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築40年賃貸物件のトラブルと家賃交渉:現状と改善策
世田谷区の築40年木造アパートで、入居当初から様々な設備トラブルに見舞われ、家賃交渉を検討されているとのこと。現状の状況と、家賃減額交渉に向けた具体的なステップを解説します。
1. 過去のトラブルと現状の不備
入居当初からコンセントの故障、ガス風呂釜の危険性、カビによる健康被害など、深刻な問題を抱えていたことが伺えます。これらの問題は、居住者の安全と健康を著しく脅かすものであり、大家側の責任が問われます。 特に、ガス風呂釜の爆発リスクは重大な事故につながる可能性があり、早急な対応が必要でした。 大家の対応が遅れたことによって、家電の故障や健康被害といった二次的な損害が発生しており、その損害賠償請求も検討すべきでしょう。
2. 新募集価格との比較
同じ間取りの部屋が、1万4千円も安い家賃で募集されていることは、現状の家賃に不当な点があることを示唆しています。 さらに、リフォーム済みの部屋と比較すると、設備や居住環境の差は歴然としています。 あなたの部屋が1階角部屋で、騒音やゴミ問題、害虫などの問題を抱えていることは事実ですが、それらを考慮しても、1万4千円の価格差は大きすぎると言えるでしょう。
3. 家賃減額交渉に向けた戦略
家賃減額交渉を行う際には、以下の点を踏まえて進めましょう。
3-1. 証拠の収集
* コンセントの故障、ガス風呂釜の不具合、カビ発生など、全てのトラブルについて写真や動画、修理業者からの見積書などを証拠として残しておきましょう。 これらの証拠は、交渉の際に強力な武器となります。
* 家賃の値下げ広告、リフォーム内容を記載した資料などを収集し、比較材料として提示します。
* 騒音やゴミ問題、害虫被害についても、記録を残すことが重要です。 例えば、騒音の発生日時や状況、ゴミの放置状況などを記録しておきましょう。
3-2. 交渉相手との連絡
不動産会社と直接交渉する必要があります。 書面で交渉内容を記録し、証拠となる資料を添付して送付しましょう。 電話での交渉も有効ですが、内容を記録しておくことを忘れずに。
3-3. 交渉内容
* 過去のトラブルと、それによって被った損害を具体的に説明します。 家電の買い替え費用や医療費など、具体的な金額を提示しましょう。
* 現在の募集価格と、あなたの部屋の現状の差を明確に示し、家賃減額の正当性を主張します。
* 減額額の具体的な金額を提示しましょう。 1万4千円の値下げを要求するのも一つの方法ですが、交渉の余地を残すため、妥協点も考慮しましょう。 例えば、5千円~1万円の減額を提案するのも有効です。
* 交渉がまとまらない場合は、弁護士や消費者センターに相談しましょう。
4. 専門家の意見
弁護士や不動産会社に相談することで、より効果的な交渉戦略を立てることができます。 特に、過去のトラブルによる損害賠償請求については、専門家のアドバイスが必要不可欠です。
5. 具体的な交渉例
「〇〇不動産様
この度、家賃減額交渉のお願いをさせて頂きたく、ご連絡いたしました。
貴社管理の〇〇アパート101号室(私の部屋)に入居して以来、コンセントの故障、ガス風呂釜の危険性、カビによる健康被害など、数々のトラブルに見舞われてきました。(写真、動画、見積書添付)
これらのトラブルにより、家電の買い替え費用〇〇円、医療費〇〇円などの損害を被りました。
一方、同じ間取りの部屋が、家賃7万円で募集されていることを確認しております。(広告資料添付) 私の部屋は1階角部屋という立地条件から、騒音やゴミ問題、害虫被害など、他の部屋にはない問題を抱えているものの、現状の家賃と新募集価格の差額1万4千円は、これらの問題を考慮しても大きすぎると考えます。
つきましては、家賃を〇〇円減額して頂きたく、お願い申し上げます。
ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。」
まとめ
家賃減額交渉は、証拠をしっかり準備し、冷静かつ丁寧に進めることが重要です。 交渉が難航する場合は、専門家の力を借りることを検討しましょう。 あなたの状況を改善できるよう、頑張ってください。