賃貸マンションの下駄箱問題と担当者変更について

賃貸で中古のマンションの部屋を借りることになりました。最初、この物件を紹介された時、間取り図と、違う号室の中の写真(その時点では募集している部屋には前入居者が退去前だったので)をみせてもらいました。そして、退去した後、実際に内見に行きました。玄関に下駄箱がありませんでした。下駄箱を置いていた形跡があったので、聞いたところ、「あれ!ほんとですねぇ。普通、付いてますよね。じゃあ、確認しておきます」と言われましだ。ですが、審査を進めることにばかり注力して、確認して欲しいことは、忘れたフリをしてるのか、何も連絡してきませんでした。依頼してから10日程たったので、問い合わせた所、面倒臭そうに「下駄箱は無いっすね~」。最初に見せてもらった違う号室の写真には下駄箱が写っていたし、間取り図にもあるように描いてありましたよね…と聞いたら、「付いてる部屋と付いてない部屋があるんですよ。だから自分で調達して下さい」と言われました。私は賃貸が初めてで、周りの賃貸経験者に聞いたら、「下駄箱がないなんて聞いたことない!」そうで、当然、大家が自費で付けるべきだと言います。今は審査が通った所で、これから契約の段階ですが、担当者を代えてもらい、他の営業に再度確認したいのですが、これってどうなんでしょうか。今の担当者は、会ってる時は感じが良いのですが、電話やメールでやりとりをするとかなり感じ悪くなります。こちらの質問を無視した返事をしてきたり。まだ、その不動産屋に入社して1年半とかで、使えないです。店には良い感じの先輩の営業さんが何人かいるようなので代わって欲しいです。仲介手数料も払う気が失せます。まとまりのない長文になってしまいましたが、聞きたかったことは、①大家さんに下駄箱を付けてもらえるのか。②この段階で担当者を代えてもらえるのか。と言うことです。よろしくお願い致します。

賃貸物件における下駄箱の設置義務

まず、賃貸物件に下駄箱が設置されているかどうかは、契約内容や物件の状況によって異なります。一般的に、下駄箱は必須設備ではありません。 しかし、今回のケースのように、内見時に下駄箱の設置跡があり、また、他の同タイプの部屋には下駄箱が設置されている写真や間取り図が存在する場合は、状況説明の不足や、物件情報の不正確さが問題となります。

賃貸借契約は、民法に基づく契約です。契約締結前に重要な事項について説明義務を負うのは、不動産会社(仲介業者)と大家さんの双方です。 今回のケースでは、不動産会社は、下駄箱がないことを事前にきちんと説明する義務を怠ったと言えるでしょう。 間取り図に下駄箱が描かれているにも関わらず、実際には設置されていないという点で、重要な事項の告知義務違反の可能性があります。

大家さんへの下駄箱設置依頼の可能性

大家さんに下駄箱の設置を依頼できるかについては、可能性は低いと言えます。 多くの場合、大家さんは既存設備の修繕や改修には応じても、新たに設備を設置するまでには応じません。特に、中古物件の場合、下駄箱の設置は、大家さんの費用負担が大きいため、承諾を得るのは難しいでしょう。 しかし、契約前に重要な事項の告知義務違反があった点を主張することで、交渉の余地はあるかもしれません。 例えば、契約書に下駄箱の有無について明記されていない場合、契約解除を検討することもできます。

不動産会社への担当者変更依頼

担当者変更を依頼できるかについては、可能です。 不動産会社は、顧客満足度を高めるために、担当者の変更にも柔軟に対応する必要があります。 今回の担当者の対応は、明らかに不適切です。 質問を無視したり、面倒臭そうな態度をとったりするような営業担当は、プロとして失格です。

担当者変更を依頼する際には、具体的な理由を明確に伝えましょう。 例えば、「担当者の対応に不満があり、契約を進める上で不安を感じている」「重要な情報の伝達に遅延があり、不信感を抱いている」といった点を具体的に説明することで、会社側も対応せざるを得なくなります。

電話やメールでの対応に不満がある場合は、直接店舗に訪れて、店長や上司に相談するのも有効です。 面と向かって話すことで、より真剣に受け止めてもらえる可能性が高まります。

具体的な対応策

* 書面での抗議と担当者変更依頼: 不満点を箇条書きにして、内容証明郵便で不動産会社に送付します。 これにより、証拠を残し、法的にも有効な手段となります。
* 他の不動産会社への相談: もし、現在の不動産会社との交渉が難航する場合は、他の不動産会社に相談してみるのも良いでしょう。 別の会社を通して、同じ物件を借りることも可能です。
* 弁護士への相談: どうしても解決しない場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。 告知義務違反や契約不履行などを主張し、損害賠償請求などを検討できます。
* 契約前に下駄箱の有無を明確にする: 契約書に下駄箱の有無を明記してもらうよう要求しましょう。 もし、設置しないのであれば、その旨を明確に記載し、契約内容を再確認することで、後々のトラブルを避けることができます。
* 自分で下駄箱を購入する: 交渉が難航する場合は、最終手段として、自分で下駄箱を購入するという選択肢もあります。 費用はかかりますが、迅速に解決できます。 ただし、賃貸物件を退去する際に、下駄箱の撤去や処分について、大家さんとの合意を得る必要があります。

専門家の視点:不動産会社と大家さんの責任

不動産会社は、物件情報を正確に伝える義務があり、重要な事項を隠蔽したり、不正確な情報を提供したりすることは許されません。 今回のケースでは、下駄箱の有無は、入居者にとって重要な事項であり、不動産会社は責任を負うべきです。 大家さんも、物件の現状を正確に不動産会社に伝える責任があります。

弁護士や不動産専門家に相談することで、より適切な対応策を検討できるでしょう。 特に、契約前に重要な事項の告知義務違反があった場合、契約解除や損害賠償請求の可能性も検討できます。

まとめ

賃貸物件選びは、人生における大きな決断です。 今回のケースのように、トラブルを避けるためには、契約前に物件情報をしっかりと確認し、不明な点は必ず質問することが大切です。 また、不動産会社とのコミュニケーションを円滑に進めるためにも、書面でのやり取りを重視し、証拠を残しておくことをお勧めします。 そして、担当者の対応に不満がある場合は、躊躇せずに変更を依頼しましょう。 あなたの権利をしっかりと守り、快適な住まいを手に入れるためにも、積極的に行動することが重要です。

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