賃貸トラブルと退去時のリフォーム費用請求に関するQ&A

知恵をお貸しください。家賃の未払いとか関係なく家主と少し口論となりました。数日後家主が突然きてリフォームをしたいので出て行ってくれと言われました。腹をくくって出て行きますと言ったのはいいのですが、退出する際リフォーム代など請求してくるんじゃないかと心配しています。もし請求された場合支払わなければいけないのでしょうか?入居時敷金、礼金は払っていません。ちなみに口論の理由は、娘が学校に来ていないと学校から連絡がきて少し心配だったので、隣に住んでいる家主に電話で連絡して娘が家にいるかどうか見てもらえませんか?とお願いしたところ、家にあがり何故か前日の洗い物など部屋の掃除などをしたというのです。正直それだけだとありがとうございますと思いますが、あまりにも恩着せがましく言ってくる家主に「勝手に家の中入って勝手なことしないでください」と、仕事終わりの疲れた精神のせいもあるかもしれませんが言ってしまいました。それにカチンときたのか別件でも色々言われ口論となってしまいました。私は旦那は他界しており現在は娘と2人暮らしです。正直金銭的なことではとても余裕のある生活はできていません。家主もそれを知って足元をみてリフォームしたいから出て行ってと言ってるとわかっています。正直客観的に言えばどっちもどっちのケンカかもしれません。しかし、もう出て行くと腹をくくってたんかをきってしまいました。出て行くのはいいのですがいざ引っ越そうとした時にリフォーム代を請求されないかが本当にしんぱいです。知識もなく言い負かされるのじゃないかと思いここでご相談させていただきます。言われた場合支払う義務はあるのでしょうか?もしなければ正当な言い分をはっきりと言える状態でいたいのでご指南ください。よろしくお願いします

賃貸契約と退去時のリフォーム費用請求について

家主との口論後、リフォームを理由に退去を迫られ、退去時のリフォーム費用請求を心配されているとのこと、大変お辛い状況ですね。まず結論から申し上げますと、通常、借主は通常の使用による損耗を超える損害については賠償責任を負いません。 ただし、状況によっては請求される可能性もゼロではありません。 以下、詳しく見ていきましょう。

退去時のリフォーム費用請求の法的根拠

家主がリフォーム費用を請求できる根拠は、民法上の「損害賠償責任」です。 具体的には、借主の故意または過失によって物件に損害が生じた場合に、その損害を賠償する義務を負います。 しかし、これは「通常の使用による損耗」を超える場合に限られます。 例えば、壁に大きな穴を開けたり、故意に床を傷つけたりした場合は、損害賠償請求の対象となります。

今回のケースにおける検討

今回のケースでは、家主との口論が原因で退去を迫られている状況です。口論の内容から、家主が一方的に部屋に上がり込み、掃除をしたことへの反発が原因となっています。この状況では、家主の行為に問題があった可能性が高いと言えます。 家主は借主の承諾を得ずに部屋に立ち入ったため、不法侵入に当たる可能性があります。 また、掃除をしたことについても、借主の承諾を得ていないため、私的行為として問題があります。

これらの点を踏まえると、家主がリフォーム費用を請求することは難しいと考えられます。 仮に請求されたとしても、以下のような点を主張することで、反論できる可能性があります。

  • 通常の使用による損耗の範囲内であること:経年劣化や通常の生活による傷みは、借主の責任ではありません。
  • 家主の不法侵入および私的行為:家主の行為が原因で口論になったことを明確に示し、家主側の責任を問うことができます。
  • リフォームの必要性がないこと:家主が本当にリフォームを必要としているのか、客観的な証拠(写真など)を提示させ、必要性を検証する必要があります。
  • 敷金・礼金の未払いがないこと:敷金・礼金は支払っていないため、そこからリフォーム費用を充当される可能性は低いと言えます。

具体的な対応策

1. 退去時の立会いを必ず行う:家主と立ち会いを行い、物件の状態を写真や動画で記録しましょう。 特に問題となる箇所は、詳細に記録することが重要です。 できれば、第三者(弁護士や信頼できる友人)に立ち会ってもらうのが理想的です。

2. 書面による請求があれば、内容を精査する:家主からリフォーム費用請求の書面が届いた場合は、請求内容を詳細に精査しましょう。 請求内容に不当な点があれば、弁護士に相談することをお勧めします。

3. 弁護士への相談:今回のケースは、家主の行為にも問題がある可能性があるため、弁護士に相談することを強くお勧めします。 弁護士は、あなたの権利を守り、家主との交渉をサポートしてくれます。 法テラスなどの無料相談窓口を利用するのも良いでしょう。

4. 証拠の確保:家主とのやり取り(メール、LINEなど)や、物件の状態を記録した写真・動画は、重要な証拠となります。 大切に保管しておきましょう。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談することで、具体的な法的根拠に基づいたアドバイスを受けることができます。 例えば、家主の不法侵入や私的行為を主張する際に、どのような証拠が必要なのか、どのような主張をすれば効果的なのかなどを教えてもらえます。 また、交渉が難航した場合、裁判による解決も視野に入れることができます。

まとめ

家主とのトラブルは、精神的にも金銭的にも負担が大きいです。 しかし、法的な知識を身につけ、適切な対応をすることで、不当な請求を回避できる可能性があります。 今回のケースでは、家主の行為に問題があった可能性が高いことから、リフォーム費用を請求される可能性は低いと考えられますが、万が一請求された場合に備え、上記の対応策を参考に、冷静に対処しましょう。 そして、専門家への相談を検討することを強くお勧めします。

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