賃貸アパートからの退去:修繕費用とオーナーとの交渉術

現在、賃貸アパートに住んでおります。このアパートに入居して15年で6000円/月の家賃ですが、基礎工事が悪いのかは、判りませんが、直ぐ前の道路に大型自動車(ダンプ、トレーラー等)が走行しますと、建物自体が振動し、部屋のガラスが割れたりもします。退去の際は、どの程度の自己負担が必要になるのですか?礼金はありませんでしたが、敷金は二か月分支払っておりますし、インターネットも今年の11月にはマンションタイプに変更すると言いながら入居数が少ないので中止にしたとかで・・オーナーの自分勝手が目立って違う所に転居しようと考えてるのですが負担しないといけない金額は、大体どの程度必要になるのですか?窓も一応サッシになっておりますが、隙間風が凄くてこまっております。オーナーとの交渉の仕方等お教え頂けませんか!

賃貸アパートからの退去:修繕費用とオーナーとの交渉

15年間、6000円という家賃で住まわれていたアパートからの退去、そして修繕費用やオーナーとの交渉について、不安を抱えていることと思います。ご心配な点について、一つずつ丁寧に解説していきます。

退去時の修繕費用:敷金精算について

退去時の修繕費用は、通常、「通常の使用による損耗」「故意または過失による損耗」に分けられます。

* 通常の使用による損耗:経年劣化による汚れや傷などは、借主の負担とはなりません。例えば、壁の小さな汚れ、畳のへこみなどです。15年も経過していることを考えると、多くの部分が「通常の使用による損耗」に該当する可能性が高いです。
* 故意または過失による損耗:故意または過失によって生じた損傷は、借主の負担となります。例えば、大きな穴を開けた壁、故意に傷つけた床などです。ガラス割れについても、大型車の振動が原因であれば、オーナー側の責任を問える可能性が高いですが、状況証拠の確保が重要です。

敷金は、これらの損耗を補償するために預けられるお金です。敷金から修繕費用が差し引かれ、残額が返金されます。重要なのは、退去前に現状回復工事を行うこと、そして、その工事内容を写真や動画で記録しておくことです。これにより、オーナーとの間でトラブルを回避できます。

インターネット回線工事の中止について

インターネット回線工事の中止については、契約内容を確認する必要があります。もし、契約書に工事実施の約束が明記されているにも関わらず、一方的に中止されたのであれば、オーナーに損害賠償を請求できる可能性があります。

隙間風対策とオーナーとの交渉

窓からの隙間風が酷いとのことですが、これは居住の快適性を著しく損なう問題です。オーナーに修繕を依頼することは正当な権利です。

オーナーとの交渉方法

1. 書面で連絡する:口頭での交渉は記録が残らないため、まずは内容証明郵便などで、問題点(隙間風、振動によるガラス破損、インターネット工事の中止)を具体的に伝え、修繕または補償を求めるべきです。
2. 証拠を提示する:隙間風の状況を写真や動画で撮影し、振動による被害についても証拠を揃えましょう。
3. 具体的な要求をする:曖昧な表現ではなく、「窓の断熱材交換」「ガラス交換」「インターネット工事の遅延に対する補償」など、具体的な要求を明確にしましょう。
4. 冷静に交渉する:感情的にならず、冷静に事実を伝え、解決策を探る姿勢を示すことが重要です。
5. 必要に応じて専門家に相談:交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社などに相談することをお勧めします。

想定される自己負担額

自己負担額は、現状回復に必要な費用と、故意または過失による損傷の修繕費用によって大きく変わります。しかし、15年間の居住期間と、6000円という低家賃を考慮すると、通常の使用による損耗が大部分を占める可能性が高いです。そのため、自己負担額はそれほど高額にならないと予想されます。ただし、正確な金額を知るためには、退去前にオーナーと現状確認を行い、見積もりを取る必要があります。

専門家のアドバイス

不動産会社や弁護士に相談することで、より正確な情報を得ることができ、交渉を有利に進めることができます。特に、「通常の使用による損耗」と「故意または過失による損耗」の線引きは専門家の知識が必要となるケースが多いです。

まとめ

賃貸アパートからの退去は、様々な手続きや交渉が必要となるため、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。今回のケースでは、オーナーとの良好なコミュニケーションと、証拠の確保が鍵となります。冷静に、そして毅然とした態度で交渉を進め、納得のいく解決を目指しましょう。

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