賃貸アパートでの灯油漏洩事故と損害賠償:引っ越し費用は請求できる?

賃貸アパートの1階に住んでいますが2階住民が灯油をこぼし匂いが1階まで充満し部屋のもの全てに匂いがつき困っています。いつ解消するか分からないため引っ越そうと思っていますが、転居費用は損害賠償として請求できるのでしょうか?賃貸アパート(2階建)の1階に住んでいます。玄関すぐ横に15帖ほどのリビングとキッチンがありその奥にドアを隔てて2部屋あるつくりのアパートです。2階住民が玄関から居間にかけての部分でかなりの量の灯油をこぼしたらしく、6日たつ現在も部屋中に匂いが充満してしまっています。2階住民がその後謝罪に来られお詫びにとビール1箱と後日消臭剤をおいていかれました。トラブルはお互い様なので、とその場はお話したのですが私の衣類(洗濯したものも)や持ち物全てに匂いがしみこんでしまっていて我慢の限界です。また、刺激臭で目が痛くなったり頭が痛くなったりして健康被害もあり、とても家にいれる状況ではないのですが、子供の学校の通学の都合上動きが取れない状況です。不動産屋は仲介のみで管理は大家がしているとの事で大家と直接交渉しているのですが、匂いがとれるまでだけでも大家所有の向かいの現在空家のところで寝泊りしては(もちろんエアコン、水道電気ガス無しで)と言われましたがこれも不自由なためこちらから拒否しました。明日家の工事(どのような規模になるかは現在のところ不明)があります。たまの休みを立会い工事のためつぶされてしまい憂鬱です。とにかく、健康被害が心配ですし、家財も駄目になっていく一方ですので思い切って引っ越そうと思うのですが、こういった場合でも通常の退去手順を踏んでいないということで違約金をとられたりして敷金は返ってこないのでしょうか?また、立地条件が良かったためまだまだ済み続ける予定でしたので、このたびの灯油被害により転居せざるをいけない状況になった(現状の健康被害の軽減と回避と言う意味で)ということで、2階に住まわれている片に引越しにかかる費用(敷金礼金や引越し代金)を請求することは可能でしょうか?転居後もしばらくは灯油臭に悩まされるでしょうし、相手が火災保険未加入者で、いい人なだけに精神的にもまいっています。どうかアドバイスを下さい!!補足本日部屋の修理を行いましたが臭いの被害状況は改善されていません。・衣類等の損害は請求できるのか?・不測の事態で引っ越す必要性を迫られたということで、引越しに伴う費用は請求可能か?・またいずれかが可能な場合誰に請求するのが妥当か?上記について専門家の方でなくても類似の被害を受けたことのある方など、どんなことでもいいのでアドバイスをいただけませんでしょうか?

賃貸アパートにおける灯油漏洩事故と損害賠償請求

賃貸アパートで発生した2階住民による灯油漏洩事故により、1階居住者であるあなたが深刻な被害を受けている状況ですね。 部屋中に灯油臭が充満し、健康被害も訴えていることから、引っ越しを検討されているとのこと、大変お辛い状況だとお察しします。 今回のケースでは、以下の点について検討する必要があります。

1. 損害賠償請求の対象と範囲

まず、損害賠償請求の対象は、2階住民と大家の両方となります。2階住民は、灯油をこぼしたことにより直接的な被害を与えた責任を負います。一方、大家は、賃貸物件の管理責任者として、居住者の安全と快適な居住環境を確保する義務を負っています。今回の事故は、大家の管理責任の不備が原因で発生した可能性も否定できません。

具体的に請求できる損害としては、以下のものが考えられます。

  • 衣類や持ち物の損害:灯油の臭いが染み込んだ衣類や持ち物は、修復不可能な場合が多く、その時価相当額を請求できます。洗濯しても臭いが取れない衣類などは、証拠として写真や動画を撮っておきましょう。
  • 健康被害:灯油の刺激臭による頭痛や目の痛みなどの健康被害は、医療機関の診断書を提出することで、その損害を立証できます。治療費はもちろん、精神的苦痛に対する慰謝料も請求できる可能性があります。
  • 引っ越し費用:今回の事故によって居住継続が困難になった場合、引っ越し費用(敷金・礼金・引越し代金など)は損害賠償の対象となります。ただし、引っ越し費用は、必要最小限の費用であることを証明する必要があります。高額な引っ越し費用は認められない可能性があります。
  • 精神的苦痛に対する慰謝料:事故による精神的苦痛は、具体的なエピソードを詳細に記録することで、請求できる可能性があります。 事故発生から現在までの経緯、健康被害の内容、精神的な負担などを具体的に記述しましょう。

2. 請求相手と請求方法

損害賠償請求は、まず2階住民に対して行うのが原則です。しかし、2階住民が経済的に余裕がない場合、大家に請求することになります。大家は、2階住民に代わって損害賠償を行う責任を負う可能性があります。

請求方法は、まず2階住民、大家と話し合い、損害賠償の額について合意を目指しましょう。合意に至らない場合は、内容証明郵便で請求を行い、それでも解決しない場合は、裁判という手段も考えられます。

3. 証拠の確保

損害賠償請求において、証拠は非常に重要です。以下の証拠をしっかり確保しましょう。

  • 写真・動画:灯油がこぼれた状況、部屋全体の臭いの状況、臭いが染み込んだ衣類や持ち物などを撮影しましょう。
  • 医療機関の診断書:健康被害を受けている場合は、必ず医療機関を受診し、診断書を発行してもらいましょう。
  • 修理費用領収書:部屋の修理を行った場合は、領収書を保管しておきましょう。
  • 賃貸契約書:契約内容を確認し、必要に応じて証拠として提出しましょう。
  • メールや手紙などの記録:大家や2階住民とのやり取りを記録しておきましょう。内容証明郵便は特に重要です。

4. 専門家への相談

今回のケースは、法律的な知識が必要となる複雑な問題です。弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。専門家は、あなたの状況を的確に判断し、最適な解決策を提案してくれます。法律相談は無料で行っている事務所も多いので、まずは相談してみることをおすすめします。

5. 引っ越しと敷金

通常の退去手順を踏んでいないからといって、敷金が全額返還されないとは限りません。 今回の事故は、あなたに責任のない不測の事態であり、そのことを明確に説明することで、敷金の返還の可能性を高めることができます。 大家との交渉において、弁護士や司法書士の協力を得ることで、有利に進めることができます。

6. 具体的なアドバイス

* 証拠をしっかりと集める:写真、動画、医療機関の診断書、修理費用領収書などを確実に保管しましょう。
* 記録を詳細に残す:大家や2階住民とのやり取りは、日付、時間、内容を具体的に記録しましょう。
* 専門家への相談を検討する:弁護士や司法書士に相談することで、よりスムーズに解決できる可能性が高まります。
* 冷静に対処する:感情的にならず、冷静に状況を判断し、対応しましょう。

7. 専門家の視点

弁護士の視点から見ると、今回のケースは、2階住民の過失により発生した損害であるため、損害賠償請求が認められる可能性が高いです。 ただし、請求できる損害の範囲や金額については、個々の事情によって異なります。 そのため、弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。

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