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問題点の整理:共有廊下における室外機設置の危険性と不便さ
ご質問にある状況は、非常に危険で不便な状態です。新築マンションの共有廊下で、室外機が天井からぶら下がり、通行の妨げになっているだけでなく、怪我を招く可能性もあるという深刻な問題です。管理会社が「我慢してもらうしかない」という対応も、居住者の安全と快適性を軽視したもので、到底容認できるものではありません。
特に、以下の点が問題視されます。
- 安全性の欠如:室外機の設置により、共有廊下の通行空間が狭くなり、頭部を強打する危険性が高い。既に怪我人が出ていることは重大な問題です。
- 生活上の不便さ:毎日使用する共有廊下での通行が困難となり、生活の質を著しく低下させている。
- 管理会社の対応:問題解決への積極的な姿勢が見られず、居住者の訴えを無視している。
- 公平性の欠如:他の居住者にはない不便を強いられているにも関わらず、家賃に差がない。
消防法との関係と法的根拠
管理会社は「下置きは消防法にひっかかる」と述べていますが、これは必ずしも室外機設置自体を禁止するものではありません。消防法は、防火・防災上の観点から、避難経路の確保や消火活動の妨げにならないよう規定しています。天井吊り下げ式であっても、避難経路を狭窄させ、通行を妨げる場合は、消防法令に抵触する可能性があります。
具体的には、建築基準法や消防法施行令、関係条例などを確認する必要があります。重要なのは、室外機の設置が避難経路を狭窄させているかどうかです。もし狭窄しているならば、消防署に相談し、専門家の判断を仰ぐことが重要です。
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解決策:段階的なアプローチ
問題解決のためには、以下の段階的なアプローチが有効です。
ステップ1:証拠の収集と記録
まず、現状を詳細に記録することが重要です。
- 写真・動画撮影:室外機の設置状況、通行の困難さを示す写真や動画を撮影し、証拠として残しましょう。
- 怪我の記録:夫の怪我に関する診断書や治療記録を保管しておきましょう。
- 管理会社とのやり取り:管理会社との連絡履歴(メール、電話記録など)を記録しておきましょう。
ステップ2:管理会社への再交渉
証拠を元に、管理会社に改めて改善を求めましょう。
- 書面での申し入れ:写真や動画、怪我の記録などを添付した書面で、室外機の撤去または位置変更、安全対策の実施を強く求めます。
- 具体的な改善策の提示:例えば、室外機を別の場所に移動する、安全柵を設置する、など具体的な改善策を提案しましょう。
- 期日設定:改善期限を明確に伝え、期限までに改善が見られない場合は、次のステップに進むことを伝えましょう。
ステップ3:専門家への相談
管理会社との交渉がうまくいかない場合は、専門家(弁護士、建築士など)に相談しましょう。
- 弁護士:法的措置(損害賠償請求など)を検討する場合に必要です。
- 建築士:消防法令の観点から、室外機の設置が適切かどうかを判断してもらうことができます。
ステップ4:自治体への相談
それでも解決しない場合は、自治体(市町村)の建築指導課などに相談してみましょう。
お隣さんとの話し合い
お隣さんとの直接の話し合いも、解決策の一つです。しかし、感情的な対立を避けるために、冷静かつ穏やかな態度で、問題点を伝え、具体的な解決策を提案することが重要です。
家賃の公平性
お隣さんと家賃が同じであることは、現状の不便さを考慮すると不当に感じられるのも当然です。管理会社に家賃の減額を交渉するのも一つの選択肢です。
まとめ
共有廊下への室外機設置は、安全面と生活の快適性を大きく損なう問題です。管理会社に適切な対応を求めるだけでなく、必要に応じて専門家や自治体に相談し、解決に向けて積極的に行動することが重要です。 安全で快適な居住環境を取り戻すため、諦めずに粘り強く交渉を進めていきましょう。