賃貸マンションのエアコン:備え付けか残置物か?大家さんとの交渉と解決策

備え付けと残置物、どちらにあたるのか教えて下さい。入居7年目の賃貸マンションですが、建築時に取り付けたのではなく、前入居者が設置したエアコンが3部屋中2部屋にあります。両方ともコンプレッサーがダメになり、今日、自費で点検してもらったところ、製造年数が古く部品もないなどの理由で、修理不可能との事でした。自費で新規取付けを覚悟していましたが、知恵袋を見ていたら、契約書の「重要事項説明書」の設備欄にエアコンの表記(台数の表記無)があれば貸主が交換してくれるとありました。前入居者が取り付けたエアコンでも、契約書の通り対応して頂けるのでしょうか?詳しい方、教えて下さい…宜しくお願いします。補足契約書には設備として記載、撤去費用や新規取付けなどについては記載がありませんでした。大家さんと不動産屋さんからは、「それ、前入居者が設置した物で、残置になるから自己負担で…」と言われました。契約書に「残置」の記載がない事は伝えましたが、説明が足りなくてすみませんとの事。単なる記載ミスと言うニュアンスでした。とりあえず、取り替えには応じてくれないようなので、量販店で工事の予約をしてきました。

賃貸物件におけるエアコンの扱い:備え付けと残置物の違い

賃貸マンションにおけるエアコンの扱いをめぐるトラブルは、意外と多く発生します。今回のケースのように、前入居者設置のエアコンの修理・交換費用を誰が負担するのかという問題は、備え付けか残置物かの判断が鍵となります。

備え付けとは?

備え付けとは、物件に最初から設置されている設備のことです。建築時に設置されたり、賃貸契約開始時に既に設置されているエアコン、キッチン、浴室、トイレなどは、通常備え付けとみなされます。これらの設備の故障や修理は、原則として大家さんの負担となります。

残置物とは?

残置物とは、前入居者が残していった私物のことです。エアコンの場合、建築時ではなく、前入居者が設置したものは、原則として残置物とみなされます。残置物の修理や交換費用は、原則として前入居者、もしくは現入居者の負担となります。

今回のケースの分析:契約書と重要事項説明書を確認

今回のケースでは、契約書に「設備」としてエアコンが記載されているにも関わらず、大家さんからは「残置物」と主張されています。この食い違いを解決するために、契約書と重要事項説明書を詳細に確認する必要があります。

契約書と重要事項説明書の確認ポイント

* エアコンの記載:契約書や重要事項説明書に「エアコン」と明記されているか、具体的な台数や設置場所が記載されているかを確認しましょう。記載があれば、備え付けの可能性が高まります。
* 設備の定義:契約書に「設備」の定義が記載されているかを確認しましょう。エアコンが「設備」に含まれるか、明確な定義がない場合は交渉の余地があります。
* 修繕義務:契約書に修繕義務に関する記述がないかを確認しましょう。大家さんの修繕義務の範囲が明確に記載されている場合、交渉が有利になります。
* 残置物の定義:契約書に「残置物」の定義や取り扱いに関する記述がないかを確認しましょう。もし記載があれば、大家さんの主張の根拠を確認できます。

専門家の意見:弁護士や不動産会社に相談

契約書の内容が曖昧で、大家さんとの交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社に相談することをお勧めします。専門家の意見を聞くことで、より客観的な判断を得ることができ、交渉を有利に進めることができます。

具体的な解決策:大家さんとの交渉方法

大家さんとの交渉では、冷静かつ丁寧に、以下の点を伝えましょう。

* 契約書にエアコンが「設備」として記載されていることを強調します。
* 重要事項説明書の内容を提示し、大家さんの主張との矛盾点を指摘します。
* エアコンが老朽化していること、修理不可能であることを説明します。
* 修理費用だけでなく、新しいエアコンへの交換費用も請求することを検討しましょう。
* 交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社に相談することを伝えます。

交渉例

「契約書にはエアコンが設備として記載されており、重要事項説明書にも記載があると認識しております。しかし、現状のエアコンは老朽化しており、修理不可能な状態です。そのため、契約に基づき、交換費用を負担して頂きたいと考えております。もし、交渉が難航する場合は、弁護士に相談する必要があるかもしれません。」

予防策:賃貸契約を結ぶ際の注意点

このようなトラブルを避けるためには、賃貸契約を結ぶ際に以下の点に注意しましょう。

  • 重要事項説明書を丁寧に確認する:エアコンの台数、設置場所、修繕責任などが明確に記載されているかを確認しましょう。
  • 契約書の内容を理解する:専門用語や曖昧な表現がないかを確認し、不明な点は大家さんや不動産会社に質問しましょう。
  • 写真や動画で証拠を残す:契約時にエアコンの状態を写真や動画で記録しておきましょう。トラブル発生時に証拠として役立ちます。
  • 交渉記録を残す:大家さんとの交渉内容を記録しておきましょう。メールや手紙でやり取りをすることで、証拠として残すことができます。

まとめ:冷静な対応と証拠の確保が重要

賃貸マンションにおけるエアコンのトラブルは、備え付けか残置物かの判断が重要です。契約書や重要事項説明書を丁寧に確認し、大家さんとの交渉では冷静かつ丁寧に説明することが大切です。交渉が難航する場合は、専門家への相談も検討しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)