賃貸マンションの内装工事に関する疑問と解決策

今月11日に入居を控えている者です。先日エアコンの見積もりの為部屋に行ったところ内装工事が終わっているのか分からない状態でした。ざっと目に付くだけで、①引き戸に5cmくらいの大きな傷。引き戸の色が濃い茶色なので結構目立ちます。②壁紙。前の方がタバコを吸っていたようでライトをつける部分と色が違う。③床の汚れ、傷が目立つ。フローリングではなくタイルのような物です。④一部のクローゼットの開閉が出来ない。不動産会社によると内装は、大家さんが業者を入れてやっているそうです。何度か部屋に行っていますが、その時よりは掃除はされていました。現在、不動産会社に確認をお願いしています。この場合、上の項目を直してもらうことは可能でしょうか?

賃貸マンションにおける原状回復義務と入居前の修繕

賃貸マンションに入居する前に、内装に傷や汚れなどがある場合、修繕を依頼することは可能です。しかし、それが「原状回復義務」の範囲内かどうかが重要になります。原状回復義務とは、借主が賃貸物件を退去する際に、物件を借り受けた当初の状態に戻す義務のことです。ただし、通常の使用による経年劣化は借主の負担とはなりません。今回のケースでは、入居前に発見された損傷は、明らかに「通常の使用による経年劣化」の範囲を超えています。

問題点の整理と対応策

質問者様の指摘された問題点を整理し、それぞれに対する対応策を検討しましょう。

①引き戸の大きな傷(5cm)

5cmもの傷は、通常の使用では発生しないレベルの損傷です。これは明らかに前の居住者の責任によるものと考えられ、修繕を依頼する権利があります。 不動産会社を通じて大家さんに修繕を依頼しましょう。濃い茶色の引き戸なので目立つだけに、入居前に修繕してもらうことが重要です。写真や動画で証拠を記録しておくことをお勧めします。

②壁紙のヤニ汚れ

タバコのヤニによる変色は、通常の使用によるものではありません。これも前の居住者の責任による損傷であり、修繕の対象となります。 特に照明スイッチ周辺の変色は、生活感が出てしまうため、入居前に綺麗にしてもらうべきです。 写真で現状を記録し、不動産会社に報告しましょう。壁紙の張り替えが必要になる可能性が高いです。

③床の汚れ・傷

タイル状の床の汚れや傷についても、程度によっては修繕の対象となります。汚れがひどい場合や、深い傷がある場合は、修繕を依頼しましょう。 ただし、軽微な汚れや傷は、清掃で対応できる可能性もあります。不動産会社に現状の写真を提示し、判断してもらいましょう。

④クローゼットの開閉不良

クローゼットが開閉できないのは、明らかに問題です。これは修繕が必要な状態です。 不動産会社に連絡し、早急に修理してもらうように依頼しましょう。安全面にも関わる可能性があるため、入居前に解決しておくことが大切です。

不動産会社との交渉と具体的な手順

これらの問題点を不動産会社に伝え、修繕を依頼する際には、以下の手順を踏むことをお勧めします。

  • 写真や動画で証拠を確保する: 各問題点について、写真や動画で詳細に記録しておきましょう。これは、後々のトラブル防止に非常に役立ちます。
  • 不動産会社への連絡: メールや電話で、問題点と写真・動画を添付して報告します。具体的な修繕内容を明確に伝えましょう。
  • 書面での確認: 口頭での約束だけでなく、メールや書面で修繕内容と完了時期を確認しましょう。これは、トラブルを防ぐために非常に重要です。
  • 修繕完了の確認: 修繕が完了したら、必ず現場を確認し、問題が解決されていることを確認しましょう。
  • 必要であれば専門家の意見を聞く: 不動産会社との交渉が難航する場合、弁護士や不動産の専門家に相談することも検討しましょう。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士の視点から見ると、入居前にこれらの問題点を指摘し、修繕を要求することは、借主として当然の権利です。 不動産会社が修繕を拒否した場合、民法上の瑕疵担保責任に基づき、修繕費用を請求できる可能性があります。 ただし、交渉は穏便に進めることが重要です。 証拠をしっかり押さえ、冷静に状況を説明することで、円満な解決に繋がるでしょう。

入居前に確認すべきポイント

今回のケースを通して、賃貸物件に入居する前に確認すべきポイントが明確になりました。

  • 物件の隅々まで確認する: 入居前に、物件全体を丁寧に確認しましょう。壁、床、天井、設備など、あらゆる箇所に目を配ることが大切です。
  • 写真や動画で記録する: 確認した内容は、写真や動画で記録しておきましょう。これは、後々のトラブル防止に非常に役立ちます。
  • 不動産会社に報告する: 問題点があれば、すぐに不動産会社に報告しましょう。放置すると、後から問題が大きくなる可能性があります。
  • 契約書をよく読む: 契約書に記載されている内容をよく理解し、不明な点は不動産会社に確認しましょう。

まとめ

賃貸マンションの内装工事に関する問題は、入居前にしっかりと確認し、必要であれば修繕を依頼することが重要です。 今回のケースのように、明らかに前の居住者の責任による損傷であれば、修繕をしてもらえる可能性が高いです。 不動産会社との良好なコミュニケーションを保ち、証拠をしっかり押さえることで、スムーズな解決に繋がるでしょう。 快適な新生活を送るためにも、入居前にこれらの点をしっかりと確認し、対応しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)