認知症の祖母への接し方と家族の介護疲れ対策

呆けてしまった祖母について。私の祖母は呆けてしまっています。最近祖父がなくなり、祖父は亡くなる2日前までとっても元気でした。急になくなりました。87歳でした。祖父がずっと元気だったので、祖父に祖母のことは任せていました。二人ですんでいました。祖父がなくなって、祖母の呆けがとても進行していることに私は深くショックを受けています。父等はよく会いにいっていたので、知っていたようですが、半年に1回ぐらいしか行けてなかった私はここまでだとは思いませんでした。祖母は、今食べた食事も忘れてしまうようになったので、祖母を自宅で介護することは難しいということで、マンション型の老人ホームへ入れました。自宅で介護できなくなった悲しみと自己嫌悪で、家族はなんともいえない心境です。なので、毎日訪問しています。そうすると、介護疲れがみんなに表れ出しました。祖母の呆けは、今起こったことをその次の瞬間には忘れてしまうという感じです。今自分がいる場所もいまいちわかっていないようです。訪問すると、部屋のカーテンも鍵もかけて、誰かが見てるかもしれないから怖いと言い出して、なかなか部屋をあけようとしなくなりました。祖母にどのように接してあげたらいいか。どこまで私達のこと、自分の今の状況がわかっているのか、誰にもわからないので、どのように接したらいいかもわかりません。訪問したことも忘れてしまう祖母の側に、毎日、疲労感を感じながら介護するべきなんでしょうか?どうしたらいいでしょうか?

認知症の進行と高齢者の不安

ご祖父の急逝という大きなショックと、それによって急速に進行したように見える認知症の症状、そして介護疲れ…ご家族の苦悩が痛いほど伝わってきます。まず、ご自身を責める必要はありません。ご祖父がご健在だった時期は、ご夫婦で生活を支え合えていた状態だったのですから。状況の変化に戸惑い、悲しみ、そして介護疲れを感じるのは当然のことです。

祖母の症状は、認知症の中でも比較的進行の早いタイプかもしれません。今起こったことをすぐに忘れてしまう、場所の認識が曖昧になるといった症状は、アルツハイマー型認知症の特徴的な症状です。専門医による診断を受けることが、今後のケアを考える上で非常に重要です。

認知症の祖母への具体的な接し方

認知症の祖母への接し方は、「安心感を与えること」が最も重要です。

1. 穏やかな声かけとシンプルな言葉

複雑な言葉や指示は理解できません。「〇〇さん、こんにちは。○○です。」のように、名前を呼びかけ、自分が誰なのかを明確に伝えましょう。また、声のトーンは穏やかで優しく、ゆっくりとしたペースで話しかけることが大切です。

2. 繰り返すことへの寛容さ

同じことを何度も聞いてきたり、同じ話を何度も繰り返したりしても、イライラせずに優しく対応しましょう。「そうですか、○○でしたね。」と、穏やかに繰り返すことで、祖母の不安を軽減できます。

3. 身体的な接触

手を握ったり、肩に手を置いたりするなどの身体的な接触は、安心感を与えます。ただし、祖母が嫌がる場合は無理強いしないようにしましょう。

4. 環境の整備

部屋のカーテンや鍵に恐怖を感じているとのことですが、これは認知症による見当識障害や不安感の表れです。

* カーテンを明るい色のシンプルなものに変える
* 鍵のかけ外しの操作を分かりやすくする(大きな取っ手をつけるなど)
* 部屋を明るく清潔に保つ
* 見慣れた写真や思い出の品を飾る

などの工夫で、安心できる環境づくりを心がけましょう。

5. 具体的な例:部屋に入れない場合の対応

部屋に入れない場合は、無理強いせず、「少し外で待っていますね。落ち着いたら呼んでください。」と伝え、少し離れて様子を見ましょう。焦らず、時間をかけてゆっくりと信頼関係を築くことが大切です。

介護疲れへの対策

毎日訪問し、介護をすることは、肉体的にも精神的にも大きな負担となります。介護疲れを防ぐためには、以下の対策が有効です。

1. 家族間の連携

介護は一人で行うものではありません。家族で役割分担を決め、負担を共有しましょう。例えば、ある日はAさんが、ある日はBさんが訪問するなど、ローテーションを組むのも良いでしょう。

2. 休息時間の確保

介護は24時間365日続くものではありません。自分の時間もしっかり確保し、休息を十分にとりましょう。趣味や好きなことをする時間を作ることで、リフレッシュできます。

3. 専門機関への相談

介護疲れを感じ始めたら、一人で抱え込まずに、地域包括支援センター介護支援専門員(ケアマネージャー)などに相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、適切な介護方法や支援サービスの利用方法を知ることができます。

4. 介護休暇の活用

勤務されている方は、介護休暇制度を利用することも検討しましょう。介護休暇を取得することで、心身ともに休息し、介護に改めて取り組むことができます。

5. 介護用品の活用

介護用品を効果的に活用することで、介護負担を軽減できます。例えば、食事介助用のスプーンやフォーク、移動補助用の歩行器などがあります。

専門家の視点:認知症専門医のアドバイス

認知症の専門医によると、「認知症の患者さんへの接し方は、その方の個性や症状に合わせて柔軟に対応することが重要です。一方的に指示するのではなく、患者さんの気持ちに寄り添い、共感することが大切です。また、介護者自身の心身の健康も維持するために、定期的な休息や専門機関への相談も積極的に行いましょう。」とのことです。

まとめ:継続的なケアと家族の支え

認知症の介護は長く、大変な道のりですが、決して一人ではありません。専門機関の活用、家族間の連携、そしてご自身の心身の健康を第一に考えながら、祖母への愛情を込めた接し方を続けていきましょう。 祖母の状況を理解し、適切な対応をすることで、少しでも祖母の不安を軽減し、穏やかな時間を過ごせるようにサポートすることが大切です。

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