賃貸マンションでのインバーターエアコンによるオーディオノイズ対策:アース以外に効果的な方法

インバーターエアコンによるアンプ・スピーカーへのノイズ(耳鳴り音):アース以外に対策案? 賃貸マンションにて、ジャンクで買ったオーディオを少し直したものを使っています。音質はあまり追い求めずいろいろな音楽が聴ければ良いという態度なのですが… 夏冬に困っています。というのもベランダに設置したエアコン室外機(ダイキン)が動くと耳鳴りのような高周波ノイズが聞こえるからです。原因については、エアコンのインバーターであることがほぼ確定的です(エアコンを使わない時はノイズは100%発生しない、室外機のモーター作動が始まった後、10秒ほどノイズが出る【スイッチ入れた直後ではなく】などの状況から)。 ※ただし不明点があり、CDを聴く場合には聞こえないのに、レコード入力の場合は聞こえます。 アンプはONKYO A-911M、プレーヤーはテクニクスSL-6というものをPHONOへ接続しています(オーディオ面でのこだわりが無いことがこれで分かりますよね(^^;; ちなみにこのアンプはデジタル接続が無いのでCDもレコードと同様、アナログ接続で、その点レコードとCDには違いがありません。なのにレコードの時だけしか発生しないのは自分には原因がわかりません。 それと、以前は別のもっと安物のレコードプレーヤーでしたがその時も同じノイズがありました。 ネット上にある対処法から、室外機にアース線を取り付け、ベランダ外の中庭(自室は1F)にアース棒30cmを埋めようとしました。しかし建物の基礎があり縦に打ち込むことができません。今は横にして埋めていますがほぼ効果なし。中庭は共有部分で、部屋からあまり離れては目立ってしまうため、基礎の無いところに線を伸ばすのは断念しています。 アース以外に、何か対策はないものでしょうか? ノイズはいわゆるモスキート音に近いもので、断続的に聴こえるとかなり気になってしまいます。よろしくお願いします。

エアコンからのノイズ発生原因と可能性

賃貸マンションで発生するインバーターエアコンからの高周波ノイズは、非常に厄介な問題です。ご質問にあるように、アース工事を行っても効果がないケースは珍しくありません。これは、ノイズの発生源や伝播経路がアースだけでは解決できない複雑な要因によるものです。

まず、ノイズがレコード再生時のみ発生する点に着目しましょう。CD再生時にもアナログ接続なのにノイズが出ないということは、レコードプレーヤー自体、またはその接続ケーブルがノイズを拾いやすい状態にある可能性が高いです。

考えられる原因をいくつか挙げます。

* レコードプレーヤーからのノイズ: カートリッジ、トーンアーム、接続ケーブルなどに経年劣化や故障によるノイズ発生の可能性があります。特に、接点不良や配線の劣化は高周波ノイズを発生させやすいです。
* 接続ケーブルのノイズ: RCAケーブルなどのシールドが不十分なケーブルを使用していると、外部からのノイズを拾いやすくなります。
* アンプへのノイズ混入: アンプの入力端子や内部回路にノイズが混入している可能性も考えられます。
* エアコンからの電磁波干渉: インバーターエアコンは、動作時に高周波の電磁波を発生します。これが、オーディオ機器に干渉してノイズとして聞こえている可能性があります。アースは、この電磁波を大地に逃がす役割がありますが、建物の構造やアースの施工状況によっては効果が薄い場合があります。

アース以外のノイズ対策

アース以外に効果的な対策をいくつかご紹介します。

1. レコードプレーヤーと接続ケーブルの確認・交換

まずは、レコードプレーヤーと接続ケーブルに問題がないか確認しましょう。

* カートリッジの交換または調整: カートリッジに汚れや劣化がないか確認し、必要であれば交換または調整を行います。専門店で相談してみるのも良いでしょう。
* トーンアームの調整: トーンアームのバランスや高さ、アンチスケーティングの調整が適切に行われているか確認します。
* 接続ケーブルの交換: 高品質なシールド付きRCAケーブルに交換してみましょう。ノイズに強いケーブルを選ぶことが重要です。ノイズ対策用のケーブルは、オーディオ専門店などで購入できます。
* プレーヤーの接点クリーニング:接点復活剤を使って、プレーヤー内部の接点を丁寧にクリーニングします。

2. ノイズフィルターの使用

ノイズフィルターは、電源ラインやオーディオ信号ラインに発生するノイズを除去する装置です。

* 電源ラインノイズフィルター: アンプやレコードプレーヤーの電源に接続することで、電源ラインから混入するノイズを低減できます。
* オーディオ信号ラインノイズフィルター: レコードプレーヤーとアンプ間の接続ケーブルに接続することで、信号ラインから混入するノイズを低減できます。

3. アンプの位置の変更

アンプとエアコン室外機の位置関係を見直してみましょう。

* 距離を離す: アンプとエアコン室外機をできるだけ離すことで、電磁波の干渉を減らすことができます。
* 遮蔽物の設置: アンプとエアコン室外機の間に、金属製の棚やラックなどを置くことで、電磁波を遮蔽することができます。

4. エアコンの運転モードの変更

エアコンの運転モードによっては、ノイズの発生量が変わる場合があります。

* 低風量運転: 風量を低くすることで、インバーターの動作が安定し、ノイズが軽減される可能性があります。
* 除湿運転: 除湿運転では、冷房運転よりもインバーターの動作が安定している場合があります。

5. 専門家への相談

上記の方法を試しても改善しない場合は、オーディオ専門店や電気工事士などに相談してみましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な対策を見つけることができるでしょう。

具体的なステップと注意点

1. **ケーブルの確認と交換:** まずは、レコードプレーヤーとアンプを接続するRCAケーブルを交換してみましょう。高品質なシールドケーブルを選び、接続部をしっかり確認します。
2. **接点クリーニング:** レコードプレーヤーとアンプの接点を接点復活剤でクリーニングします。これは、経年劣化による接触不良を解消する効果があります。
3. **ノイズフィルターの導入:** 電源ラインノイズフィルターをアンプに接続し、効果を確認します。
4. **位置関係の調整:** アンプとエアコン室外機の距離を離し、間に遮蔽物を置くことを検討します。
5. **エアコン運転モードの変更:** エアコンの風量を下げたり、除湿運転に切り替えたりして、ノイズの発生状況を確認します。
6. **専門家への相談:** 上記の方法を試しても改善が見られない場合は、オーディオ専門店や電気工事士に相談しましょう。

重要なポイント:ノイズ対策は、試行錯誤が必要な場合があります。一つずつ対策を行い、その効果を確認しながら進めていくことが重要です。

まとめ

インバーターエアコンからのノイズ対策は、アースだけでは解決できない場合があります。今回ご紹介した方法を参考に、原因を特定し、適切な対策を行うことで、快適な音楽鑑賞環境を実現しましょう。

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