賃貸トラブル!管理会社の対応は違法?滞納と強制退去、そして荷物の回収…弁護士費用がない場合の対処法

私の知人の話です。 賃貸トラブルですが、知人が家賃を半年滞納したとこから話が始まります。 知人の私から聞けば確かにやむ無き滞納ですが、滞納の事実はいかなる理由でも滞納。法的手続きにより強制退去になったなら致し方ないんですが‥話はこうなります。 請求、内容証明が届いて一週間後、祝日の夕刻に管理会社の社員が自宅アパートに来訪されたらしいのですが居留守を使ったらしいです。すると鍵を勝手に開けられ入室、「今1ヶ月分払うか出ていくか」迫られたそうです。当然二児の子供がいる知人は「今は申し訳ないが工面出来ないし出ていくのもムリだ」と一時間以上に渡り水掛け論が続いた末下にいた上司と言う人から「さっさと出ていけ!」と叫ばれ近所付き合いが円満だった知人が、これ以上は近所に迷惑になると判断、心が折れ自宅アパートを出ていったそうです。 その後はアパートの扉にはいれないように施錠(ロック)をされ、「立入禁止」という貼り紙をされているらしいです。 荷物もまだ部屋のなかで「1ヶ月分払わないと開けない」という姿勢で、片付けすら出来ない状況、金もなく翌日に妻子だけは福祉の協力で施設に預け本人は飲まず食わずでこの数日外を徘徊しているようで今日、車で40分かかる私の家に歩いてやってきました。 本人は滞納家賃、退去費用は一括ではムリなので分割でも払う意志はあり、今月末付けの契約解除にも同意しています。 確かに家賃滞納も契約違反、不法占拠と言われても仕方ないと思いますが、この管理会社の対応もいかがなものかと思います。 私の浅はかな知識では追い出した行為、鍵を勝手に開けられた行為、その後の施錠、貼り紙の行為、個人財産を閉め出した行為は「違法行為」だと思いますが皆様はどう見解しますか?弁護士に相談するも何も彼には金がありません。彼は家族住み込みの仕事をすでに内定され4月1日には赴任する予定らしいのですが(このお金は彼の末日給料)どうしたらいいか途方に暮れています。しかも明日に金を1ヶ月分払うよう言われたらしいのですが払えないものは払えない‥ 長文になりましたがこの不動産管理会社の行動、これからの知人の行動について皆様のアドバイスを頂きたく思います。 延滞するから自業自得的な意見は知人も認識しています。 どなたか詳しい方知恵を貸して下さい。よろしくお願いします。

管理会社の対応は違法?問題点と解決策

まず、管理会社の対応について、いくつかの問題点が考えられます。

1. 鍵の無断開錠と強制退去

賃貸借契約において、家主や管理会社は、借主の承諾なく勝手に部屋に入ることができません。これは、民法上の「不法侵入」に該当する可能性があります。特に、祝日の夕刻に、居留守を使ったにも関わらず鍵を開けて入室し、「今1ヶ月分払うか出ていくか」と迫る行為は、明らかに違法行為と言えるでしょう。 借主が家賃滞納をしていたとしても、このような強引な手段をとることは許されません。正当な理由なく、借主を住居から排除する行為は、不法行為として損害賠償請求の対象となります。

2. 荷物の持ち出しと立入禁止

部屋から追い出された後、荷物が部屋に残されたまま、「1ヶ月分払わないと開けない」とされている状況も問題です。借主の私物を一方的に管理会社が管理し、返還を拒否することは、違法です。 また、「立入禁止」の貼り紙をする行為も、借主の居住権を侵害する可能性があります。

3. 精神的苦痛

管理会社の対応によって、知人は強い精神的苦痛を負ったと考えられます。不当な行為による精神的苦痛についても、損害賠償請求の対象となります。二児の子供を持つ家庭であることを考慮すると、その影響はさらに大きくなります。

知人が取るべき具体的な行動

弁護士に相談したいものの費用がないとのことですが、いくつかの方法があります。

1. 法律相談窓口の利用

多くの地域には、法律相談窓口が設置されています。弁護士会や法テラスなどが運営しており、低料金または無料(相談時間や内容に制限がある場合あり)で法律相談を受けることができます。まずは、最寄りの法律相談窓口に相談することをお勧めします。

2. 弁護士費用特約の確認

賃貸借契約書に、弁護士費用特約が記載されている可能性があります。この特約があれば、訴訟費用の一部または全部を家主側が負担する可能性があります。契約書をよく確認してみましょう。

3. 証拠の収集

管理会社の違法行為を立証するために、証拠を集めることが重要です。例えば、以下の様な証拠が有効です。

  • 管理会社とのやり取りの記録(メール、LINEなど)
  • 近隣住民の証言
  • 写真や動画

これらの証拠を元に、弁護士に相談することで、より効果的な対応が可能になります。

4. 関係各所への相談

管理会社だけでなく、地域の民生委員社会福祉協議会消費者センターなどに相談することも有効です。彼らは、紛争解決のサポートや、生活支援に関する情報を提供してくれる可能性があります。

5. 分割払い交渉

家賃滞納分と退去費用について、管理会社と分割払いの交渉を試みることも重要です。4月1日から始まる新しい仕事で収入を得られる見込みがあることを伝え、誠意をもって交渉することで、合意に達する可能性があります。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談した場合、どのようなアドバイスが得られるでしょうか。

弁護士は、まず、管理会社の行為が違法であるか否かを判断し、損害賠償請求の可能性を検討します。また、仮処分の手続きによって、荷物の返還を請求することも可能です。さらに、調停訴訟といった法的措置を取ることも検討されます。

弁護士費用が心配な場合は、分割払い着手金のみで対応してくれる弁護士もいますので、相談時に確認しましょう。

まとめ:グレーゾーンを抜け出すために

今回のケースは、家賃滞納という借主側の責任と、管理会社の違法行為という家主側の責任が複雑に絡み合っています。知人の状況は非常に困難ですが、諦めずに、適切な機関に相談し、証拠を集めながら、一歩ずつ解決に向けて進んでいくことが重要です。 グレーの賃貸トラブルを解決するためには、専門家の力を借り、冷静かつ積極的に行動することが大切です。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)