認知症高齢者の軟便と介護：自宅でのケアとヘルパーとの連携

認知症の「軟便」の後始末で困ってます。後始末はヘルパーのお仕事ですよね？高齢者で１人暮らしの認知症(物忘れが多い程度)です。トイレは自力で利用できますが,軟便が多くなり,トイレや廊下を汚すようになりました。ようやく紙オムツを使用するようになったのですが,紙オムツを下着と勘違いして洗って干してしまいます。これならまだ良いのですが,トイレや廊下や部屋等が便で汚れ,ヘルパーが苦労してる様子が業務日誌を通じてわかります。 ■高齢者になると軟便になる傾向がありますか？ ■ヘルパー側から,もう面倒が見切れないから早く施設に入所するよう,言われてる気がしてなりません。 ■そもそも,汚れた紙オムツの処分や部屋の消毒や掃除はヘルパーの仕事ではないですか？まだ,自力で暮らせるし,近所迷惑になる異常行動もないし,本人も嫌がってるので施設入所は可哀想です。 ※料理はしないので火災の心配はありません。補足私は近くに住む親戚の者で利用者は完全独居です。腎機能が非常に悪いので,ヘルパーが測定した血圧と体重の記録を見て,私が主治医に報告する為に,ほとんど毎日のように訪問してますが,ヘルパーの仕事には手を出しません。ヘルパーはうまく主治医に薬と様態の変化をうまく説明する自信がないのか？点数不足で？通院介助をしなくなりました。最初の頃は,トイレットペーパーで拭き忘れた程度の乾いた臭わないパンツの汚れだったのに「便失禁」と書かれ納得がいきませんでしたが,今では軟便になり,多少臭うようになり「便失禁」と書かれても仕方ありませんが,衛生面に非常に厳しい事業所なのです。訪問介護５年目にして,ようやく紙オムツを使用するようになり,処分はヘルパーが行ってます。 ■紙オムツが台所の流し台に置いてあった事が一度あり、わざわざメモで私に知らせました。 ■台所と洗面所を間違えたようですが,これは異常行動で,もはや施設入所しなければならないレベルですか？ ■このメモが間接的に早く施設に入所するよう言われてる気がしてなりません。差出人が事業所名でしたから。 ■エタノール消毒はスプレー式で簡単に行えるのですが,これはヘルパーの仕事ではないですか？

Contents

1 高齢者の軟便と介護の課題
2 ヘルパーの役割と限界
3 自宅でのケア改善策
4 施設入所の検討
5 専門家の意見
6 まとめ

高齢者の軟便と介護の課題

高齢になると、消化機能の低下や腸内細菌叢の変化などにより、軟便になりやすい傾向があります。これは加齢に伴う自然な変化の一面もありますが、同時に、健康状態の悪化を示唆している可能性もあります。認知症を患っている場合、排泄に関する認知機能の低下も軟便や排泄介助の困難さを招く要因となります。ご質問にあるように、ご親戚の方が介護されている高齢者は、軟便によるトイレや部屋の汚れ、紙オムツの誤使用など、複数の問題を抱えています。これらの問題は、介護する側にも大きな負担をかけるだけでなく、ご本人にとっても不快感や不安につながる可能性があります。

ヘルパーの役割と限界

訪問介護ヘルパーの仕事内容は、利用者の身体介護、生活援助、そして精神的なサポートを含みます。汚れた紙オムツの処理や部屋の清掃、消毒などは、多くの場合、ヘルパーの業務範囲に含まれます。しかし、その範囲は、事前に利用者と介護事業所の間で契約内容として明確にされていることが重要です。ヘルパーが「面倒が見切れない」と感じる状況は、業務範囲を超える負担や、利用者の状態の変化に対応しきれない状況を指している可能性があります。 ヘルパーは医療従事者ではないため、医療的な判断や、薬の調整、症状の解釈などはできません。通院介助が減った理由も、医療的な判断や事業所の体制、点数不足など、様々な要因が考えられます。事業所からのメモは、状況を伝え、連携を強化するための手段として捉えることもできます。しかし、表現によっては、ご家族に不安を与えてしまう可能性もあります。直接的な会話で、現状と課題を共有し、具体的な解決策を検討することが重要です。

自宅でのケア改善策

ご自宅でのケアを改善するために、以下の点を検討してみましょう。

1. 軟便の原因究明

まずは、軟便の原因を特定することが重要です。医師に相談し、食事内容の見直し、薬の調整などを検討しましょう。下痢止めや整腸剤の服用も効果的な場合があります。

2. 排泄介助の工夫

* トイレ環境の改善：手すりや補助便座の設置、床の滑り止めなど、トイレでの安全性を高める工夫が必要です。
* 紙オムツの適切な使用：紙オムツの種類やサイズ、交換頻度を見直してみましょう。吸収力の高いオムツを選んだり、こまめに交換することで、汚れを軽減できます。
* 排泄習慣の確立：定期的なトイレ誘導や、排泄しやすい時間帯を把握することで、汚損を減らすことができます。
* 紙オムツの誤使用対策：紙オムツと下着を分けて収納したり、洗濯できないように工夫するなど、誤使用を防ぐ対策が必要です。

3. 清潔維持のための工夫

* 清掃用品の工夫：汚れが落ちやすい素材の床材や、拭き取りやすい素材の家具を選ぶのも有効です。
* こまめな清掃：汚れたらすぐに拭き取るなど、こまめな清掃を心がけましょう。
* 消毒：エタノール消毒は効果的ですが、使用頻度や方法を医師やヘルパーに確認しましょう。

4. ヘルパーとの連携強化

* 定期的な面談：ヘルパーと定期的に面談を行い、利用者の状態や課題、改善策について話し合いましょう。
* 業務内容の明確化：ヘルパーの業務範囲を明確に確認し、双方で合意しておきましょう。
* 記録の共有：ヘルパーの業務日誌や記録を共有し、状況を把握することで、連携を強化できます。
* オープンなコミュニケーション：不安や疑問をため込まず、ヘルパーや介護事業所と積極的にコミュニケーションを取りましょう。

施設入所の検討

自宅での介護が困難になった場合、施設入所も選択肢の一つです。しかし、ご本人の意思や状況を十分に考慮し、慎重に判断することが重要です。介護サービスの種類や内容、施設の雰囲気などを比較検討し、ご本人にとって最適な環境を選ぶことが大切です。

専門家の意見

介護専門士やケアマネージャーなどに相談することで、より適切なアドバイスやサポートを受けることができます。彼らは、利用者の状態やご家族の状況を考慮した上で、具体的な解決策を提案してくれます。

まとめ

認知症高齢者の軟便による介護は、ご家族にとって大きな負担となります。しかし、適切なケアとヘルパーとの連携を強化することで、自宅での生活を継続できる可能性があります。原因究明、環境改善、排泄介助の工夫、そしてヘルパーとの良好なコミュニケーションを心がけることで、より良い介護を実現できるでしょう。施設入所は最終手段として、慎重に検討することが重要です。