いや換気扇、エアコンのカビと、思わぬトラブルに見舞われているとのこと、大変お困りでしょう。築10年のマンションで、大家さんが以前居住されていたとのことですので、状況を整理して対応していきましょう。

まず、賃貸物件における初期不良についてです。これは、入居時に既に存在していた欠陥や不具合を指します。今回のトイレの臭い、換気扇の故障、エアコンのカビは、入居前に存在していた可能性が高く、初期不良に該当する可能性があります。

初期不良の判断と家主の責任

初期不良かどうかを判断する上で重要なのは、入居前の状態です。内見時の状況や、契約書に記載されている物件の状態を証拠として提示することで、家主の責任を問うことができます。写真や動画などを撮影していた場合、非常に有効な証拠となります。

家主は、入居者に「安静に居住できる状態」の物件を提供する義務があります。換気扇の故障は、居住環境を著しく悪化させるため、家主が修繕費用を負担するのが一般的です。エアコンのカビも同様に、入居前に発生していたカビであれば、家主の責任となります。

不動産会社への相談と対応

不動産会社は、家主と借主の仲介役です。まずは不動産会社に状況を説明し、証拠となる写真や動画を提示しながら、修繕を依頼しましょう。「自分でなんとかして下さい」と言われる可能性もゼロではありませんが、初期不良であれば家主が費用を負担するのが原則です。

具体的な対応としては、以下の手順を踏むことをお勧めします。

  • 不動産会社への連絡:電話またはメールで状況を詳しく説明し、修繕を依頼します。具体的な問題点(トイレの臭い、換気扇の故障、エアコンのカビ)を明確に伝えましょう。
  • 証拠の提示:内見時の写真や動画、臭いやカビの状態を写した写真などを提示します。これにより、入居前から問題があったことを明確に示すことができます。
  • 修繕依頼書の作成:不動産会社から依頼書が送られてくる場合もありますが、自分で作成して提出するのも有効です。問題点、希望する修繕内容、連絡先などを明確に記載しましょう。
  • 修理業者の選定:家主または不動産会社が修理業者を選定する場合が多いですが、信頼できる業者を選定してもらうように依頼しましょう。
  • 修繕費用の負担:初期不良であれば、家主が修繕費用を負担するのが原則です。しかし、交渉によっては、一部負担を求められる可能性もあります。事前に不動産会社と費用負担について確認しておきましょう。

ハウスクリーニング費用と借主の責任

都内では、退去時のハウスクリーニングが必須という認識がありますが、これは借主の責任です。ただし、初期不良による汚れや損傷は、家主が負担する可能性があります。今回の換気扇やエアコンのカビが初期不良であれば、退去時のハウスクリーニング費用に含まれる可能性は低く、家主が修繕費用を負担する可能性が高いです。

専門家の意見

弁護士や不動産専門家に相談することで、より確実な解決策を得ることができます。特に、不動産会社との交渉が難航する場合には、専門家のアドバイスが役立ちます。法律的な観点から、家主の責任範囲や、借主が取るべき行動を明確に示してくれるでしょう。

具体的な解決策と予防策

今回の問題を解決するためには、以下の具体的なステップを踏むことをお勧めします。

  • 不動産会社への迅速な連絡:早めの連絡が、スムーズな解決に繋がります。問題を放置すると、状況が悪化したり、責任の所在が曖昧になったりする可能性があります。
  • 証拠の確保:写真や動画、メモなどを活用して、問題点と状況を記録しておきましょう。これは、後々の交渉において非常に重要な証拠となります。
  • 冷静な対応:感情的にならず、冷静に状況を説明し、交渉を進めましょう。相手を非難するのではなく、問題解決に向けて協力的な姿勢を示すことが重要です。
  • 専門家への相談:必要に応じて、弁護士や不動産専門家に相談しましょう。専門家のアドバイスは、交渉を有利に進める上で非常に役立ちます。

また、今後のトラブル防止のためには、以下の予防策を心がけましょう。

  • 内見時の確認:内見時には、設備や備品を丁寧に確認し、不具合があれば必ず指摘しましょう。写真や動画で記録しておくことも有効です。
  • 契約書の内容確認:契約書には、物件の状態や修繕に関する事項が記載されています。しっかりと内容を確認し、不明な点は質問しましょう。
  • 定期的な清掃:定期的に換気扇やエアコンなどの清掃を行うことで、カビの発生を防ぎ、トラブルを未然に防ぐことができます。

まとめ

賃貸物件での初期不良は、家主が責任を負うのが原則です。冷静に状況を説明し、証拠を提示しながら不動産会社と交渉を進めましょう。必要に応じて専門家の意見を聞き、スムーズな解決を目指しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)