エアコンの取り外しと取り付け工事は簡単?
エアコンの取り外しと取り付け工事は、専門業者に依頼すれば比較的容易に行えます。ただし、「簡単」という言葉の裏には、専門的な知識と技術、そして適切な工具が必要であるという事実が隠されています。素人が行うと、配管の破損や漏電、ケガなどのリスクも伴いますので、絶対に自分で行うべきではありません。
取り外し工事について
エアコンを取り外す際には、以下の手順が一般的です。
- 電源の遮断:まず、エアコンの電源をコンセントから抜きます。ブレーカーを落としておくことも重要です。
- 配管の切断:フレアツールという専門工具を使って、室内機と室外機を繋ぐ配管を丁寧に切断します。この際、冷媒ガスが漏れないように注意が必要です。冷媒ガスはフロンガスなど環境に有害な物質が含まれているため、専門業者に依頼することが重要です。
- 配線の処理:配線を丁寧に外し、配線カバーなどを元通りに取り付けます。
- 室内機の取り外し:室内機を壁から外し、慎重に運び出します。
- 室外機の取り外し:室外機を固定しているボルトを外し、クレーンなどを使って慎重に取り外します。室外機の重量は機種によって異なりますが、かなり重いため、専門知識と技術が求められます。
- 配管の保護:取り外した配管は、適切に保護して保管します。
取り付け工事について
新しい賃貸住宅への取り付け工事は、取り外し工事とほぼ逆の手順で行われます。
- 配管の接続:新しい配管を接続し、真空ポンプで配管内の空気を抜きます。この作業は、冷媒ガスの漏れを防ぐために非常に重要です。
- 配線の接続:配線を接続し、しっかりと固定します。
- 室内機の設置:室内機を壁に設置し、しっかりと固定します。水平器を使って水平を正確に確認することが重要です。
- 室外機の設置:室外機を適切な場所に設置し、固定します。室外機の設置場所によっては、別途工事が必要になる場合があります。
- 動作確認:取り付け後、エアコンの動作確認を行います。冷暖房が正常に機能するか、冷媒ガスの漏れがないかなどを確認します。
賃貸住宅へのエアコン設置:室外機設置の注意点
賃貸住宅へのエアコン設置では、室外機の設置場所が問題になることがあります。
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ベランダのスペース
ベランダのスペースが狭かったり、他の設備機器と干渉したりする場合、室外機の設置が困難になる可能性があります。事前に賃貸物件のベランダの状況を確認し、設置可能かどうかを大家さんや管理会社に確認することが重要です。
壁掛け式か置き型か
室外機は壁掛け式と置き型がありますが、賃貸物件によっては、設置できるタイプが制限されている場合があります。事前に確認が必要です。
騒音問題
室外機の稼働音は、近隣住民への騒音問題につながる可能性があります。設置場所を選ぶ際には、騒音問題にも配慮する必要があります。
2年後の移設を考慮したエアコン選び
約2年後に引っ越しを予定している場合、エアコン選びにも工夫が必要です。
標準的な機種を選ぶ
特別な機能や高性能な機種にこだわる必要はありません。標準的な機種で十分です。高性能機種は価格が高い傾向があります。
取り外し・取り付けが容易な機種
取り外しや取り付けが容易な機種を選ぶことで、工事費用を抑えることができます。機種によっては、配管の長さや接続方法が異なるため、事前に確認が必要です。
移設費用を考慮した予算設定
エアコンの購入費用だけでなく、取り外し・取り付け費用も考慮した予算設定が必要です。業者に事前に見積もりを依頼し、費用を把握しておきましょう。
専門業者への依頼が安心安全
エアコンの取り外しや取り付け工事は、専門業者に依頼することを強くお勧めします。素人が行うと、思わぬ事故や故障につながる可能性があります。
信頼できる業者を選ぶ
複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。口コミや評判なども参考にしましょう。
契約内容をしっかりと確認する
契約書に記載されている内容をしっかりと確認し、不明な点があれば質問しましょう。特に、工事費用や保証期間、アフターサービスの内容などを確認することが重要です。
まとめ
賃貸への引っ越しを考慮したエアコン選びと設置工事は、事前にしっかりと計画を立てることが重要です。専門業者に依頼することで、安全かつスムーズに工事を行うことができます。本記事を参考に、快適な生活空間を実現してください。