賃貸トラブルと大家との交渉術:老朽化マンションでのカビ被害と対応

賃貸トラブル、大家との交渉術をご伝授ください! 現在、夫婦で2階建て賃貸アパートに住んでおりまして、まだトラブルには発展していないのですが、 大家の怠慢と思える管理体制に何かしら不服申し立てをしたいと思いお知恵を拝借頂きたく思います。 平成19年11月1日に入居し、満3年を迎えました。 次の更新を10月に控えている中で、居留まるか、引っ越すか検討している最中です。 懸案事項 ============================ ★建物概要:コンクリ築45年、3DK、敷金2ヶ月 ■ 2010年 天井から水漏れ→すぐに2階にいったのでおさまり、文句は言いませんでした。 ガス漏れ→ガスの突貫工事、その後火災報知器を付ける事も無く、 詫びも無く、本当に大丈夫なのか心配のまま。その為に2日間会社を休みました。 ■ 2011年 北側2間、壁、天井にカビ、畳が湿っている、北側押し入れ天井もカビで、 それぞれのクローゼットの衣類、鞄、靴等あらゆるものがカビだらけになり廃棄やクリーニングとお金を落と してきました。(実は内見した時からちょっとカビ臭いと感じましたが、不動産屋が半年以上空いてたからということで 住ませてしまいました。初めての賃貸で、カビについても勉強不足でした。) 先日、不動産屋に連絡し、工事請け負いの人にみてもらったところ、 過去にこういうことがあった。他の部屋も大工事した。 実は屋上も防水をしなければならないのに、金額の面で拒否してきた。など知りました。 カビがひどいところは外壁に亀裂が入ってます。 外壁クラック(ひび割れ)による雨水の浸水。 また、床下が防湿されていないことから雨水が床下に侵入して滞留し、そこから湿気が室内に上がった。 立地が、北側、日当りなし、しかも擁壁ありにより通風不良にもかかわらず、 そもそもの適切な処理、日頃のメンテナンスがなされていなかった事がこの様な事態を招いた。 工事は早くて月末であろうと。 その間もカビは日に日に繁殖し、私物が害されて行きます。 幸い、こちらの非は免れましたが、 建物自体に問題があり、使えない2間がある状況で このまま正規の家賃を払い続けなければならないのか、損害賠償は請求できないのか検討の余地はあるのか お知恵下さいませ。 以上宜しくお願い致します。

築45年の賃貸マンションにおけるカビ問題と大家との交渉

築45年のコンクリート造マンションで発生したカビ問題、そして大家との交渉について、具体的な解決策を提案します。 長年住まわれてきたお部屋でのカビ被害は、居住者の健康面、そして精神的な負担にも繋がる深刻な問題です。 まずは、現状を整理し、大家との交渉、そして今後の選択肢を検討していきましょう。

現状の把握と証拠の確保

まず、現状を正確に把握することが重要です。 カビの発生状況を写真や動画で記録し、被害を受けた衣類や家具などの証拠も残しておきましょう。 不動産会社から得られた「外壁クラック」「屋上防水の未実施」「床下防湿の未実施」といった情報は、今後の交渉において強力な武器となります。 これらの情報は、専門家(建築士など)に見てもらい、客観的な意見を文書で得ることができれば、さらに有利になります。

大家との交渉:具体的な手順とポイント

大家との交渉は、穏やかな態度で、冷静かつ明確に現状を説明することが大切です。 感情的な言葉は避け、事実を基に、具体的な解決策を提案しましょう。

交渉ステップ1:書面による申し入れ

口頭での交渉だけでなく、内容証明郵便で申し入れを行うことをお勧めします。 内容証明郵便は、送付内容の証拠として法的効力を持つため、トラブル発生時の証拠として非常に有効です。 申し入れの内容は以下の通りです。

* 発生している問題点の明確な記述:写真や動画、専門家の意見書などを添付しましょう。
* 損害賠償の請求:カビ被害によって廃棄・クリーニングにかかった費用、精神的苦痛に対する慰謝料などを請求します。具体的な金額を提示しましょう。
* 今後の対応策の提案:カビの除去、原因究明、適切な修繕工事の実施などを要求します。
* 期限の設定:大家に回答期限を設定しましょう。

交渉ステップ2:不動産会社との連携

不動産会社は、大家と借主の仲介役です。 不動産会社を通じて交渉を進めることで、スムーズな解決に繋がる可能性があります。 不動産会社に現状を伝え、大家への交渉を依頼しましょう。 不動産会社が対応に消極的な場合は、大家に直接連絡するのも一つの手段です。

交渉ステップ3:専門家への相談

交渉が難航する場合は、弁護士や建築士などの専門家に相談しましょう。 専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な交渉を進めることができます。 専門家への相談は、費用がかかりますが、将来的なトラブルを防ぐためにも有効な手段です。

損害賠償請求の可能性

大家の管理不備によってカビ被害が発生した場合は、損害賠償請求が可能です。 請求できる損害には、以下のものがあります。

* 物的損害:カビによって損傷した衣類や家具などの修理費用、廃棄費用
* 精神的損害:カビによる不快感、健康被害に対する慰謝料

損害賠償請求を行うためには、大家の管理不備が原因であることを明確に立証する必要があります。 そのため、写真や動画、専門家の意見書などの証拠をしっかりと準備しておきましょう。

今後の選択肢

交渉の結果によっては、次の選択肢も検討する必要があるかもしれません。

* 家賃減額交渉:居住空間の一部が使用できない状態であることを理由に、家賃減額を交渉します。
* 賃貸契約解除:交渉がまとまらない場合、賃貸契約を解除し、引っ越しを検討します。 この場合、敷金返還請求を行うことができます。
* 裁判:交渉が完全に決裂した場合、裁判を起こすことも可能です。

具体的なアドバイス:予防策と対策

今回のケースのような事態を避けるために、賃貸物件を選ぶ際、そして住み始めてからも注意すべき点があります。

物件選びのポイント

* 築年数:築年数が古い物件は、老朽化による問題が発生する可能性が高いです。
* 日当たり・通風:日当たりと通風が良好な物件を選びましょう。カビの発生を防ぐためには、換気が非常に重要です。
* 周辺環境:周辺環境を確認し、湿気がたまりやすい場所ではないかを確認しましょう。
* 管理状況:大家の管理状況を確認しましょう。 管理が行き届いていない物件は避けるべきです。

日々のメンテナンス

* 定期的な換気:こまめな換気を行うことで、湿気を溜め込みにくくします。
* 除湿:梅雨時期や雨の日は、除湿機を使用しましょう。
* 清掃:定期的に清掃を行い、カビの発生を防ぎましょう。

まとめ

築年数の古い賃貸物件に住む場合、大家との良好なコミュニケーションと適切な管理体制が重要です。 今回のケースでは、大家の管理不備が原因でカビ被害が発生しており、損害賠償請求も検討できる状況です。 まずは、冷静に現状を把握し、証拠を揃えた上で、大家との交渉を進めていきましょう。 交渉が難航する場合は、専門家に相談することをお勧めします。 そして、今後の賃貸生活では、物件選びの際に注意点を意識し、日々のメンテナンスを怠らないようにしましょう。

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