賃貸マンションのトラブル事例:放置された汚損と虚偽報告への対応

以前質問を立てた賃貸マンションの大家の事務員です。更にトラブルが発生しました!! ある借主から風呂釜の部品が壊れてるから見にきて欲しいって言われ、うちの社長が行きました。 風呂場に行くまでも、脱衣場とかトイレのカビが酷くて、 社長は「この家は風呂以外もぶっ壊しているかもしれない」と思って、 「これを機に他の箇所もいっぺんに直したいので部屋を見せて下さい」と、 リビングに続くドアを開けようとしたら、 借主が慌てた様子で「奥は散らかってまして…急だったので風呂場しか掃除してないんです」と社長を止めたようなんです。 社長は「いえ、気にしませんから」と再び開けようとしたら、 「母が具合が悪くて寝てるんです」と必死だったので、社長は仕方なく引き下がりました。 その後の話です。 風呂釜の工事で、今度は事務員の私も社長と一緒に行きました。 工事中今度は部屋を見せてもらいました。 ベランダも。 で発見しました! ベランダに網戸が横にして置いてありました。 対応者のシングルマザーに聞くと、息子が朝急いで外の洗濯物を取ろうとして網戸を外してしまった。 しかしどうやっても戻せなくなってしまい、横にして置いていたとの事でした。 網戸は網に何度か雨や砂埃にさらされていたのか、かなり汚れていました。 社長は先日お伺いした時に、「風呂釜の他に壊れているものはないのか?」と聞いていて、 その時シングルマザーは「風呂釜以外は大丈夫です」と答えていたんです。 社長は「何でこの前お伺いした時に言ってくれなかったんですか?」と問い詰めたら、 「網戸が外れていると言ったら、部屋の奥までお入りになると思ったんです・・・ 先日は掃除していなかったのでお通しできませんでした。本当にすみません」と謝ってきました。 ちなみに他の部屋もやけに新品のものが多かったです。 先日の後に慌てて新しいものを購入したのでしょう。 物がキレイであればあるほど、元の部屋が汚かった事が想像できます。 社長は後日その家に立ち退きを命じました。 シングルマザーは「母が通院している病院が近くにあるので勘弁して下さい」とかほざいています。 この家本当に最悪だと思いませんか?? 前回の質問でこちら側が悪いみたいな回答が多かったので、追記して質問しました。

賃貸トラブル:放置された汚損と虚偽報告の深刻さ

今回のケースは、単なる設備故障の修理依頼から、居住者の不誠実な対応、そして建物の著しい損傷へと発展した深刻な賃貸トラブルです。借主のシングルマザーによる虚偽報告、放置された汚れや破損は、家主として許容できる範囲を大きく逸脱しています。 特に、故意に現状を隠蔽しようとした行為は、賃貸借契約違反に該当する可能性が高いと言えます。

問題点の整理:箇条書きで確認

  • カビの発生:脱衣所、トイレのカビは、長期間放置された結果であり、居住者の衛生管理意識の低さを示唆しています。これは、建物の老朽化を早めるだけでなく、居住者の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 網戸の破損と虚偽報告:網戸の破損を隠蔽し、虚偽の報告を行ったことは、信頼関係を著しく損なう行為です。故意に隠蔽した事実が明らかになった時点で、契約違反として扱われる可能性が高いです。
  • 新品の物品の増加:修理依頼後に新品の物品が増加している点は、以前の汚損状態を隠蔽するために、急いで買い換えた可能性を示唆しています。これは、借主の悪意を強く示す証拠となり得ます。
  • 立ち退き要求への反論:病院の近さなどを理由に立ち退きを拒否する行為は、契約違反を認めた上で、都合の良い理由を主張しているに過ぎません。

専門家(弁護士)の視点:法的観点からの考察

このような状況においては、弁護士に相談することが重要です。弁護士は、賃貸借契約書の内容、借主の行為が契約違反に該当するか否か、そして、立ち退きを求めるための法的措置について適切なアドバイスを与えてくれます。

法的根拠:民法と賃貸借契約

民法では、借主は借りた物件を善良な管理者として管理する義務があります。カビの発生や網戸の破損を放置し、さらにその事実を隠蔽した行為は、この義務に違反しています。賃貸借契約書にも、物件の清潔保持や損傷の報告義務などが明記されている場合が多いでしょう。これらの条項に違反しているため、家主は契約解除を請求できる可能性があります。

証拠の確保:重要性の認識

裁判になった場合、証拠が非常に重要になります。写真や動画で、カビの発生状況、破損した網戸、そして新しく購入された物品などを記録しておくべきです。これらの証拠は、借主の行為が故意であったことを証明するのに役立ちます。

具体的な対応策:ステップバイステップで解説

1. **弁護士への相談:** まずは弁護士に相談し、法的観点からのアドバイスを受けましょう。弁護士は、状況を的確に判断し、最適な解決策を提案してくれます。
2. **内容証明郵便の送付:** 弁護士の助言に基づき、内容証明郵便で借主に改善を要求し、契約違反について警告します。この段階で、証拠となる写真や動画を添付すると効果的です。
3. **法的措置の検討:** 内容証明郵便への返答がない場合、または改善が見られない場合は、裁判による契約解除や損害賠償請求などの法的措置を検討しましょう。
4. **立ち退き手続き:** 裁判で契約解除が認められた場合、強制執行によって借主の立ち退きを促すことができます。

インテリアと賃貸トラブルの関係性

今回のケースは、極端な例ではありますが、インテリアの状態と賃貸トラブルは密接に関係しています。 清潔で適切に管理された住居は、家主と借主双方にとって好ましい状態です。 逆に、放置された汚れや破損は、住環境の悪化だけでなく、トラブル発生の大きな要因となります。

予防策:賃貸物件におけるインテリア管理

* **入居時の状態の確認:** 入居前に、物件の状態を写真や動画で記録しておくことは、トラブル発生時の証拠として非常に重要です。
* **定期的な点検:** 定期的に物件の状態をチェックし、小さな問題も早期に発見・対処することで、大きなトラブルに発展するのを防ぎます。
* **明確な契約書の作成:** 賃貸借契約書には、物件の管理に関する事項を明確に記載し、借主の義務を明確にすることが重要です。
* **インテリアの適切な選択:** 耐久性があり、清掃しやすいインテリアを選ぶことで、汚れや破損のリスクを軽減できます。

まとめ:迅速かつ適切な対応が重要

今回のケースのように、賃貸トラブルは深刻な事態に発展する可能性があります。早期発見、迅速な対応、そして専門家のアドバイスを仰ぐことが、トラブル解決の鍵となります。 家主は、物件の管理責任を負う立場として、法令を遵守し、適切な対応を行う必要があります。

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