賃貸マンションからの退去勧告と立退料:家主の資金繰り悪化と借主の権利

契約して数ヶ月。家主から退去要求され困っています。現在、まだ分譲マンションで生活中。今年5月に普通賃貸借契約、6月末から生活し始め、9月初に家主が新たに契約した仲介業者から部屋売却という家主の意向を聞かされました。元々の仲介業者:「家主に“こんなんやっとれるか”と一方的に契約解除され困っている」新たな仲介業者:「家主は資金繰りが悪化し投資目的だった部屋売却を決めた」…差押にはなっておらず、家主は居宅の他に田も所有。こちらに落ち度は無く、子の通学も考慮し4年(短くても2年)は住む計画でした。家賃6.5万。敷金8万。礼金30万。…親から40万借りて決めた部屋。まだ借りたまま。今は引越し費用も準備金もありません。家主が勝手な理由だから25万渡すので退去してって、少なくありませんか。仲介業者は、25万以上は無理。欲張らず嫌なことは早く終わらせる方がいいと言いますが引っ掛かります。この状況で借主が家主に求められる相当額を、根拠付きで示してもらえませんか。また取るべき行動をアドバイス願えませんか。補足遅くなりました。皆様、早々に回答有難うございました。場所は兵庫県です。交渉に来る仲介業者は家主と専属専任媒介契約した不動産屋。目的の売買に至るまでのサービスで間に入ってるとのこと。委任状は貰ってません。会ったことない家主ですが、がめついのかもしれません。初めは返却総額10万だったらしい。何とかある程度の立退料を貰い、早く引っ越したいと思います。現在は退去要求告知書面を作成中のはず。

状況整理と問題点

あなたは兵庫県で分譲マンションを賃貸借契約し、居住開始からわずか数ヶ月で、家主の資金繰り悪化による売却を理由に退去を迫られています。契約期間は残っており、子の通学などの事情から早期退去は大きな負担です。家主は当初10万円の立退料を提示していましたが、現在は25万円を提示しており、仲介業者はこれ以上の増額は難しいと主張しています。 しかし、あなたは礼金30万円、敷金8万円を支払っており、さらに引越し費用も不足している状況です。この状況は、不当に早期退去を迫られている可能性が高いです。

立退料の算定:法的根拠と具体的な金額

家主が正当な理由なく賃貸借契約を解除する場合、借主は損害賠償請求を行うことができます。この損害賠償には、次の要素が含まれます

  • 引越し費用: 新居への引越しにかかる費用(梱包、運搬、清掃など)は全て含めます。マンションの広さや家具家電の数、距離などを考慮し、具体的な見積もりを取りましょう。引っ越し業者数社に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。最低でも10万円~20万円程度は必要と考えるべきです。
  • 違約金: 契約期間が残っている場合、残りの期間の家賃相当額を請求できます。あなたの場合は、少なくとも2年分の家賃(6.5万円/月 × 12ヶ月 × 2年 = 156万円)を請求できる可能性があります。ただし、これはあくまで上限であり、裁判で認められるかは状況によります。
  • 精神的苦痛に対する慰謝料: 家主の突然の退去要求によって受けた精神的な苦痛に対する慰謝料も請求できます。金額はケースバイケースですが、数万円から数十万円の範囲で請求されることが多いです。
  • 礼金返還: 通常、礼金は契約満了時に返還されます。今回のケースでは、契約期間中に解約を迫られているため、礼金30万円の全額返還を求めることができます。
  • 敷金返還: 敷金は、家賃滞納や物件の損傷がない限り、全額返還されます。あなたの場合は8万円の返還請求ができます。

これらの要素を合計すると、相当な金額になります。25万円では明らかに不足しています。

専門家の助言と具体的な行動

この状況では、弁護士や不動産専門家への相談が不可欠です。弁護士はあなたの権利を保護し、家主との交渉を支援してくれます。また、不動産専門家は、立退料の妥当な金額や交渉戦略についてアドバイスをしてくれます。

具体的な行動としては、以下の通りです。

  • 弁護士または不動産専門家への相談: まずは専門家に相談し、状況を説明してアドバイスを受けましょう。兵庫県には多くの弁護士会や不動産関連の相談窓口があります。
  • 退去勧告書の内容確認: 家主から送られてきた退去勧告書の内容を慎重に確認し、法的根拠や期限などを確認しましょう。不当な内容であれば、反論の準備を始めましょう。
  • 証拠集め: 契約書、家賃領収書、メールや手紙などのやり取り、引越し見積もりなど、全ての証拠を保管しましょう。これらは交渉や裁判において重要な証拠となります。
  • 交渉: 弁護士または専門家のアドバイスに基づき、家主または仲介業者と交渉を行いましょう。具体的な金額を提示し、正当な理由に基づいて請求しましょう。交渉がうまくいかない場合は、裁判も視野に入れましょう。
  • 裁判: 交渉がまとまらない場合は、裁判を起こすことも検討しましょう。裁判では、専門家の証言や証拠に基づいて、正当な立退料を認めさせることができます。

事例紹介:類似事例からの学び

過去には、家主の都合による早期退去で高額な立退料が認められた事例が多数あります。例えば、同様の事情で、契約期間の残存期間の家賃相当額に加え、引越し費用、精神的苦痛に対する慰謝料などが認められたケースがあります。これらの事例は、あなたの交渉において強力な武器となります。

まとめ:権利を主張し、冷静に対処

家主の勝手な理由による退去要求は、不当な行為です。あなたは、法的根拠に基づいて権利を主張する必要があります。弁護士や専門家の力を借りながら、冷静に、そして毅然とした態度で交渉を進めましょう。焦らず、適切な対応をすることで、より良い解決策を得られる可能性が高まります。

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