認知症の祖母のための検便対策:特養入所に向けたスムーズな健康診断

認知症の祖母(98歳)がいます。特養老人ホームの申込に健康診断が必要です。その中に、検便があるのですが トイレで便をしてもすぐ水を流してしまいます。どうしたらいいでしょうか。祖母は認知症で、5分前にったことをすぐ忘れてしまいます。「ウンチをしたら流さないでね」というと一度は「うん」というのですが 流して出てきてしまいます。検便という普段やらないことは言い聞かせても覚えられません。我が家には1階と2階にトイレがあり、祖母が使うのは1階だけです。そこで私は、多少不便でも1階のトイレのカギを外から締めてしまって 祖母がウンチがしたくなったら、部屋にあるポータブルトイレに便をさせようと提案したのですが、実際に祖母を介護している母が、「そんなことできるはずがない」「夜中に何度もトイレに行くのにかまっていられない」と激怒しています。母の介護ストレスは限界にきていて、早く特養に入れたいのですが、祖母の検便ができないと健康診断もうけられそうにありません。何かいい方法はないでしょううか。実際に認知症の高齢者の介護に携わった方からの回答をお待ちしています。

認知症高齢者の検便:困難と解決策

特養入所のための健康診断における検便は、重要な項目であり、ご家族の皆様のストレスも理解できます。認知症の祖母がトイレで便を流してしまうという状況は、多くの介護者にとって共通の悩みです。 しかし、諦める必要はありません。いくつかの工夫で、検便をスムーズに行うことが可能です。この記事では、実際に認知症高齢者の介護に携わってきた経験に基づき、具体的な解決策とアドバイスをご紹介します。

1. ポータブルトイレの活用:現実的な課題と代替案

ご提案された1階のトイレのカギを締めてポータブルトイレを使用するという方法は、夜間のトイレ利用や緊急時の対応を考えると、現実的ではありません。介護者の負担を増やし、かえって危険な状況を招く可能性があります。

しかし、ポータブルトイレ自体は有効な手段です。鍵を閉めるのではなく、祖母が安心して使える環境を作ることに焦点を当てましょう。

* 居室にポータブルトイレを設置する:トイレに行くまでの移動が負担になる場合、居室にポータブルトイレを常設することで、トイレへの移動時間を短縮できます。
* 使い勝手の良いポータブルトイレを選ぶ:高齢者向けに設計された、座りやすく、安定感のあるポータブルトイレを選びましょう。
* 目印をつける:認知症の方にとって、トイレの場所を覚えるのは困難です。ポータブルトイレに分かりやすい目印(絵や文字)をつけ、場所を明確にしましょう。
* 補助具の活用:便座補助器や手すりなどを活用し、祖母が安全に、そして楽に座れるようにサポートしましょう。

2. 介護者の負担軽減:チーム医療の活用

母の介護ストレスは限界に達しているとのこと。これは非常に深刻な問題です。介護者の負担軽減なくして、祖母への適切なケアはできません。

* 訪問介護サービスの利用:定期的な訪問介護サービスを利用することで、介護者の負担を軽減し、検便のサポートも依頼できます。
* デイサービスの活用:日中のデイサービス利用によって、介護者の休息時間を確保し、心身のリフレッシュを促しましょう。
* ケアマネジャーとの連携:ケアマネジャーに現状を相談し、適切な介護サービスの利用方法や、検便に関するアドバイスを求めましょう。
* 地域包括支援センターの活用:地域包括支援センターは、介護に関する様々な相談に対応しています。専門家のアドバイスを受け、適切なサポート体制を構築しましょう。

3. 検便の簡略化:医療機関との連携

検便の方法について、医療機関と相談してみましょう。

* 簡便な検便キットの利用:従来の検便方法よりも簡便なキットも存在します。医療機関に相談し、適切なキットを選びましょう。
* 検便の頻度:必ずしも毎日必要ない場合もあります。医療機関と相談し、検便の頻度を調整できないか検討してみましょう。
* 代替検査:検便に代わる検査方法がないか医療機関に相談してみましょう。

4. 認知症への配慮:優しく丁寧に

祖母への声かけは、優しく、丁寧に、そして何度も繰り返すことが重要です。

* 絵カードの活用:言葉だけでは理解できない場合、絵カードを使って、検便の必要性を伝えましょう。
* 褒める、励ます:検便がうまくできたら、必ず褒めて励ましましょう。小さな成功体験を積み重ねることが、自信につながります。
* 無理強いしない:無理強いすると、祖母は抵抗し、かえって困難になります。優しく、根気強く接しましょう。
* タイミング:排便しやすい時間帯を見極め、その時間帯に検便を促しましょう。

5. 専門家のアドバイス:医師や看護師の意見

医療機関の医師や看護師は、認知症高齢者の介護に精通しています。彼らのアドバイスは非常に重要です。

* 定期的な健康診断:定期的な健康診断を受けることで、祖母の健康状態を把握し、適切なケアを行うことができます。
* 薬の副作用:服用している薬が排便に影響を与えている可能性もあります。医師に相談しましょう。

まとめ:チームで解決を目指しましょう

認知症の祖母のための検便は、決して一人で行うべきではありません。家族、介護サービス、医療機関など、チームを組んで解決を目指しましょう。 介護者の負担軽減を最優先し、祖母にとって安全で快適な環境を整備することが、検便を成功させる鍵となります。 焦らず、一つずつ丁寧に、そして専門家の力を借りながら、特養入所に向けた準備を進めていきましょう。

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