認知症高齢者の排泄問題と家族の負担軽減:おむつを脱いでしまう祖母への対応

認知症、便失禁についてです。 86歳の祖母の事です。 9月頃から便、尿の失禁がみられるようになりました。 レビー小体認知症で、かなり波がありいい時と悪い時があります。 ダメな時になると、深夜に便を漏らすと30分後には尿を漏らし、また便を漏らす。というのが深夜から朝にかけてだいたい続きます。 そこでおむつを履いてもらうようになり、本人もおむつを履く事に抵抗はなく履いてくれて安心していたのですが、やはり便や尿で汚れているのが気持ち悪いらしく、部屋で拭いてしまいゴミ箱に便が入っていたり…おむつを脱いで寝てしまい、お布団や床を便や尿で汚してしまいます。 正直、家族としては認知症とは分かっているし、祖母にも祖母の気持ちがあるのでおむつを脱いでしまいたくなる気持ちも分かるのです。 しかしその処理で精神的に疲れている母と父を見ると、おむつなんだ脱いでしまうんだろう…。意味がないじゃない。と思ってしまいますし、両親もそれで祖母に怒ってしまう時もあり、怒られる祖母もかわいそうで辛い。という気持ちもあり、どうしたらベストなんだろう。と悩んでしまっています。 祖母がおむつを脱がなくなる方法はありますか? もしくは何かいい方法はありますでしょうか? 長文を読んでいただきありがとうございました。 お願いします。補足歩いてトイレには行けます。 しかし漏らしてしまう時は、なぜかトイレに行かないのです。 調子がいい時は夜の11時すぎからトイレに何回も行きます。 なんだか次から次へとでる。と本人は言っていました。 私達が起きている時は、誘導していますが、終わったと思ったらまた…みたいな事が多いです。 今は便を硬くするお薬をもらっています。一行に硬くならず柔らかい便のままのようです。

レビー小体認知症と排泄障害:原因と現状の把握

86歳のご祖母様はレビー小体認知症を患っており、便失禁と尿失禁の症状が顕著になっているとのこと。深夜に繰り返し排泄してしまう状況は、ご家族の皆様にとって大きな負担となっていることと思います。 レビー小体認知症は、アルツハイマー型認知症と同様に進行性の神経変性疾患ですが、症状の波が大きく、認知機能の低下だけでなく、自律神経症状も現れやすいのが特徴です。排泄機能の障害もその一つであり、夜間の頻尿や失禁はよくある症状です。 現在、便を硬くするお薬を服用されているとのことですが、効果が不十分なようです。この点も、今後の対応を考える上で重要な情報となります。

おむつを脱いでしまう理由と解決策を探る

ご祖母様が夜間におむつを脱いでしまうのは、汚れていることが不快であること、そして認知機能の低下によって、おむつをしているという事実を理解しにくくなっている可能性があります。 単に「おむつを脱がないようにする」というアプローチではなく、ご祖母様の気持ちに寄り添い、快適に過ごせる環境を整えることが重要です。

具体的な対応策:多角的なアプローチで解決を目指す

1. おむつの種類を見直す

* 吸収力の高いおむつを選択する: 頻繁な交換が必要な状況では、吸収力の高いおむつを選ぶことで、不快感を軽減できます。 様々なメーカーから様々なタイプのおむつが販売されていますので、ご祖母様の体型や排泄量に合ったものを選んでください。 医療機関や介護用品店に相談してみるのも良いでしょう。
* 肌触りの良いおむつを選択する: おむつの素材によっては、肌への刺激が強く、不快感を増幅させる可能性があります。 通気性の良い、肌に優しい素材のおむつを選びましょう。 特に、敏感肌の方向けのおむつなども検討してみましょう。
* 夜用おむつと併用する: 夜間は、昼用よりも吸収力の高い夜用おむつを使用することで、漏れの回数を減らすことができます。

2. 寝具の工夫

* 防水シーツを使用する: 万が一、おむつが漏れてしまっても、布団や床を汚さないように防水シーツを使用しましょう。 洗濯がしやすい素材のものを選ぶと、お手入れも楽になります。
* おむつカバーの使用: おむつカバーを使用することで、おむつのズレや脱落を防ぐことができます。 また、おむつカバー自体に防水機能が付いているものもあります。
* 着脱しやすいパジャマ: おむつ交換の際に、パジャマの着脱がスムーズに行えるように、ボタンやファスナーが少ない、ゆったりとしたデザインのパジャマを選びましょう。

3. 環境調整

* 寝室の明るさ: 夜間の排泄回数を減らすために、寝室の明るさを調整してみましょう。 暗すぎると不安になる場合もあるので、薄暗い程度の明るさを保つのが良いでしょう。 ナイトライトなどを活用するのも効果的です。
* 室温・湿度調整: 快適な室温と湿度を保つことで、排泄の頻度をある程度コントロールできる可能性があります。 特に、冬場は暖房で乾燥しすぎないように注意しましょう。
* トイレへの導線の確保: トイレへの導線がスムーズで、安全に移動できるよう、障害物を撤去したり、手すりなどを設置するなどの工夫をしましょう。

4. 介護用品の活用

* 介護用ベッドの使用: 介護用ベッドを使用することで、おむつ交換や体位変換が容易になり、ご家族の負担を軽減できます。 また、ベッドガードを使用することで、転落防止にも繋がります。
* センサー付きおむつ: センサー付きのおむつを使用することで、おむつが濡れたことを検知し、アラートで知らせてくれるため、早期に対応できます。
* 排泄予測システム: 排泄のタイミングを予測するシステムもあります。 これにより、事前にトイレに誘導することができ、失禁を予防できる可能性があります。

5. 医療・介護のプロの協力を得る

* 主治医への相談: 現在の薬の効果や、他の治療法について主治医に相談しましょう。 もしかしたら、薬の種類を変える、または他の治療法を併用することで、症状が改善する可能性があります。
* ケアマネージャーへの相談: ケアマネージャーに相談することで、介護サービスの利用方法や、介護用品の選定についてアドバイスを受けることができます。
* 訪問介護サービスの利用: 夜間の介護が困難な場合は、訪問介護サービスを利用することで、ご家族の負担を軽減できます。

6. 家族間のコミュニケーション

* 家族会議を開催する: 家族で話し合い、それぞれの負担や不安を共有し、協力体制を築きましょう。
* 役割分担を明確にする: 介護業務を家族間で分担することで、負担を軽減できます。
* 互いに感謝の気持ちを伝える: 介護は大変な作業ですが、互いに感謝の気持ちを伝えることで、モチベーションを維持することができます。

専門家の視点:認知症ケアの専門家からのアドバイス

認知症ケアに携わる専門家によると、重要なのは「ご祖母様の尊厳を尊重すること」です。 怒ったり、責めたりするのではなく、寄り添い、穏やかな対応を心がけることが重要です。 ご家族の皆様も、介護疲れを起こさないよう、定期的に休息を取り、必要に応じて専門家のサポートを受けることをお勧めします。

まとめ:継続的な努力と柔軟な対応が鍵

認知症高齢者の排泄問題は、解決に時間がかかる場合もあります。 今回ご紹介した方法を参考に、ご家族で協力しながら、ご祖母様に最適な方法を探し、継続的に努力していくことが重要です。 状況に応じて柔軟に対応し、ご家族の皆様の精神的な負担を軽減することも大切です。 決して一人で抱え込まず、専門家の力を借りながら、安心して介護に取り組んでください。

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