認知症重症者の入院と施設の対応に関する疑問と不安

祖母が認知症重症患者として入院したのですが、衰弱の早さや入院施設のやり方に疑問を抱いてしまいます…。叔父と母(私達家族)で、ずっと在宅介護をしていたのですが、認知症と併発していた鬱が酷くなり、毎夜暴れる祖母を、泣く泣く入院させることにしました。それから早2ヶ月経とうとしているのですが、ハキハキと喋っていた祖母がろくに口も利けない状態になりました。面会時、食前に飲ませた睡眠薬が即効性のものだったらしく、意識朦朧としたまま夕食を食べさせるなど、使用する薬の強さは半端じゃないんだなとは感じていました。また、看護師さんの方が荒々しい口調で患者さんを怒鳴りつけたり、(その看護師さんは、祖母の不眠を直接私達に愚痴ってきたこともありました。) 大きな声で「ちょっと(看護師さんの名前)さん!この患者さんてこんな感じだったっけ!?」と、明らかに不調の患者さんを広間から一旦部屋へ移し、数分して再び広間へ戻すという、一見家族側からして不安になるような光景が多々見受けられます。週に2、3度の面会も、週一に減らして欲しいと直談判されました。もちろん施設側にも規則があるでしょうし、看てもらう立場として覚悟しなければいけないことがあるというのも重々承知しているつもりです。ただ、あまりにも衰弱の仕方が顕著に表れているのと、看護師さんの対応の仕方に疑問を抱かずにはいられないのです。なぜ速い段階で衰弱してしまうのか、なぜ面会を減らさなければならないのか、看護師の教育はしているのか(苛々して口調が荒々しくなったり怒鳴ったりするのは経験上仕方ないとは思いますが、暴言まで吐かれるのは納得いきません。)そういった施設の内情に詳しい方、職務に携わっている方などおりましたら、教えて下さい。

認知症高齢者の急激な衰弱と入院施設の対応について

ご祖母様の状況、そしてご家族の不安な気持ち、大変よく理解できます。認知症重症者の入院は、ご家族にとって大きな決断であり、その後も様々な葛藤が生まれるものです。 ご質問にある「衰弱の早さ」「看護師の対応」「面会制限」といった点について、順を追って説明していきます。

1. 認知症高齢者の急激な衰弱の原因

認知症高齢者の急激な衰弱には、様々な要因が考えられます。

  • 加齢による身体機能の低下:認知症自体が身体機能の低下を加速させるだけでなく、高齢化に伴う自然な衰えも重なります。特に、栄養状態の悪化や脱水症状は、急速な衰弱につながります。
  • 薬の副作用:ご指摘のように、睡眠薬などの薬剤は、高齢者にとって強い副作用を引き起こす可能性があります。眠気や倦怠感だけでなく、食欲不振や認知機能の低下も引き起こすため、衰弱を促進する可能性があります。薬の種類や量、投与方法について、主治医に確認し、必要に応じて調整を依頼することが重要です。
  • 感染症:肺炎や尿路感染症などの感染症は、高齢者にとって重篤な状態になりやすく、急速な衰弱につながります。発熱や倦怠感などの症状に注意し、異変を感じたらすぐに医師に相談しましょう。
  • 精神的な影響:環境の変化や不安、ストレスは、認知症の高齢者の身体的・精神的な状態に大きな影響を与えます。入院による環境の変化、そしてご家族との面会頻度の減少も、衰弱の一因と考えられます。
  • 栄養不足:食事摂取量が減ったり、偏食になったりすると、栄養不足になり、衰弱が加速します。食事の様子を注意深く観察し、必要に応じて栄養士に相談しましょう。

ご祖母様のケースでは、睡眠薬の副作用や入院による環境の変化が、衰弱を加速させている可能性が高いと考えられます。主治医に詳細な状況を説明し、薬の調整や適切なケアについて相談することを強くお勧めします。

2. 面会制限の理由

面会制限は、施設側の都合だけでなく、患者の状態を考慮した上で決定されることが多いです。

  • 患者の負担軽減:認知症の高齢者は、面会によって興奮したり、疲れたりすることがあります。頻繁な面会は、かえって患者の負担となり、精神状態や身体状態の悪化につながる可能性があります。面会頻度を調整することで、患者の休息を確保し、状態の安定を図る目的があります。
  • 感染症予防:多くの患者が生活する施設では、感染症予防が非常に重要です。面会者の体調不良は、他の患者への感染リスクを高めます。そのため、体調不良時の面会制限や、面会時間・人数の制限が行われることがあります。
  • 施設運営上の都合:スタッフの人員配置や、他の患者のケア状況なども考慮して、面会時間などが調整されることがあります。

面会制限は、ご家族にとって辛いことですが、ご祖母様の状態を最優先した上で決定されている可能性が高いです。施設側に面会制限の理由を丁寧に説明してもらい、納得できるまで話し合うことが大切です。

3. 看護師の対応について

看護師の対応について、ご指摘の状況は看過できません。

  • 教育の徹底:医療・介護現場では、患者への適切な対応、言葉遣い、コミュニケーションスキルに関する教育が徹底されているべきです。施設側に、看護師の教育体制について確認し、改善を求める必要があります。
  • 苦情申し立て:暴言や不適切な対応があった場合は、施設長や関係部署に直接苦情を申し立てましょう。記録を残しておくことも重要です。
  • 他の施設への転院:もし、改善が見られない場合、他の施設への転院を検討することも視野に入れるべきです。

介護施設を選ぶ際には、施設の雰囲気やスタッフの対応をよく確認することが大切です。見学の際に、スタッフの対応や患者の様子を注意深く観察し、疑問点があれば積極的に質問しましょう。

4. 専門家のアドバイス

このような状況では、専門家のアドバイスを受けることが重要です。

  • 主治医への相談:ご祖母様の状態について、主治医に詳細に相談し、薬の調整や適切なケアについてアドバイスを求めましょう。
  • ケアマネージャーへの相談:ケアマネージャーは、介護サービスに関する相談窓口です。施設選びや介護サービスの利用方法など、様々な相談に対応してくれます。
  • 地域包括支援センターへの相談:地域包括支援センターは、高齢者の介護に関する相談窓口です。介護サービスの利用方法だけでなく、介護に関する様々な問題について相談できます。

これらの専門家と連携することで、ご祖母様にとって最適なケア環境を確保し、ご家族の不安を軽減することができます。

インテリアとの関連性:落ち着ける空間づくり

入院施設の環境は、認知症の高齢者の精神状態に大きな影響を与えます。落ち着ける空間づくりは、ご祖母様の状態の改善に繋がる可能性があります。もし可能であれば、ご祖母様の部屋に、ご家族で選んだ写真や思い出の品を飾るなど、少しでも温かみのある空間にしてあげましょう。例えば、落ち着いた色合いのクッション優しい柄のベッドカバーなどを用意することで、穏やかな気持ちで過ごせるように配慮できます。

  • 色選び:グレーやベージュなどの落ち着いた色合いは、リラックス効果があるとされています。逆に、刺激の強い色は避けましょう。
  • 照明:明るすぎず暗すぎない、柔らかな光が理想的です。間接照明などを活用すると、よりリラックスできる空間になります。
  • 香り:ラベンダーやオレンジなどのアロマは、リラックス効果があると言われています。ただし、香りが苦手な場合もあるので、注意が必要です。

これらの工夫は、ご祖母様の精神的な安定に繋がり、結果として身体的な衰弱の進行を遅らせる可能性があります。

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