認知症の祖父の老人ホーム入居と、より快適な生活環境の作り方

認知症の祖父を老人ホームへ・・・ 長文ですが宜しくおねがいします。 祖父は85歳、認知症になってしまい早1年。始めはデイサービスに通っていたが祖母も世話が大変。このままだと祖母の方が先に逝ってしまいそうで、思い切って老人ホームに入居させる為、現在体験入居中。 祖父は「帰りたい。こんな寂しい所に入れられるなんて思ってなかった。」 など言ってました。私も付き添いで行ってみました。 建物はキレイだし、完全個室制。各部屋にトイレや洗面台。冷蔵庫もあり、アパートのような印象でした。 しかし、どこか寂しい。1日中部屋にいてテレビを見ながらベッドに横になる。 祖父は寝たきりではないが、そこの施設での生活が始まると祖父は寝たきりになるだろうと思う。 スタッフは冷たい印象でした。お茶と食事の時意外は各部屋を訪ねてきません。 デイサービスに行ってた頃は、スタッフの方の心のケア、本人が嫌がっても友達の輪に入れこみ仲良くして友達を増やしてもらおうとするスタッフの気持ちが伝わってきました。 デイサービスではショートステイができ、月に10日間だけ泊まることもありました。 週に1回は施設にゲストが来て、漫才や演奏会などの会を開いてくれてました。 部屋も完全個室制ではなく、各部屋2人から3人部屋で部屋もかなり広く、入口も広く、入口の扉は常に開きっぱなし、廊下を歩く他の入居者やスタッフさんの姿が確認でき、トンチ話しが大好きな祖父の部屋は自然と人が集まる部屋でした。 しかし、今は完全なる老人ホーム。遊んで楽しむデイサービスとは建物やスタッフの印象まで変わり、正直、私もあの部屋に3日もいれば頭おかしくなると思います。 贅沢は言ってられない、祖父が家にいたら祖母が大変、介護疲れで1週間祖母は入院してました。その間、私と私の父が交代で面倒みてましたが、仕事にも行けなく、かなり苦労しました。 質問ですが、老人ホームはこんなものなのでしょうか?また、祖父はこれでいいのでしょうか?親戚や知人から言わせると、「老人ホームに入れる事は親不孝でもなんでもない。気にしなくてもいい」 と父に言ってくれるのですが、あんな寂しい所にいくら認知症で世話のかかる祖父でもかわいそうな気がしてきました。 同じようなご老人が家族にいらっしゃる方、アドバイスおねがいします。

老人ホーム選びと、認知症の高齢者の快適な生活のためのポイント

ご心配されているお気持ち、痛いほど分かります。ご祖母様の介護疲れによる入院、そして祖父様の寂しそうな様子…本当につらい状況ですね。 結論から言うと、全ての老人ホームが同じではありません。今回体験入居された施設は、残念ながら祖父様にとって居心地の良い場所ではなかったようです。 しかし、それは老人ホーム全体を否定する理由にはなりません。 大切なのは、祖父様に合った施設を選ぶことです。

老人ホームの種類と選び方

老人ホームには様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。

  • 特別養護老人ホーム(特養):要介護度が高い高齢者向けの施設で、公的な介護保険制度を利用します。入居には審査が必要で、待機者がいることが多いです。
  • 介護老人保健施設(老健):医療と介護を組み合わせたサービスを提供する施設です。リハビリテーションに力を入れている施設も多く、在宅復帰を目指す場合に適しています。
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住):比較的自立度の高い高齢者向けで、介護サービスの利用も可能です。プライバシーが保たれた個室が多いです。
  • 有料老人ホーム:様々なサービスレベルと料金体系の施設があります。個室や共用スペースの広さ、レクリエーションの充実度など、施設によって大きく異なります。

今回体験入居された施設は、おそらく有料老人ホームの一種でしょう。 しかし、有料老人ホームの中でも、「介護度」「提供されるサービス」「スタッフの対応」は大きく異なります。

