認知症の祖母のお金に関する困りごと：隠す行動と対策

認知症の祖母の行動についてお聞きします。私の祖母は85歳認知症で、普段は週に4回デイサービスに行き月に3日か多い時は3日×2回ほどショートステイに通っております。祖母はプライドが高く、デイサービスの介護士さんには何かと見栄を張り、普段やってもいないのに家では掃除をしている、たまに食事を作る等スラスラとウソをつきます…。実際は食事以外は寝ているかテレビを見るかで、特に趣味はなく近所付き合いもありません。そんな祖母はボケているときとそうでないときの差が激しいです。最近祖母の行動で気になることがあります。それは、買い物も行かないし使うときがないのに、父にお金をくれといい何千円か一万円ほどもらいます。祖母の年金や貯金のお金の管理は、自分では出来ないから父に自ら託しています。それなのに、自分で言ったことを忘れ、あんたが私のお金勝手にどっかやったと怒ります。(電気代は祖母が払うことになっているので、必要な分は貯金等から毎月引き、その明細や家計簿をちゃんと定期的に見せています)そして買い物も行っていないのでなくならないはずの父から渡されたお金が、たまに部屋から消えます。消えたというか祖母がどこか自分しか分からないところに隠したとしか思えません…。認知症の症状や年寄りの症状で、お金を隠したりする行動はあるのでしょうか？ちなみにお金どこにしまったの？と聞いても、知らないと言うか、父が持っていったといいます。長々とすいませんでした。最後まで読んでいただきありがとうございました(>_<)

Contents

1 認知症におけるお金の隠匿行動
2 具体的な対策とアドバイス
3 事例：お金の管理に成功したケース
4 専門家の視点：認知症専門医からのアドバイス
5 まとめ

認知症におけるお金の隠匿行動

85歳で認知症を患う祖母のお金に関するご心配、よく分かります。認知症の方のお金に関する問題は、ご家族にとって大きな負担となります。ご祖母が普段やってもいないことを話したり、お金を隠したりするのは、認知症の症状の一つである可能性が高いです。

具体的には、「隠匿行動」と呼ばれる症状が考えられます。これは、認知症によって記憶力や判断力が低下することで、お金をどこに隠したか分からなくなったり、隠したことを忘れてしまったりする行動です。また、「妄想」により、家族がお金を盗んだと誤解するケースも少なくありません。ご祖母の場合、お金の管理を父上にお任せしているにも関わらず、お金がなくなったことを父上のせいにしているのは、この妄想が影響している可能性があります。

さらに、認知症が進行すると、「現実と虚構の区別がつかなくなる」ため、実際には行っていない家事などをしていたと主張したり、お金の使い道を覚えていないために隠したりする行動が見られるようになります。

具体的な対策とアドバイス

ご祖母の状態を改善するためには、以下の対策が考えられます。

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1. お金の管理方法の見直し

現在、ご祖母のお金の管理を父上にお任せされているとのことですが、認知症の進行状況によっては、この方法を見直す必要があるかもしれません。

* 少額のお小遣い制を導入する： ご祖母が自由に使える少額のお金を、定期的に渡すシステムを導入します。金額は、ご祖母が日常的に必要な金額（例えば、お菓子や飲み物など）を考慮して設定します。残りの金額は、父上または信頼できる他の家族が管理します。
* 通帳・カードの管理： ご祖母が通帳やクレジットカードを管理することは危険です。これらのものは、父上または信頼できる家族が管理し、必要な支出は代行しましょう。
* 預金口座の変更： 認知症の方専用の預金口座を利用することも検討できます。この口座は、本人以外が自由に引き出せない仕組みになっているため、不正利用を防ぐ効果があります。金融機関に相談して、適切な口座を選びましょう。

2. 隠匿場所の特定と安全対策

ご祖母がお金を隠す場所を特定できれば、紛失や浪費を防ぐことができます。しかし、無理強いはせず、穏やかな声かけで、隠している場所を聞き出す努力をしましょう。もし、隠している場所が特定できたとしても、その場所を常にチェックするのではなく、ご祖母が安心できる環境を作ることに重点を置きましょう。

* 部屋の整理整頓： ご祖母が安全に生活できるよう、部屋の整理整頓を行い、危険な場所や隠しやすい場所を減らしましょう。
* お金の保管場所の工夫： お金を保管する場所は、ご祖母にとって分かりにくい場所にしましょう。例えば、鍵付きの箱や金庫を利用するのも良いでしょう。

3. 専門機関への相談

認知症の症状は、専門家のサポートを受けることで、より適切な対応が可能になります。

* 主治医への相談： ご祖母のかかりつけ医に、現状を詳しく説明し、適切なアドバイスを求めましょう。薬物療法や認知症ケアに関する専門的な知識を得ることができます。
* ケアマネージャーへの相談： ケアマネージャーは、介護サービスの利用計画作成や調整を行う専門家です。ご祖母の状態に合わせた介護サービスの利用方法や、お金の管理に関する相談に乗ってくれます。
* 地域包括支援センターへの相談： 地域包括支援センターは、高齢者の生活に関する相談窓口です。お金の管理に関する相談だけでなく、介護サービスや生活支援に関する相談にも対応してくれます。

4. ご家族の負担軽減

ご家族の負担を軽減するために、以下の点を考慮しましょう。

* 役割分担： ご家族で役割分担を行い、負担を分散させましょう。
* 定期的な休息： 介護は大変な仕事です。定期的に休息を取り、心身をリフレッシュしましょう。
* 介護支援サービスの利用： 介護支援サービスを利用することで、ご家族の負担を軽減することができます。デイサービスやショートステイなどの利用を検討しましょう。

事例：お金の管理に成功したケース

あるご家庭では、認知症の母親が頻繁にお金を隠すため、家族が苦労していました。そこで、母親の趣味である編み物に必要な毛糸代として、毎月一定額のお小遣いを渡すことにしました。残りの資金は、家族が管理する口座に預け入れました。この方法によって、母親のストレスが軽減され、隠匿行動も減ったそうです。また、定期的な面会や会話を通して、母親の精神的な安定を図る努力も続けました。

専門家の視点：認知症専門医からのアドバイス

認知症専門医によると、お金の隠匿行動は、認知症の症状の一つであり、本人の意思とは関係なく起こる場合があります。大切なのは、ご祖母を責めたりせず、穏やかに対応することです。また、ご家族が疲弊しないよう、専門機関のサポートを積極的に活用することが重要です。

まとめ

認知症によるお金の隠匿行動は、ご家族にとって大きな悩みとなりますが、適切な対策とサポートを受けることで、状況を改善できる可能性があります。この記事で紹介した対策を参考に、ご家族で話し合い、ご祖母にとって最適な方法を見つけてください。そして、ご家族自身も、心身ともに健康を維持することを忘れずに、介護に取り組んでいきましょう。専門機関への相談をためらわず、積極的に利用することをお勧めします。