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賃貸マンションのベランダ清掃:現状と問題点
ご質問ありがとうございます。5月から入居予定の賃貸マンションのベランダが、前の入居者退去後から放置された鳥の糞で汚れているとのこと、大変な状況ですね。仲介業者であるミニミニの対応も、正直言って不十分と言わざるを得ません。「部屋のクリーニングは対象だが、ベランダは対象外」という説明では、入居者としては納得できません。
問題点は以下の通りです。
- 衛生面の問題:鳥の糞にはサルモネラ菌などの病原菌が含まれる可能性があり、健康被害の危険性があります。特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、深刻な問題となります。
- 心理的な負担:気持ちの良いものではありませんし、せっかくの新生活のスタートが台無しになる可能性があります。清潔な環境で生活したいという、ごく自然な気持ちも無視されています。
- 契約上の曖昧性:契約書にベランダの清掃に関する明記がないとはいえ、常識的に考えて、これほど汚れた状態での引渡しは問題があります。民法上の「瑕疵担保責任」の観点からも検討が必要です。
解決策:大家さん、仲介業者、そして具体的な行動
では、どのように解決していくべきでしょうか。具体的なステップを踏んで説明します。
1. 写真と動画で証拠を確保する
まずは、ベランダの汚れを写真と動画で記録しましょう。特に、糞の量、広がり、汚れ具合などを詳細に撮影します。これは、後々の交渉において重要な証拠となります。
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2. 大家さんへの直接交渉
仲介業者に相談しても具体的な解決策が見えない場合は、大家さんに直接連絡を取りましょう。状況を説明し、清掃を依頼することを強く求めましょう。写真や動画を証拠として提示することで、より効果的です。
3. 賃貸借契約書を確認する
契約書を改めて確認し、清掃に関する条項がないか、または、現状渡しに関する条項がないかを確認しましょう。もし、現状渡しに関する条項があれば、その範囲内で交渉を進める必要があります。しかし、この程度の汚れは現状渡しとは言い難いでしょう。
4. 仲介業者への再交渉
大家さんへの交渉と並行して、仲介業者にも再度連絡を取りましょう。大家さんとの交渉状況を伝え、仲介業者にも責任ある対応を求めます。契約締結時の説明と実際の状況の食い違いを指摘し、責任を明確にさせましょう。
5. 必要であれば専門家へ相談
上記の方法で解決しない場合は、弁護士や不動産相談窓口に相談することを検討しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な解決策を見つけることができるでしょう。
ベランダ清掃に関する法律と常識
賃貸借契約において、ベランダの清掃は必ずしも家主の義務とは限りません。しかし、「通常使用に耐える状態」で引き渡すことは家主の義務です。鳥の糞で覆われたベランダは、明らかにこの条件を満たしていません。
民法606条の瑕疵担保責任に基づき、家主は、物件に瑕疵がある場合、その修補または損害賠償の責任を負う可能性があります。この条項を根拠に、清掃費用や引っ越し費用などの損害賠償を請求できる可能性も考えられます。
具体的な清掃方法と予防策
仮に、清掃が認められた場合、どのような方法で清掃を行うべきでしょうか?また、再発防止策についても考えてみましょう。
ベランダ清掃方法
* 安全確保:高所作業となるため、安全に配慮して作業を行いましょう。必要に応じて、安全帯などを着用しましょう。
* 洗浄剤:鳥の糞は酸性のため、アルカリ性の洗剤を使用すると効果的です。ただし、ベランダの素材に合った洗剤を選びましょう。
* 高圧洗浄機:頑固な汚れには高圧洗浄機が有効です。しかし、ベランダの素材によっては傷つける可能性があるため、注意が必要です。
* ブラシ:汚れを落とすために、ブラシを使用しましょう。硬いブラシは傷つける可能性があるため、柔らかいブラシを選びましょう。
* 拭き取り:洗浄後、十分に拭き取り、乾燥させましょう。
鳥の糞被害の予防策
* 鳥よけグッズの設置:鳥がベランダに止まらないように、鳥よけグッズを設置しましょう。市販の鳥よけネットや風車などが効果的です。
* エサとなるものを置かない:ベランダに食べ物を置かないようにしましょう。
* 定期的な清掃:定期的にベランダを清掃することで、鳥の糞が蓄積するのを防ぎましょう。
まとめ: proactive な行動で快適な住環境を手に入れよう
賃貸マンションのベランダ清掃問題は、放置すると大きなストレスにつながります。しかし、適切な対応をすることで、解決できる可能性が高いです。今回ご紹介したステップを参考に、積極的に大家さんや仲介業者と交渉し、快適な住環境を手に入れましょう。