賃貸エアコン故障!適切なエアコン容量と家主の義務について徹底解説

賃貸で住んでいる設備扱いのエアコンが故障しました。不動産に言うと今付いているエアコンが古いので新しいエアコンに付け替えてくれる事になったのですが、2.2キロの六畳用の安いのを付けると言われました。部屋は八畳と五畳の計十三畳です。明らかに能力不足なのです。家主、不動産側に部屋の広さに合ったエアコンを付ける義務はないのでしょうか?教えていただけると幸いです。

賃貸エアコンの故障と交換:家主の責任と居住者の権利

賃貸住宅でエアコンが故障した場合、家主には修理または交換の義務があります。しかし、その義務の範囲や、交換されるエアコンの性能については、いくつか重要なポイントがあります。今回のケースのように、明らかに能力不足のエアコンを提案された場合、居住者としてどのように対応すべきかを詳しく解説します。

家主の義務:現状回復義務と居住者の快適性

民法では、家主は「賃貸物件を現状で引き渡す義務」と「修繕義務」を負っています。エアコンは、多くの賃貸物件で設備として扱われ、その故障は家主の修繕義務の対象となります。しかし、単に「使える状態」に戻すだけでなく、「居住者の快適な生活を確保する」という観点も重要です。 十三畳の部屋に六畳用エアコンは、明らかに快適な生活を阻害する可能性が高いです。

エアコン容量の適切な選び方:畳数とkWの関係

エアコンの能力は「kW(キロワット)」で表されます。一般的に、1kWあたり3畳程度の冷暖房能力があるとされています。しかし、これはあくまで目安であり、部屋の形状、断熱性能、窓の数、日当たりなどによって必要なkW数は大きく変動します。

十三畳の部屋の場合、単純計算で4kW〜5kW程度のエアコンが必要となる可能性が高いです。2.2kWのエアコンでは、十分な冷暖房効果が期待できず、電気代も高くなる可能性があります。

エアコン容量の確認方法

エアコンを選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

  • 部屋の広さ(畳数):正確な畳数を把握しましょう。間取り図を確認するか、メジャーで計測するのが正確です。
  • 部屋の形状:吹き抜けや複雑な形状の部屋は、冷暖房効率が低下するため、より高出力のエアコンが必要になります。
  • 窓の大きさや数:窓が多いと冷暖房効率が低下します。断熱性の高い窓ガラスを使用しているかどうかも重要です。
  • 日当たり:日当たりの良い部屋は、冷房が必要となる時間が長くなります。
  • 断熱性能:断熱性能が高い部屋は、冷暖房効率が高くなります。壁や窓の断熱材の有無を確認しましょう。
  • 天井高:天井が高い部屋は、冷暖房に時間がかかります。
  • 使用する人数:部屋で過ごす人数が多いほど、より高出力のエアコンが必要です。

これらの要素を考慮し、適切なkW数を判断することが重要です。メーカーのウェブサイトや専門店で相談することも有効です。

家主との交渉:具体的な対応策

家主が提案するエアコンの能力が明らかに不足している場合は、具体的な根拠を示して交渉する必要があります。

  • 部屋の広さと必要なkW数の計算根拠を示す:上記の要素を考慮し、必要なkW数を計算した結果を提示しましょう。専門サイトやメーカーの資料などを参考にすると説得力が増します。
  • 電気代の増加を指摘する:能力不足のエアコンは電気代が高くなることを指摘しましょう。具体的な計算例を示すことで、家主も納得しやすくなります。
  • 快適性の低下を訴える:夏場の暑さや冬場の寒さによる不快感を訴え、健康面への影響も懸念事項として伝えましょう。
  • 代替案を提案する:家主が提案するエアコンよりも高出力のエアコンを提案してみましょう。費用負担の割合について話し合う必要があります。
  • 書面で記録を残す:交渉の内容は必ず書面で記録に残しましょう。メールや手紙でやり取りすることをお勧めします。
  • 必要であれば、専門家(弁護士など)に相談する:交渉が難航する場合は、弁護士などの専門家に相談することを検討しましょう。

事例紹介:適切なエアコン交換を実現したケース

Aさんは、八畳の部屋に2.2kWのエアコンが設置されており、夏場は室温が30度を超えるなど、快適な生活が送れませんでした。家主との交渉で、部屋の広さや断熱性能などを考慮し、4kWのエアコンへの交換を実現しました。交渉の際には、電気代の増加や健康への影響などを具体的に説明することで、家主を納得させることができました。

まとめ:家主との良好な関係を築き、快適な住環境を実現しよう

賃貸住宅において、エアコンの故障は深刻な問題です。家主には修繕義務がありますが、単に「使える状態」にするだけでなく、居住者の快適な生活を確保する責任があります。能力不足のエアコンを提案された場合は、具体的な根拠を示して交渉し、適切なエアコンへの交換を実現しましょう。家主との良好な関係を築き、快適な住環境を実現するために、冷静かつ積極的に対応することが重要です。

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