祖父様に合った施設を見つけるためのチェックポイント

祖父様の状況を踏まえ、次の点を考慮して施設を選びましょう。

  • 介護のレベル:祖父様の現在の介護度と、将来的な介護ニーズに対応できるか。
  • 医療体制:医師や看護師の体制が整っているか。緊急時の対応は適切か。
  • スタッフの対応:温かく、利用者一人ひとりに寄り添った対応をしてくれるか。体験入居で感じたスタッフの対応は、施設全体の雰囲気を表している可能性が高いです。
  • レクリエーション・イベント:認知症の方にとって、刺激のある環境と社会参加の機会は非常に重要です。デイサービスのように、イベントや交流の機会が豊富にある施設を選びましょう。
  • 食事:食事内容や提供方法が、祖父様の健康状態や嗜好に合っているか。
  • 部屋の環境:個室の広さ、明るさ、清潔さ、家具の配置など、居心地の良い空間か。
  • 立地・アクセス:ご家族が面会しやすい場所にあるか。

具体的な行動計画

1. 複数の施設の見学:少なくとも3~5施設は見学し、比較検討しましょう。ホームページだけでなく、実際に足を運び、雰囲気を感じることが大切です。
2. 体験入居の活用:可能な限り、体験入居を利用して、施設の雰囲気やスタッフの対応、祖父様の反応を確認しましょう。
3. スタッフとの面談:スタッフとじっくり話し合い、介護方針や利用者への対応について質問しましょう。
4. 他の入居者との交流:他の入居者やその家族と話す機会があれば、施設の雰囲気や生活の様子について生の声を聞くことができます。
5. 専門家の相談:ケアマネージャーや医師などに相談し、祖父様に最適な施設選びのアドバイスを求めましょう。

インテリアの視点から、より快適な空間を

老人ホームの部屋は、一見アパートのようでも、居住空間としての快適さが大きく異なります。 祖父様の寂しさの原因の一つは、部屋の雰囲気にあるかもしれません。 インテリアの工夫で、より温かく、安心できる空間を作ることができます。

部屋の明るさと色

  • 明るさ:十分な明るさを確保するために、窓辺にカーテンを避け、明るい色の壁や家具を選びましょう。認知症の方には、自然光が重要です。
  • :グレーのような落ち着いた色調は、落ち着きを与えますが、単調になりすぎないように注意が必要です。アクセントカラーとして、祖父様の好きな色を取り入れるのも良いでしょう。例えば、写真や絵画、小物などで、黄色オレンジなどの暖色系の色を取り入れると、活気のある空間になります。

家具の配置と選び方

  • 家具の配置:動きやすいように、通路を広く確保しましょう。ベッドの高さや座面の高さも、祖父様の体格や体力に合わせて選びましょう。転倒防止にも配慮が必要です。
  • 家具の種類:機能的で使いやすい家具を選びましょう。収納スペースを確保し、整理整頓しやすいように工夫しましょう。手すりの設置も検討しましょう。

思い出の品と装飾

  • 思い出の品:家族写真や趣味の品など、祖父様の思い出の品を飾ることで、安心感を与え、心の支えになります。写真は特に効果的です。
  • 装飾:植物や絵画、音楽などを活用して、視覚的・聴覚的な刺激を与え、生活に彩りを加えましょう。自然の風景の写真は、リラックス効果があります。

専門家のアドバイス

インテリアコーディネーターや高齢者向け住宅の専門家に相談することで、より適切なアドバイスを得ることができます。

まとめ

老人ホームは、決して寂しい場所ばかりではありません。 大切なのは、祖父様の個性や状況に合わせた適切な施設選びと、居心地の良い空間づくりです。 複数の施設を比較検討し、ご家族で話し合って、祖父様にとって最善の選択をしてください。 そして、定期的な面会や、部屋の環境を整えることで、祖父様の生活の質を高めることができるでしょう。

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