賃貸マンションの共有廊下と室外機設置問題:消防法と解決策

消防法?賃貸マンションでのトラブルに詳しい方、アドバイスお願いします。新築マンションに入居して2ヶ月です。最近、お隣さんが共有廊下側の部屋に室外機を付けました。天井からぶら下げの金具で釣ってあります。付いた翌日、何も知らない夫が頭を強打して怪我をしました。廊下の半分は、頭を打つので通れません(中心を歩くと危険)。管理会社に問い合わせると、下置きは消防法にひっかかるので出来ない、屈んで通って下さいと言われました。毎日使う共有廊下がこんなことになって、本当に不便です。ちなみに、室外機を付けたお隣さんの玄関は、エレベーターから玄関まで直ぐなので室外機の場所を通らず出入り出来ます。入居時にこれが分かっていたら、この部屋を選びませんでした。どうすればいいでしょう?お隣さんと我が家の家賃が同じというのも、現状からして不当な気がします。補足皆様ありがとうございます。もともと、共有廊下の天井部分にぶら下げ用の金具が付いていました。管理会社的には「我慢してもらうしかない、どうしようもない」の一点張りです。このマンションで廊下側に室外機を付けているのはお隣さんだけです。我が家は室外機を付けなくていいように、廊下側の部屋にはエアコンは設置せず、その他の暖房を入れています。

問題点の整理:共有廊下における室外機設置の危険性と不便さ

ご質問にある状況は、非常に危険で不便な状態です。新築マンションの共有廊下で、室外機が天井からぶら下がり、通行の妨げになっているだけでなく、怪我を招く可能性もあるという深刻な問題です。管理会社が「我慢してもらうしかない」という対応も、居住者の安全と快適性を軽視したもので、到底容認できるものではありません。

特に、以下の点が問題視されます。

  • 安全性の欠如:室外機の設置により、共有廊下の通行空間が狭くなり、頭部を強打する危険性が高い。既に怪我人が出ていることは重大な問題です。
  • 生活上の不便さ:毎日使用する共有廊下での通行が困難となり、生活の質を著しく低下させている。
  • 管理会社の対応:問題解決への積極的な姿勢が見られず、居住者の訴えを無視している。
  • 公平性の欠如:他の居住者にはない不便を強いられているにも関わらず、家賃に差がない。

消防法との関係と法的根拠

管理会社は「下置きは消防法にひっかかる」と述べていますが、これは必ずしも室外機設置自体を禁止するものではありません。消防法は、防火・防災上の観点から、避難経路の確保や消火活動の妨げにならないよう規定しています。天井吊り下げ式であっても、避難経路を狭窄させ、通行を妨げる場合は、消防法令に抵触する可能性があります。

具体的には、建築基準法や消防法施行令、関係条例などを確認する必要があります。重要なのは、室外機の設置が避難経路を狭窄させているかどうかです。もし狭窄しているならば、消防署に相談し、専門家の判断を仰ぐことが重要です。

解決策:段階的なアプローチ

問題解決のためには、以下の段階的なアプローチが有効です。

ステップ1:証拠の収集と記録

まず、現状を詳細に記録することが重要です。

  • 写真・動画撮影:室外機の設置状況、通行の困難さを示す写真や動画を撮影し、証拠として残しましょう。
  • 怪我の記録:夫の怪我に関する診断書や治療記録を保管しておきましょう。
  • 管理会社とのやり取り:管理会社との連絡履歴(メール、電話記録など)を記録しておきましょう。

ステップ2:管理会社への再交渉

証拠を元に、管理会社に改めて改善を求めましょう。

  • 書面での申し入れ:写真や動画、怪我の記録などを添付した書面で、室外機の撤去または位置変更、安全対策の実施を強く求めます。
  • 具体的な改善策の提示:例えば、室外機を別の場所に移動する、安全柵を設置する、など具体的な改善策を提案しましょう。
  • 期日設定:改善期限を明確に伝え、期限までに改善が見られない場合は、次のステップに進むことを伝えましょう。

ステップ3:専門家への相談

管理会社との交渉がうまくいかない場合は、専門家(弁護士、建築士など)に相談しましょう。

  • 弁護士:法的措置(損害賠償請求など)を検討する場合に必要です。
  • 建築士:消防法令の観点から、室外機の設置が適切かどうかを判断してもらうことができます。

ステップ4:自治体への相談

それでも解決しない場合は、自治体(市町村)の建築指導課などに相談してみましょう。

お隣さんとの話し合い

お隣さんとの直接の話し合いも、解決策の一つです。しかし、感情的な対立を避けるために、冷静かつ穏やかな態度で、問題点を伝え、具体的な解決策を提案することが重要です。

家賃の公平性

お隣さんと家賃が同じであることは、現状の不便さを考慮すると不当に感じられるのも当然です。管理会社に家賃の減額を交渉するのも一つの選択肢です。

まとめ

共有廊下への室外機設置は、安全面と生活の快適性を大きく損なう問題です。管理会社に適切な対応を求めるだけでなく、必要に応じて専門家や自治体に相談し、解決に向けて積極的に行動することが重要です。 安全で快適な居住環境を取り戻すため、諦めずに粘り強く交渉を進めていきましょう。

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